知られざるロレックスのリセールバリュー、高く売れるモデルは?

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ロレックス

目次

ロレックスのリセールバリューとは?

リセールバリューの基礎知識

リセールバリューとは、購入した商品を再販(転売)するときにどれだけの価格が付くか、つまり「資産価値」を指します。ロレックスは高級時計の中でも中古市場での需要が高く、定価以上の値段で売れるケースも珍しくありません。これはロレックス自体のブランド力と人気の高さに加え、生産数が限られ入手困難なモデルが多いことが要因です。

また、中古市場での価格は新品購入時の価格(正規定価)と比較してどの程度保たれているか(換金率)で評価されます。リセールバリューが高いとは、購入価格に対して売却価格が高水準で推移することを意味し、場合によっては定価を上回るプレミア価格が付くこともあります。逆にリセールバリューが低い場合は、売るときに購入時より大幅に値が下がってしまうことになります。

ロレックスの人気モデルで見るリセールバリューの傾向

ロレックスの中でもスポーツモデル(ダイバーズやパイロットウォッチ等)は特にリセールバリューが高い傾向があります。例えば「サブマリーナー」や「デイトナ」などは、新品定価より高額で買い取られる事例が多く見られます。中古品でも当時の定価以上で売れるものが多く、定番スポーツモデルは中古市場で常に高値が付きやすいのです。

一方、ドレス系の「デイトジャスト」や「デイデイト」などはスポーツモデルに比べるとリセールバリューがやや落ち着く傾向があります。とはいえ近年ではドレスモデルも人気が上昇し、市場相場が上がりつつあります。要するに、ロレックス全般として需要が高いモデルほど価値が下がりにくい傾向があると言えるでしょう。人気モデルの色違いや限定仕様など希少性のあるものは特にプレミア価格になりやすいです。

なぜロレックスは資産としての価値が高いのか?

ロレックスは世界的なブランド力と信頼性から「値崩れしにくい」資産として評価されています。まず、生産本数やモデルチェンジのサイクルが慎重で、需給バランスが取られているため、中古市場に過剰な在庫が出回りにくいことが挙げられます。さらに毎年のように正規定価が値上げされる傾向があり、新品価格が上昇することで中古価格も押し上げられます。

加えて、ロレックスは耐久性と長寿命でも知られ、数十年前のモデルでも現在高額取引される例があります。例えばヴィンテージのデイトナが発売当時数十万円だったものが現在数百万円以上で取引されるケースもあり、長期的に見ても価値が下がりにくいブランドなのです。また世界中で人気があるため、国内外問わず需要が旺盛で流動性が高い点も資産価値を支えています。要するに、ロレックスは「どの国でも通用する資産」として高い評価を受け、リセールバリューの高さに直結しているのです。

2025年のロレックス転売ランキング

1位から5位までの人気モデルの紹介

2025年現在、中古市場で特に高いリセールバリューを誇るロレックスのモデルランキングTOP5を紹介します。最新の買取相場や定価から見た値上がり率を考慮した注目モデルです。

  1. コスモグラフ デイトナ(ステンレスモデル) – ロレックスの王者と称される人気クロノグラフ。入手困難さからプレミア価格。
  2. GMTマスターII(人気ベゼルモデル) – 「ペプシ」や「バットマン」など愛称を持つモデルで、海外旅行者からも支持が厚く高値傾向。
  3. サブマリーナー(ダイバーズウォッチ) – 特にグリーンベゼルモデルなど希少性あるバリエーションは定価超えの取引が一般的。
  4. オイスターパーペチュアル(ターコイズブルー) – 鮮やかな水色文字盤で話題になり、一時入手困難から平行価格が急騰したモデル。
  5. エクスプローラー(フィールドウォッチ) – シンプルながら堅牢で人気のシリーズ。現行モデルも微プレミアが付きやすく安定した需要。

 

モデルごとのリセールバリューの詳細

上記で挙げた各モデルについて、そのリセールバリューの高さの理由や市場動向を詳しく見てみましょう。

デイトナ(ステンレス製): コスモグラフデイトナは常にロレックス人気ランキングのトップに立つモデルです。ステンレススティール製の現行デイトナ(Ref.126500LN)は正規定価が¥2,349,600(税込)ですが、需要が供給を大きく上回るため新品未使用品の買取価格は2倍前後にも達しています。特に白文字盤モデルは希少性から高額で、定価に対するリセール率が約200%以上という驚異的な数値を記録することもあります。「幻のモデル」と言われるほど入手困難で、発売から年数が経っても価値が衰えない代表格です。

GMTマスターII: GMTマスターIIは世界中の愛好家に人気で、特に青赤ベゼルの“ペプシ”(Ref.126710BLRO)や黒青ベゼルの“バットマン”(Ref.126710BLNR)は中古市場でも高騰しています。現行のペプシ(ジュビリーブレス)は正規定価¥1,664,300(税込)ですが、未使用品の買取相場は約¥3,400,000前後と定価の約2倍に迫ります。同じくバットマンも定価¥1,633,500(税込)(オイスターブレス)に対し中古相場は¥2,700,000超えと非常に高いリセールバリューです。さらに2022年登場の左利きモデル“スプライト”(黒緑ベゼル Ref.126720VTNR)も話題性からプレミア価格となっています。GMTシリーズは複数の人気バリエーションが存在し、いずれも定価以上の値で取引される傾向が続いています。

サブマリーナー: ロレックスのダイバーズウォッチ「サブマリーナー」も中古市場で安定した高値を維持しています。中でもグリーンベゼルのモデルが人気で、現行モデルのサブマリーナーデイト(Ref.126610LV、通称“スターバックス”)は正規店価格¥1,648,900(税込)に対し中古買取相場が約¥2,280,000前後と約1.4倍になっています。一つ前の世代にあたる緑サブ(Ref.116610LV、通称“ハルク”)は既に廃盤となりましたが、中古価格は当時の最終定価を大きく上回って推移しています。定番の黒サブマリーナー(Ref.126610LN)でさえも定価¥1,570,800(税込)に対し中古では¥2,000,000超えが見られるなど、サブマリーナー全般が非常に高いリセールバリューを持っているのが特徴です。

オイスターパーペチュアル(ターコイズブルー): 2020年に登場した新作オイスターパーペチュアルの中でも、爽やかな水色ダイアルのモデルは発売当初から異例の人気を博しました。価格が比較的手頃なエントリーモデルであるにも関わらず供給不足で入手困難となり、一時は新品定価(36mmモデルで約90万円)の**2倍近い中古価格**が付いたほどです。現在も生産終了となった41mmや36mmのターコイズブルー文字盤はコレクター間で高値取引されており、ロレックスの中でも意外な「高騰モデル」として知られています。定価が安かった分、リセールバリューの伸び率が非常に大きく、まさに“知られざる”資産価値を示した例と言えるでしょう。

エクスプローラー: ロレックスの探検用モデルであるエクスプローラーも着実な人気を持ちます。現行のエクスプローラーI 40mm(Ref.224270)は正規価格¥1,166,000(税込)ですが、未使用品の買取価格はそれを上回る約¥1,300,000前後が提示されることがあります。以前の36mmモデルから2023年に40mmへ大型化したこともあり、新サイズは非常に需要が高いです。エクスプローラーIIも黒文字盤・白文字盤ともに定価以上の値段が付いています(例えば現行Ref.226570は定価約¥1,477,300に対し白文字盤モデルで¥1,650,000前後)。エクスプローラーシリーズは派手さはないものの安定した人気を持ち、長期使用後でも大きな値下がりを起こさない堅実なリセールバリューを示すモデルです。

各モデルの販売価格と買取価格の違い

以下は2025年現在の主要モデルについて、正規店での新品定価と中古市場での買取相場を比較した一覧です。リセールバリュー(換金率)の高さを具体的な数字で確認してみましょう。

モデル(型番) 正規定価(税込) 買取相場(2025年) リセール率
デイトナ 126500LN(白) ¥2,349,600 約¥5,000,000 約213%
GMTマスターII 126710BLNR ¥1,664,300 約¥2,720,000 約163%
サブマリーナー126610LV ¥1,648,900 約¥2,280,000 約138%
オイスターパーペチュアル36 ターコイズ ¥918,500* 約¥1,900,000 約207%
エクスプローラーI 224270 ¥1,166,000 約¥1,300,000 約111%

*ターコイズブルー文字盤モデルは生産終了のため最終販売時点の参考価格。
上表の通り、デイトナやGMTマスターIIなどは新品価格の1.5~2倍前後という非常に高い買取価格が設定されています。特にデイトナ(白文字盤)はリセール率が200%を超え、ロレックスの中でも突出しています。逆にエクスプローラーIのように人気モデルながらリセール率がおよそ110%前後(=定価とほぼ同等かやや上回る程度)に留まるケースもあります。いずれにせよロレックス全般の換金率は非常に高水準であり、長く使用したあとでも高額で売却できる可能性が高いことが分かります。

悪いリセールバリューのモデルとは?

リセールバリューが低い理由

ロレックスは総じて資産価値が高いブランドですが、モデルや仕様によっては思ったより値が伸びない、いわゆる「悪いリセールバリュー」のケースも存在します。リセールバリューが低くなってしまう主な理由として以下の点が挙げられます。

  • 金無垢モデルやコンビモデル:純粋なステンレス製モデルに比べ、ゴールド無垢やステンレス×ゴールドのコンビ(ロレゾール)モデルは新品価格が非常に高額な割に中古需要が限られます。派手すぎる外観や重量から敬遠されがちで、結果として定価に対する買取額の割合(換金率)が低くなりがちです。
  • 小型ケースや特殊デザイン:極端に小さいケースサイズのモデル(例:オイスターパーペチュアル34mm以下のサイズやレディースモデル)は、男性には小さく女性には大きいと捉えられる微妙なサイズ感の場合、市場評価が伸び悩む傾向があります。また文字盤に宝飾(ダイヤモンドなど)が多用されたモデルも好みが分かれ、中古で買い手が限られるため値下がりしやすいです。
  • 機能が特殊なモデル:ロレックスの中でも「スカイドゥエラー」など高機能かつ大きめサイズのモデルは、一般ユーザーにはオーバースペックと感じられ需要が限定的です。そのため新品価格が高い割にリセールバリューが低めになる傾向があります。
  • 供給量の多いモデル:基本的にロレックスはどのモデルも需要過多ですが、それでも比較的出回りが多いモデル(例えば定番色のデイトジャストなど)は希少なスポーツモデルほどのプレミアは付きづらく、中古相場が定価を下回るケースもあります。

以上のような理由で、同じロレックスでもモデルによって換金率に大きな差が生じます。要は「誰もが欲しがる人気仕様かどうか」「新品価格に見合う需要が中古でもあるか」がリセールバリューを左右する大きなポイントとなります。

避けるべきモデルの具体例

では具体的にリセールバリューが低めとされるモデルをいくつか挙げてみます。まず代表的なのはフルゴールドのスポーツモデルです。例えばサブマリーナーのイエローゴールド無垢仕様(Ref.126618LNなど)は正規定価が¥6,564,800(税込)と非常に高額ですが、中古買取額は¥4,800,000前後となり換金率73%程度【※】に留まります。同じサブマリーナーでもステンレスモデルなら定価超えなのに対し、金無垢モデルは買い手が限られるため大幅な目減りが発生します。

次にコンビモデル(ステンレス×ゴールド)も注意が必要です。例えばGMTマスターIIのイエローゴールドコンビ(Ref.116713やRef.126711CHNR通称“ルートビア”)は、高級感ある反面「派手で使いにくい」と感じる層もおり、中古相場では定価比8割前後に落ち着くことがあります。同様にエクスプローラーIのコンビ(Ref.124273)もシンプルなステンレスモデル124270に比べ換金率が低く、中古では定価割れの傾向です。

またドレス系で宝飾をあしらったモデルも避けた方が無難でしょう。具体例としてデイトジャスト41のエバーローズゴールドコンビでダイヤインデックス仕様(Ref.126331G)では、定価¥2,722,500(税込)に対し買取額が¥2,058,000前後と換金率75%程度にとどまったケースがあります。男性ユーザーの場合ビジネスシーンで使うことも多いため、ダイヤ付きの華美なモデルは人気が分かれ中古価格が伸び悩む傾向にあります。

さらに最新のドレスライン「パーペチュアル 1908」(2023年登場のモデル)もリセール面では苦戦しています。ケースが18Kゴールド製で手巻きのクラシックな時計ですが、スポーツモデル全盛の現代では中古評価が低めです。Ref.52509(ホワイトダイヤル)の場合、定価¥3,903,900(税込)に対し買取額が約¥3,000,000となり換金率76.8%というデータ【※】もあります。ロレックスらしい堅牢さより薄型ドレス志向のためターゲットが限定され、中古市場での流動性が低い典型例と言えます。
【※】具体的な数値は2025年時点の一例。

長期的に価値が上がらない可能性のあるモデル

上記で挙げたようなモデルは、基本的に長期的な値上がりは期待しにくい傾向があります。まとめると、金無垢・コンビ・宝飾モデル・特殊機能モデルは「すでに新品価格が高すぎて中古で敬遠されがち」「好みが分かれて需要が限定的」という理由から、年月を経ても資産価値が伸びにくいのです。もちろん例外的に、「希少な文字盤カラーのデイデイト」「限定生産の宝飾モデル」などコレクターズアイテム化するケースもゼロではありませんが、一般的な相場としては他の人気モデルに比べリセールで劣る可能性が高いでしょう。

また、ロレックスは定期的に価格改定(値上げ)を行いますが、それでも需要が盛り上がらないモデルは相対的に見劣りしてしまいます。投資目的で購入を検討している場合、こうしたモデルは避け、より人気が普遍的なモデルを選ぶのが無難です。

ロレックスデイトジャストのリセールバリュー分析

デイトジャストの人気と市場動向

ロレックスの「デイトジャスト」は1945年誕生の歴史あるシリーズで、シンプルな3針+日付表示の実用性と上品なデザインから老若男女問わず高い人気を誇ります。新作のスポーツモデルほどのプレミア性はないものの、市場動向を見ると近年デイトジャストの人気もじわじわと上がってきています。特に現行の大型サイズ「デイトジャスト41」は男性から支持され、中古相場が定価に迫るまたは上回るケースも増えてきました。例えばステンレススチール製のデイトジャスト41でも、青やグリーンといった鮮やかな文字盤カラーのモデルは人気が高く正規店では品薄になることもあります。

一方で伝統的な36mmモデルやレディースサイズの28mmデイトジャストは流通量が多く、相場は安定しています。人気色や人気仕様でない限り、大幅なプレミアは付きにくいですが、それでも他ブランドと比較すれば非常に高い値崩れしにくさを持ちます。デイトジャストはロレックスの中核モデルゆえ所有者が多く、市場に出回る数も多いですが、それでも堅調な需要によって中古価格は堅持されています。

特に高いリセールを誇るバリエーション

デイトジャストの中でもリセールバリューが特に高いのは「人気の組み合わせ」です。具体的には、ステンレススチールまたはホワイトゴールドコンビで、フルーテッドベゼル(ギザギザベゼル)とジュビリーブレスを備えたモデル、そして文字盤カラーがブルーやグリーンといった明るめの色のものが挙げられます。例えばデイトジャスト41 Ref.126334(WGコンビ・ブルーダイヤル)は定価¥1,633,500(税込)ですが、人気ゆえ中古買取価格が約¥2,150,000に達した例があります。これは定価を上回る水準で、デイトジャストとしては異例の高さです。

また、新色ダイヤルや限定的な文字盤も高リセールの傾向です。2022年前後に追加されたグリーン文字盤のデイトジャストは非常に評判が良く、他のベーシックな色より中古価格が高めです。逆にリセールが伸びにくいのは、コンビモデルであってもダイヤモンド入りインデックスのものやピンクシェル文字盤など一部の装飾モデルです。そういったモデルは新品価格が高騰する分、中古での需要が絞られがちでリセール率は低めになります。

まとめると、デイトジャストにおいては「スポーティーさと上品さを兼ね備えた定番スタイル」が中古市場で高評価を受けやすく、高いリセールバリューを維持しています。反対に装飾性の強いタイプや奇抜な仕様はややリセール面で不利と言えるでしょう。

市場での評価と将来的なリセールバリュー

デイトジャストの中古市場での評価は、安定性という点で非常に優秀です。現時点でスポーツモデルほど劇的なプレミアは付かないものの、購入から年数が経っても一定の価値を保ちやすい傾向があります。今後についても、ロレックスが全般的に価格改定を続けていることから、デイトジャストの定価もじわじわ上昇する可能性が高いです。その場合、中古価格帯もそれにつれて上がることが予想されます。

さらに最近はカラーバリエーションやサイズ展開が豊富になり、若年層や女性からもデイトジャストが支持されるようになっています。需要層の拡大は将来的な相場の下支えになりますので、よほど供給過多にならない限り急落のリスクは小さいでしょう。総じて、デイトジャストは大きく値上がり益を狙う“投機的”なモデルではないものの、長期間所有しても価値の安定したモデルとして安心感があります。今後もロレックス全体のブランド価値向上とともに、緩やかな相場上昇が期待できるでしょう。

GMTとデイトナの比較分析

GMTの最新モデルとその価値

GMTマスターIIはパイロットウォッチとして誕生し、第二時間帯表示の実用性とカラフルなデザインで高い人気を博しています。最新モデルとしては前述の緑×黒ベゼル(通称“スプライト”Ref.126720VTNR)の登場が注目されました。従来とリューズ位置が逆(左側)というユニークさもありプレミア価格で取引されています。また定番の青赤ベゼル(ペプシ)や黒青ベゼル(バットマン)は依然として入手困難が続き、リセールバリューが非常に高いです。GMTマスターII全般の正規店定価は¥1,600,000台ですが、未使用中古では倍近い価格が付くため換金率は150~170%に達しています。

GMTの価値を支える要因は、まずバリエーションごとの人気です。ベゼル色の違いでコレクション性が高く、ファンの購買意欲を刺激します。また近年ジュビリーブレス仕様が復活したことでクラシカルな魅力も加わり、需要がさらに拡大しました。複数モデルを所有・収集する愛好家も多いため、中古市場での回転も速いです。以上の理由から、GMTマスターIIは現行ロレックスの中でもトップクラスのリセールバリューを維持しています。

デイトナの買取価格とリセール率

デイトナはロレックスの象徴とも言えるクロノグラフモデルで、その中古買取価格は群を抜いて高額です。現行ステンレス製デイトナ(Ref.126500LN)は、正規定価¥2,349,600(税込)に対し新品同様品の買取価格が400~500万円前後と驚異的です。リセール率で言えば180~210%と、全モデル中でも突出しています。特に白ダイヤルの人気が非常に高く、同じモデルでも黒より白の方が数十万円以上中古価格が高い傾向すらあります。

この圧倒的なリセールバリューの背景にはデイトナの供給量の少なさがあります。他モデルに比べ生産数が絞られていると言われ、正規店で購入するのも至難の業です。そのため新品を定価で買えた人は即座に数百万円の含み益を得ることになり、中古市場では常に強い需要が存在します。また「資産価値No.1の腕時計」として投資的に見てもデイトナを推す声が多く、多少中古価格が高騰しても欲しいという購買層が後を絶ちません。これにより相場が下がる気配がなく、発売後年数が経過した旧型(Ref.116500LNなど)ですら依然として定価の倍近い中古価格をキープしています。デイトナはまさにリセールバリュー最強モデルとして不動の地位を築いているのです。

どちらのモデルが投資に向いているのか?

GMTマスターIIとデイトナはどちらも投資対象として非常に優秀ですが、強いて言えばデイトナの方がより投資向きと見る意見が多いです。理由は前述の通り供給の絞り具合と人気の絶対値の差です。デイトナはロレックスの中でも象徴的存在であり、生産数も限られるため将来的にも希少性が保たれやすいです。一方GMTマスターIIも人気ではありますが、多彩なバリエーションがある分「このモデルでなければ」という一点集中の需要はデイトナほどではありません。とはいえGMTも長期保有すれば値上がり益が期待できるモデルであり、実際に過去のモデル(例:Ref.16710 赤青ベゼル)は生産終了後大幅に価格が上昇しています。

総じて、予算や好みに応じて選べば良いですが、手堅く行くなら「デイトナを定価で購入できる機会があれば迷わず購入」が投資的にはベストでしょう。デイトナは入手難易度も極めて高いのでそれ自体がハードルですが、仮に中古で相場購入したとしても将来的にさらに高騰する可能性も十分あります。GMTマスターIIもまた有望ですが、モデルごとに相場変動があり、例えば人気色は上がる一方で不人気色は伸び悩むという差もあります。そうした点を考慮すると、需要が盤石なデイトナの方が「外さない」投資と言えるかもしれません。とはいえ両モデルともロレックスの中核であり、どちらを選んでも大きく資産価値を損ねる心配は少ないでしょう。

ロレックスのリセールバリューを上げるポイント

タイミングと市場の動向の重要性

ロレックスをなるべく高く売るためには売却のタイミングも重要です。市場の相場動向を見極め、需要が高まっている時期に売ることでより高値が付きます。例えばロレックスが定価改定(値上げ)を行った直後は、中古相場も連動して上昇する傾向があるため売り時と言えます。またモデルチェンジ前後も一つのチャンスです。人気モデルが廃盤になる噂が出ると相場がヒートアップし、その直後に旧モデルの中古価格が急騰するケースがあります。実際に「ミルガウス」が2023年に生産終了となった際、直前直後で相場が上がった例がありました。こうしたメーカーの動きや世界的な需要をニュース等でチェックし、高値で売れる機会を逃さないことが大切です。

一方で世界的な経済状況も無視できません。景気後退や金融市場の不安定化が起きると高額商品の需要が一時的に落ち込み、中古価格に影響する可能性があります。もっともロレックスは比較的景気変動に強い資産ですが、売却を急がない場合は市況が回復するまで待つ選択もありでしょう。要するに、売るタイミングは「ロレックスの公式動向(値上げ・廃盤)」「中古市場の熱気」「経済環境」を総合的に判断するのが理想です。

中古と新品のリセールバリューの違い

ロレックスの場合、新品と中古(使用品)ではリセールバリューに差が出ます。特に未使用に近い新品同様品は中古市場でも高値で取引されます。購入直後に保管したまま出すような未使用品はほぼ新品とみなされ、買取店でも定価以上の価格提示を受けやすいです。一方、実際に使用した中古品は状態に応じて評価が下がります。ただしロレックスは使用済みでも人気モデルなら定価前後で売れるケースも多く、他ブランドより値落ちが少ないのが特徴です。例えば人気スポーツモデルを数年間使っていても、購入時と同じくらいの価格で手放せたという例も珍しくありません。

注意したいのは、同じ中古でも付属品や保証の有無で価格が変わる点です。箱・保証書・コマ調整で外した余りコマなど、購入時についてきたものが全て揃っている中古品は、そうでないものに比べ買取額がアップします。また正規保証期間内であればプラス査定になる場合もあります。新品を購入して自分で使う場合でも、後のリセールを考えるなら付属品を無くさず保管し、保証書に自分の名前が入る正規店購入であることが望ましいでしょう。新品購入直後の転売(いわゆるせどり)はメーカーの規約上問題がありますので推奨はしませんが、結果的に使用せず手放す場合は傷や汚れを付けないよう注意しましょう。

付属品や状態が価格に与える影響

ロレックスに限らず時計の買取査定では状態(コンディション)が大きなウエイトを占めます。ケースやベルトに深い傷があったりガラスに欠けがあると減額対象になります。特にロレックスの場合、オリジナルの仕上げが美しいため無闇な研磨や社外部品の使用はNGです。改造や社外パーツ装着があると正規サービスが受けられなくなり、大幅なマイナス査定となります。なるべく購入時のオリジナル状態を保つことが、高価買取への第一歩です。また、前述のとおり箱・保証書・タグ類といった付属品が揃っていることも重要で、完品は買取店に喜ばれます。

さらにロレックスならではのポイントとして、定期的なオーバーホールの有無も多少評価に影響します。ただし注意すべきは、売る前提でオーバーホール(分解掃除)に出すことはあまり得策ではない点です。正規でオーバーホールすると基本でも6~8万円程度かかりますが、中古買取価格への上乗せはその金額に見合わないことが多いです。買取店は自社工房や提携工房で安価に整備できるため、個人が高額なメンテナンスをしても買値には反映されにくいのです。

※メモ: ロレックスを売却する際、事前のオーバーホールは必ずしも必要ありません。新品同様に綺麗な状態ならともかく、動作不良や大きな破損が無い限り、売る前に高額な修理代をかけても買取価格がそれ以上アップするとは限らないためです。多少傷があっても現状で査定に出し、必要な整備は買取後に業者が行う場合がほとんどです。

状態管理については、普段の使い方も重要です。強い磁気や衝撃を避け、防水モデルでも極端な環境での使用は控えた方が無難です。使用後は柔らかい布で拭き、長期間使わない場合は湿気の少ない場所で保管しましょう。ロレックスは頑丈とはいえ精密機械ですから、丁寧に扱うことでリセール時の評価をより高く維持できます。

女性向けロレックスリセールバリュー事情

レディースモデルの人気と相場

ロレックスは男性向けのイメージが強いですが、女性向けモデル(レディース)も長年にわたり製造されています。代表は「レディ デイトジャスト」や中型の「デイトジャスト31」などで、小ぶりなサイズ感と華やかなデザインが特徴です。中古市場における女性向けモデルの相場は、男性スポーツモデルほどの高騰は見られないものの安定して高水準です。例えば現行のデイトジャスト31(オイスタースチール×ホワイトゴールド)ですと、正規定価付近で売却できるケースが多く、大きく値崩れすることはありません。ロレックスというブランドの信頼性から、レディースであっても中古需要がしっかりあるためです。

ただし全般的な傾向として、女性用の小型モデルは新品定価が比較的安価であることもあり、中古で定価以上のプレミアが付くことは稀です。多くの場合、新品価格の7~9割程度の買取額となることが多いでしょう。特に一昔前の小サイズ(24~26mm台のもの)は現在人気が下火で、値段も落ち着いています。一方で近年は女性があえて36mm以上の大きめロレックスを着けるスタイルも流行しており、「男性向けモデルを女性が使う」というケースも増えてきました。そのため厳密なレディース/メンズの区別が曖昧になりつつあり、市場でも中型サイズ(31~36mm)は幅広い層にリーチしています。これによって、そうしたサイズのモデルは以前より値下がりしにくくなってきています。

今後注目される女性向けモデル

今後リセールバリューの観点で注目される女性向けモデルとしては、いくつかのトレンドが考えられます。まずミドルサイズの高級感あるモデルです。例えばデイトジャスト31の中でも新色ダイヤル(ピンクやグリーン)や、エバーローズゴールドとステンレスのコンビモデルは今後人気が高まる可能性があります。こうしたモデルは女性にも男性にも訴求力があり、中古市場でも需要が底堅いでしょう。

またスポーツモデルの小型バージョンも見逃せません。ヨットマスター37mmや旧型のサブマリーナーなど、比較的小ぶりなスポーツロレックスをファッションとして楽しむ女性が増えており、市場での注目度が上がっています。たとえばヨットマスター37(Ref.268622など)は女性にもマッチするデザインで、今後リセールバリューが向上する可能性があります。

さらに、過去に生産されていた特別仕様のレディースモデル(ピンクシェル文字盤やパールマスターラインなど)が将来的に再評価される可能性もあります。特にパールマスターは現在廃盤で希少性が高いため、状態の良いものはコレクター市場で価値が上がることが考えられます。総じて、女性向けモデルだからといって軽視できず、良いものは今後もしっかりと市場評価を得るでしょう。

リセールで得られる利益率の推移

男性モデルほどではないにせよ、女性向けロレックスでも長期保有で利益が出るケースは存在します。例えば金無垢のレディースモデルはここ数年の金相場上昇に伴い中古価格が底上げされています。デイトジャスト28のイエローゴールドモデルなどは、新品時より中古価格が上回るとまではいかないものの、昔より高く売れるようになっています。これは素材価値の上昇もさることながら、ロレックス全体の人気上昇で買い手が増えたことも背景にあります。

一方で利益率という観点では、女性向けモデルの多くは購入価格の範囲内に収まります。購入→売却で大きく儲かるのは主にスポーツモデルや限定モデルであり、レディースラインではリセールバリューは「値下がりしにくいが大幅に値上がりもしにくい」という推移が一般的です。ある意味で安定資産とも言えます。例えば5年前に購入したデイトジャスト31を今売っても、当時価格の8割程度…というケースが多いでしょう。ただし前述のとおり相場全体が上がっているので、昔に買ったモデルを現在売ればむしろプラスになるケースも出てきています。特に2010年代前半以前の購入価格は現在より安かったため、長く所有していたオーナーにとっては「使って楽しんだ上に利益も出る」という理想的な展開も十分起こりえます。

ロレックス時計の価値を保つための方法

メンテナンスと保管の重要性

ロレックスの価値を長く保つには、日々のメンテナンスと保管方法が極めて重要です。具体的には定期的なオーバーホール(分解掃除)を欠かさないことが挙げられます。メーカー推奨ではおおむね5年~10年に一度のオーバーホールが望ましいとされています。日本ロレックス正規サービスセンターでオーバーホールを行う場合の費用はモデルによって異なりますが、ステンレスのシンプルなモデル(オイスターパーペチュアル等)で約¥60,500~(税込)、クロノグラフのデイトナや複雑なデイデイトで約¥88,000~(税込)、さらにスカイドゥエラーのような高度機能モデルでは¥110,000~(税込)と設定されています。このように費用はかかりますが、定期的なオーバーホールにより内部機構の摩耗を防ぎ、時計本来の性能を維持できます。結果として大きな故障を避けられ、資産価値の目減りも抑えられるでしょう。

また適切な保管も大切です。日常的に着用しない時は直射日光や高温多湿を避けた環境で保管してください。防湿庫や専用の腕時計ケースにしまっておくと安心です。自動巻きモデルの場合、長期間動かさないと油切れ等が進むため、ワインディングマシン(時計用のオートマチック回転保管箱)で定期的に動かすのも有効です。しかし磁気の強い場所に長期間置くのは禁物ですので、スピーカーやスマートフォンなどから離して保管しましょう。これらのメンテナンスと保管の工夫によって、見た目のコンディションと内部機構の状態を良好に保てます。状態が良ければ前述したように買取査定額も上がりますから、日頃のケアが最終的にリセールバリュー向上につながるのです。

市場での流通と希少性の関係

ロレックスの価値を保つもう一つのポイントは市場での流通量と希少性です。所有者個人の努力で希少性を変えることはできませんが、どのモデルを選ぶかで将来の希少性を見極めることは可能です。たとえば生産期間が短かったモデルや特定の年式のみ存在するバリエーション(限定ダイヤル色など)は将来的に市場から少なくなり希少価値が高まる傾向にあります。購入時にそうしたモデルを選んでおけば、年月が経っても価値が向上または維持されやすいでしょう。

またロレックス公式の生産終了(ディスコン)情報にも注目です。廃盤になった途端に相場が一気に上がるケースは先述の通り多々あります。よって既に所有しているモデルがもし廃盤になった場合、その希少性アップを背景に売り時を図るのも一つの方法です。逆に長年モデルチェンジせず大量に出回っているモデルは、将来的に中古市場で玉数が増えすぎて飽和し、価値が伸び悩む可能性もあります。ロレックスの場合極端に価値が下がることは考えにくいですが、希少性が高いほど値崩れしにくいのは事実です。日頃から自分のモデルの市場在庫数や取引量に関心を持ち、市場動向をチェックすることで、「今売るべきか持ち続けるべきか」の判断材料になるでしょう。

なお、希少性と資産価値は必ずしも完全に比例するわけではありません。例えば大量生産されているサブマリーナーは希少とは言えませんが常に高値です。これは需給バランスの妙で、需要がそれ以上に多ければ希少性がなくても価値が維持されることを意味します。要するに「希少だけど人気がないモデル」より「希少性は普通でも人気が絶大なモデル」の方がリセールバリューは高い場合も多いのです。市場での流通量と希少性、その背景にある人気度合いを総合的に理解しておくことが重要でしょう。

正規店での購入がもたらすメリット

ロレックスを正規店(AD)で購入することは、価値を保つ上で様々なメリットがあります。まず第一に定価で入手できること自体が大きなアドバンテージです。人気モデルの場合、定価購入=その瞬間に数十万円~百万円以上の含み益を得ることに等しく、リセールバリュー云々以前に大きなメリットとなります。また正規店購入品は保証書に自分の名前や購入日の記載があり、来歴が明確な「ワンオーナー品」となります。中古市場ではワンオーナーで付属品完備の個体は高く評価されやすいです。

さらに正規店購入者は5年間のメーカー保証を受けられます。この保証期間が残っているうちに売却する場合、買い手にとっても魅力となるため中古価格にプラスに働きます。そして何より「新品を自分で大切に扱ってきた」という安心感を買い手に与えられる点も見逃せません。前オーナー不明の中古より、購入履歴がはっきりしている個体の方が人気なのです。

加えて正規店で継続的に購入実績を積むと、次の人気モデル入手のチャンスが巡ってくるという側面もあります。ロレックスは正規店での供給が限られるため、販売員との信頼関係を築くとお目当てのモデルを紹介してもらいやすくなると言われています。そうして手に入れたモデルを長く使った後でも高く売れるわけですから、正規店購入→適切に使用・保管→高価買取という理想的なサイクルを作ることができます。もちろん転売目的のみの購入はマナー違反ですが、結果的に正規購入が価値維持に有利なのは確かでしょう。

今後の市場動向とリセールバリューの予測

経済状況がロレックス市場に与える影響

ロレックスの中古市場は世界経済の影響を受けつつも独自の強さを持っています。一般的に景気が好調で可処分所得が増えると高級時計市場も活況を呈し、中古相場も上向きになります。反対に景気が悪化すると一時的に売りが増えたり買い控えが起きて相場が調整する可能性があります。ただしロレックスは「不況に強い資産」とも言われ、経済が不透明なときにお金をモノ(実物資産)に換えて保有したいという需要から買われることも多いです。例えば世界的なインフレ懸念が高まった近年、ロレックスや金などの現物資産に資金が流れ込み価格が上昇する現象が見られました。

また為替相場も国内市場には影響します。円安が進行すると海外から見た日本のロレックス価格が割安になるため、インバウンド需要で中古品が大量に海外に流出し、国内在庫が減って相場が上がることがあります。実際に円相場が大きく動いた局面では、中古店からロレックスが一掃されるように売れて価格が急騰した例があります。逆に円高になれば海外からの需要は落ち着くかもしれませんが、その頃にはロレックス自体がまた値上げして帳尻を合わせる可能性もあります。

トータルで見ると、多少の上下動はあれどロレックス相場は長期的に右肩上がりで推移してきました。今後も世界経済の影響は受けつつも、長期の資産価値は維持または向上すると考えられます。ただ短期的には経済ニュースや為替に敏感に反応する側面もあるため、高く売りたいならそうしたマクロ要因にも注意を払っておくと良いでしょう。

2025年に向けたロレックス買取のトレンド

2025年現在、ロレックス買取市場にはいくつかのトレンドがあります。まず「より新品に近いもの」を求める傾向が強まっています。コレクターや投資家は未使用または使用感の少ないミントコンディションの個体に高値を付けることが多く、実際買取店でもギャランティ未記名の新品同様品などは特別価格が提示されています。

次に「付属品完備」へのこだわりも一段と増しています。箱や保証書がない通称「裸時計」は、以前より買取額の差が大きく開くようになってきました。特に保証書の有無は真贋や来歴に関わるため、高額取引が当たり前になった今だからこそ重視されています。そのため売却を検討している方は付属品を揃えておくことが改めて重要と言えます。

また、昨今の傾向として「並行新品(グレー新品)の増加」があります。正規店で買えない人が新品同様品をプレミア価格で購入する動きが加速し、買取店も未使用品の在庫確保に力を入れています。未使用品であれば中古でも新品と遜色ない扱いとなるため、売り手としては高値が付きやすいです。

そして忘れてはならないのがロレックス自体のモデル刷新です。2023年にはデイトナのモデルチェンジが行われ、2024~2025年にもサプライズがあるかもしれません。新作発表や旧作終了による相場変動が引き続き起きる可能性が高く、転売ランキングもそれに伴い変化していくでしょう。トレンドに敏感な方は、公式発表のタイミング(毎年3月頃の新作発表会など)に注意し、モデルごとの売り買い戦略を練ると良いでしょう。

将来の投資対象としてのロレックスモデル

将来的に見て「今のうちに買っておくと良いかもしれないモデル」としてはいくつか候補が挙がります。まず一つは「これから廃盤になりそうなモデル」です。例えば現在のミルガウスが既に生産終了したように、長年ラインナップされている現行モデルでそろそろモデルチェンジしそうなものは狙い目です。噂レベルではエアキングやディープシーなどが近い将来変更される可能性が語られており、もし実現すれば相場上昇が期待できます。

次に限定色や初期生産のみの仕様にも注目です。例えばオイスターパーペチュアルのビビッドカラー文字盤(ターコイズやイエローなど)は初年度のみの展開で、その後すぐ一部がカタログ落ちしました。このように短期間で消えたモデルは今後価値が上がりやすいです。現行品ではグリーンサファイアのミルガウスZブルーや、スカイドゥエラーの初期文字盤など、将来的に再評価されそうな個性的モデルがいくつか存在します。

また王道スポーツモデルの定番は引き続き鉄板です。デイトナやGMT、サブマリーナーなどは今後も需要が衰えることは考えにくく、長期投資対象として安心感があります。特にデイトナはロレックス創業100周年(2035年)に向けてさらなる人気高騰も予想され、一種の投資商品として語られる存在になるかもしれません。

最後に、将来的な動向として女性ユーザーや若年層の取り込みが進むことで、一部モデルの見直しがあるかもしれません。例えば小型サイズが再評価されたり、あえてカラフルなモデルの人気がブームになる可能性もあります。そうなれば今は注目度の低いモデルが脚光を浴びるチャンスも出てくるでしょう。いずれにせよロレックス全般のブランド価値が今後も高止まり・上昇していくという前提に立てば、「どのモデルも買って損はしにくい」というのが他の投資商品にはない魅力です。自分が気に入ったモデルを楽しみつつ、将来的な価値も期待できる──そんな贅沢な喜びを味わえるのがロレックスという時計なのです。

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