ロレックスチタンモデルの種類と選び方、これが知りたかった!

[PR]

ロレックス

ロレックスでは従来、オイスタースチールや金・プラチナといった高級素材が主流でしたが、近年ではチタン素材を採用したモデルも一部登場しています。
本記事では、耐食性や軽量性に優れたRLXチタンを使ったロレックスのチタンモデルの種類と特徴を解説し、用途や予算に応じた選び方までわかりやすく紹介します。

ロレックス チタンモデルの種類と特徴

ロレックスは長年にわたり、高品質なオイスタースチールや金などの素材を使った時計を展開してきました。その一方で、チタン素材を使用したモデルはごくわずかでした。しかし近年になり、プロフェッショナル向けの特別モデルとしてチタン製のロレックスがいくつか発表されています。

ここでは、ロレックスのチタンモデルにはどのような種類があるのか、それぞれの特徴や魅力をご紹介します。代表的なモデルのスペックやデザインポイントなども解説し、選び方の参考になる最新情報をお伝えします。

ロレックスのチタンモデルとは

ロレックスで「チタンモデル」と呼ばれるものは、一般的にケースやブレスレットに主にチタンを使ったモデルを指します。高級時計であるロレックスは伝統的に904Lステンレスやゴールドを採用していますが、チタン素材を独自に研究し「RLXチタン」と名付けて一部モデルに取り入れています。

RLXチタンは純チタンの中でも高級モデル向けに用いられるグレード5チタンで、航空宇宙産業に使われるような高強度・高耐食性が特徴です。ロレックスはこのRLXチタンを、過酷な環境下でも性能を発揮するプロ仕様のダイバーズモデルに限定して採用しています。

ロレックスのチタンモデルの歴史

ロレックスがチタンを腕時計に初めて採用したのは、2008年発表のシードゥエラー「ディープシー」でした。当時はチタン素材がケース全体ではなく裏蓋の一部に留まっていましたが、それでもグレード5のチタンを使うという先進的な試みでした。

本格的にチタンケースを採用したモデルとしては、2022年に発表された「ディープシー チャレンジ(Ref.126067)」が初となります。この50mmという巨大なケースと11,000m防水を実現したダイバーズウォッチは、ケースもブレスレットもRLXチタン製で、ロレックス初のフルチタンモデルです。さらに2023年にはヨットマスター42(Ref.226627)にもRLXチタン素材のモデルが登場し、チタン採用のラインナップが拡大しています。

また2022年にはシードゥエラーの新型ノンデイト(Ref.136660)も発表され、このモデルのリングロックシステムの裏蓋にもRLXチタンが採用されました(ケース本体は従来通りステンレス製)。これらの新作により、ロレックスのチタンモデルは防水性能と軽量化を両立したスペシャルモデルとして注目されています。

代表的なチタンモデル一覧

2022年以降発表されたモデルの中から、チタン素材(RLXチタン)を使用した代表的なロレックスモデルをまとめました。

モデル ケースサイズ 素材 防水性能
ディープシー チャレンジ(Ref.126067) 50mm RLXチタン(ケース・ブレスレット) 11,000m
ヨットマスター 42 RLX(Ref.226627) 42mm RLXチタン(ケース・ブレスレット) 100m
シードゥエラー ディープシー(Ref.136660) 44mm ステンレス(ケース)+RLXチタン(裏蓋) 3,900m

表のとおり、2022年のディープシー チャレンジと2023年のヨットマスター42 RLXはケース・ブレスレット共にRLXチタン製ですが、同年登場のディープシー(Ref.136660)はケース本体こそステンレス製でRLXチタンは裏蓋のみ使用しています。いずれも高い耐食性と軽量性を兼ね備えたプロ仕様のハイテク素材採用モデルです。

RLXチタンの特性とメリット・デメリット

ロレックスが採用するRLXチタンは、その高い耐食性・強度・軽さから理想的なハイテク素材とされています。ここではRLXチタンの特性やメリット・デメリット、ステンレススチールとの比較を交えながら解説します。

RLXチタンとは

RLXチタンは、ロレックスが独自に命名したチタン合金(グレード5チタン)の呼称です。純チタンのグレード2に対し、RLXチタンはアルミニウム6%、バナジウム4%を含むグレード5素材で、ステンレスに近い色合いで仕上げが可能かつ高強度が特徴です。ロレックスはこのRLXチタンを、過酷な水圧環境に耐えるプロフェッショナルモデルに限定して採用しています。

RLXチタンのメリット

RLXチタンの最大のメリットは圧倒的な軽さと高い耐食性です。一般的に904Lステンレスと比べて約40%程度軽く、重厚感のある大型スポーツモデルでも長時間の装着が快適になります。また、チタンは海水に対して腐食しにくく塩水に強いという特性があります。さらに金属アレルギーを起こしにくい性質もあるため、肌が敏感な方にも安心して使えます。

ここで、RLXチタンとオイスタースチール(904Lステンレス)の主な特性を比較してみましょう。

特性 RLXチタン ステンレススチール (904L)
比重(重量) 約40%軽い 重い
耐食性 非常に高い(海水に強い) 高い
表面硬度 ステンレスに比べ低い 高い
アレルギー 極めて起こりにくい 比較的少ない
加工性 難易度が高くコスト増要因 加工しやすい

RLXチタンのデメリット

一方で、RLXチタンにはデメリットもあります。チタンは加工や研磨が難しい金属であるため、製造コストが高くなりがちです。またステンレスに比べ表面硬度が低いため傷つきやすく、日常使用では細かい傷が目立つことがあります。チタンモデルは希少素材であることから、一般的に価格も高めに設定される傾向にあります。

ロレックス チタンモデルの選び方

ロレックスのチタンモデルは希少かつ高価なため、選ぶ際には目的や予算、購入先などを慎重に検討する必要があります。ここでは、用途別のおすすめポイントや、購入時に押さえておきたい注意点をご紹介します。

用途やスタイルに合わせて選ぶ

ロレックスのチタンモデルは、特に海上・水中での使用に適した仕様を持っています。ディープシー チャレンジはプロ仕様のダイバーズウォッチで、極限環境での利用に向いています。一方ヨットマスター42は海・船上でのアクティビティを想定したデザインで、水に強い上に軽量なので長時間の着用でも疲れにくいのが特徴です。普段使いなら防水性能が100mのヨットマスター42、極端な深海ダイビングなら防水性能が11,000mのディープシー チャレンジというように、用途別にモデルを選ぶと良いでしょう。

予算や価格面のポイント

チタン素材のロレックスは限定的なモデルであるため、定価は数百万円台と高価です。たとえばヨットマスター42 RLXモデルは国内希望小売価格で約1,670,000円(税抜き)となっています。購入時は定価だけでなく、中古市場での相場や希少性を考慮しましょう。需要が高い新作モデルはプレミア価格が付くことがあるため、予算には余裕を持って計画するのが賢明です。

購入時の注意点

レアなチタンモデルを狙う場合、正規店での入手は非常に難しいため、中古市場に頼る人もいます。この際は本物かどうかの見極めが重要です。保証書や付属品の有無、シリアルナンバーなどをしっかり確認しましょう。また、チタンモデルは特殊素材のため、コピー品では同様の色合いに仕上げた偽物が出回る可能性があります。信頼できる販売店や専門ショップを利用し、偽物に注意して確かな品質のモデルを手に入れてください。

まとめ

ロレックスのチタンモデルは、特殊素材のRLXチタンを採用することで軽量・高耐食性を実現したスペシャルなコレクションです。記事でご紹介したように、現在はプロダイバー向けのディープシー チャレンジやヨットマスター42など、用途に応じた数種類がラインナップされています。

チタンモデルを選ぶ際は、その軽さや水中での強み、そして価格や入手難度などを踏まえて検討しましょう。耐久性・機能性に優れた最新のモデル情報を活用して、自分に最適な一本を見つけてください。

特集記事

TOP
CLOSE