ロレックスの定価割れ理由とは?売却タイミングを徹底分析

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ロレックス

憧れの高級時計とされるロレックス。しかし近年、その「資産価値神話」に変化が生じています。新品価格が年々高騰する一方で、中古市場では一部モデルが正規定価を下回る「定価割れ」状態になる例も現れているのです。

なぜロレックスに定価割れが起こるのか?売り時や今後の相場はどうなるのか?本記事では最新2025年の情報を基に、その理由と対策を徹底解説していきます。

ロレックスの定価割れとその背景

ロレックス定価割れの定義とは?

まず「定価割れ」とは、新品の正規定価(税込価格)より中古市場の価格が安くなる現象を指します。通常、人気モデルのロレックスは新品定価以上のプレミア価格で取引されることが多く、正規店で購入できれば「買った値段以上で売れる」ケースが珍しくありませんでした。しかし2025年現在、この常識が崩れつつあります。いくつかのモデルでは新品で購入した定価を下回る価格でしか売れない=定価割れが起きており、ロレックス市場における大きな転換点となっています。以下は代表的モデルの定価と買取相場の一例です:

モデル 正規定価(税込) 中古買取相場
デイトナ(SSモデル) ¥2,349,600(税込) 約¥4,300,000~¥4,800,000前後
GMTマスターII(赤青ベゼル) ¥1,664,300(税込) 約¥2,900,000前後
サブマリーナー デイト(黒) ¥1,570,800(税込) 約¥1,800,000~¥2,000,000前後
エクスプローラーI(36mm SS) ¥1,104,400(税込) 約¥1,060,000前後
エクスプローラーI(36mm コンビ) ¥1,943,700(税込) 約¥1,250,000前後
デイトジャスト41(SSモデル) ¥1,244,100(税込) 約¥1,100,000前後

上記のとおり、デイトナやGMTマスターIIなどは中古でも定価を大きく上回る価格で取引され依然高値安定ですが、エクスプローラーIのコンビモデルや一部デイトジャストは定価を下回る買取水準となっています。特にエクスプローラーI(Ref.124273:ステンレス×イエローゴールド)は新品定価が約¥1,943,700(税込)と高額な一方、買取相場は120万円台に落ち込み定価の6割台という状況です。同モデルは発売当初そこまで人気が高くなかったこともあり、定価が上がりすぎた結果として中古価格が伸び悩んでいます。一方、デイトナのように人気が圧倒的なモデルは定価改定による値上げ分だけ中古相場も上昇し、定価割れとは無縁となっています。

近年のロレックスの価格推移

ロレックス相場の直近数年の推移を振り返ると、2020~2022年頃にかけて空前の高級時計ブームが起こり、中古価格が軒並み急騰しました。新型コロナ禍による巣ごもり需要や株高・暗号資産高騰による富裕層の資金流入などが背景です。ロレックスはその中心にあり、デイトナやサブマリーナーといったスポーツモデルを筆頭に定価の2倍以上というプレミアム価格が当たり前のように形成されました。

しかし2023年以降、その過熱した相場は調整局面を迎えます。世界的なインフレ抑制のための金利上昇や主要国経済の減速など複合的な要因で高級時計需要が一服しました。結果としてロレックス中古相場も2022年のピークから全体的に下落傾向となり、現在では一部で定価割れが生じるまでに落ち着いています。とはいえコロナ前(2019年頃)と比べれば依然高い水準を維持しており、ロレックス全体で見れば「高値安定」とも言える状態です。

ロレックスの高騰、値上げしすぎについて

ロレックスの価格高騰は、メーカーによる定価改定(値上げ)とも相まって「上げすぎではないか」との声も出ています。実際、ロレックスは2019年以降ほぼ毎年のように定価を引き上げており、特に2025年1月の改定ではモデルによって最大20%もの大幅値上げが実施されました。ステンレス製スポーツモデルも約5~7%の値上げとなり、「さすがに高すぎる」との印象を持つファンもいます。

このような定価アップは公式販売価格と中古実勢価格の乖離(プレミア幅)を縮める効果もあります。定価が上がりすぎると一部モデルでは中古相場が追いつかず、結果として定価割れが生じることになります。実際、前述のエクスプローラーIコンビモデルのように定価と人気の不釣り合いが大幅な値下がりを招いたケースもあります。一方で、人気モデルについてはメーカーの強気な定価設定にも関わらず需要が衰えず、中古価格もそれ以上に高騰しています。結果として「人気モデルはますます高額に、そうでないモデルとの格差が拡大」しているのが現状です。

売却タイミングの重要性

ロレックスを売却する際のベストタイミング

大切なロレックスを手放すなら、できるだけ高く売却したいもの。そのためには「いつ売るか」つまり売却タイミングが非常に重要です。まず市場全体の需要が高まる時期を狙うのが基本です。一般的に夏や冬のボーナス時期は中古時計の購買意欲が高まり、買取価格も上昇しやすくなります。

また、メーカーの定価改定直後も中古相場が上振れする傾向があります。定価が上がると中古需要も増すためです。
さらに人気モデルの生産終了(廃盤)情報も見逃せません。廃盤決定直後には相場が急騰し、「駆け込み需要」で高く売れるケースがあります。

反対に相場下落局面では、時間の経過とともに買取価格も下がる可能性が高いです。景気や市場動向が明らかに悪化している場合は、ズルズル先延ばしにせず早めに売却するのもひとつの手でしょう。

また為替相場も買取価格に影響します。円安時は海外バイヤーからの需要増加で国内相場が押し上げられるため、結果的に高値で売却しやすくなります。

定価で買う方法と買取の選択肢

人気モデルを定価で購入するのは容易ではありませんが、いくつか方法があります。第一に正規販売店での購入です。ロレックスブティックや正規代理店では定価で新品を販売していますが、デイトナなどのモデルは常に入荷待ち状態です。希望リストに登録し気長にチャンスを待つ、店舗との信頼関係を築く(購買実績を積む)などが定価購入の定石となります。

また、タイミング良く店舗に足を運ぶことも大切です。地方の正規店や百貨店では、都心部に比べて抽選倍率が低く、運良く在庫に巡り合えるケースもあります。発売直後の新作も抽選販売やSNS告知などで粘り強くチャレンジしましょう。

どうしても正規店で買えない場合、中古市場で入手する選択肢もあります。ただし人気モデルの場合は中古価格が定価以上となるため割高です。一方、定価割れしているモデルなら中古で安く手に入るチャンスでもあります。例えば先述のエクスプローラーIコンビモデルなどは、新品定価より低い価格で中古購入が可能です。正規店にこだわらず「中古でお得に手に入れる」という発想も選択肢に入れてみましょう。

ロレックスを売却する際は、時計専門の買取業者を利用するのが一般的です。時計買取店、質屋、リサイクルショップなど全国に選択肢がありますが、なるべく複数の業者で査定比較することをおすすめします。業者ごとに在庫状況や得意分野が異なるため、提示額に差が出ることがあるからです。最近はLINE査定などオンラインで複数社の見積もりを取ることも容易なので、こうしたサービスも活用し、最も高い価格を提示してくれた業者に売却すると良いでしょう。

世界的な市場動向とその影響

ロレックスの相場は日本国内だけでなく、世界的な市場動向の影響も大きく受けます。中でも中国経済の動向は無視できません。ここ数年、中国経済の減速や富裕層消費の抑制により、高級時計の需要が鈍化しました。中国政府による贅沢品規制や経済状況の悪化で、以前のような旺盛な購買意欲が見られなくなったのです。

こうした中国需要の変化はロレックスの中古相場に間接的に影響を及ぼします。世界最大級のマーケットである中国で売れ行きが落ち込めば、世界中の在庫がだぶつき、結果として価格が下がりやすくなるためです。実際、2022年頃から続いたロレックス相場の調整局面には、中国経済の失速が大きく関与していると分析されています。

今後、中国市場が再び活発化すれば状況は一変する可能性もあります。富裕層消費が戻れば世界的に需要が高まり、相場が上昇に転じるでしょう。つまり中国の動向次第でロレックスの価値は上にも下にも大きく振れるということです。

ロレックス定価割れの原因

需給バランスと値下がりの理由

ロレックスで定価割れが起きる根本要因は、需要と供給のバランス変化に他なりません。2022年頃までは需要(買いたい人)が供給(流通本数)を大幅に上回っていたため中古価格が高騰していました。しかし最近は、供給量が増えて需要が落ち着いたことで一部モデルで中古価格が下落しています。

供給面では、ロレックス本社が生産数を増やしているとの観測や、ブーム期に購入した人々が相次いで売却に動いて中古在庫が増えたことなどが挙げられます。需要面では、高騰しすぎた価格への反動から「さすがにこの値段なら要らない」という層が増えたことが考えられます。実際、ロレックスは魅力的な時計ですが、数百万円も出すなら他ブランドを検討するという人も出てきました。こうした需給要因の変化により、従来プレミア化していたモデルにも値下がりが見られるようになったのです。

モデルチェンジと価格変動の関係

ロレックスのモデルチェンジ(新型発表や生産終了)は価格変動に大きく影響します。人気モデルであれば旧型が廃盤になると希少性から中古価格が急騰し、「駆け込み需要」で高値となる傾向があります。特にデイトナやサブマリーナーでは、旧リファレンスが生産終了すると相場が一段と跳ね上がることがよくあります。

一方、新型が旧型より人気をさらってしまうと、旧型の中古価格が下落に転じる場合もあります。例えば2023年に発表された新型デイトナ(Ref.126500LN)は発売当初こそ中古で500万円超のご祝儀相場となりましたが、その後はいったん下落し現在は約430~480万円で安定しています。新旧モデルの人気バランスによって相場の動きは様々です。

中国市場の影響とロレックスの価値

前述したように、中国市場の動向はロレックス相場に直結します。中国人富裕層は高級腕時計の主要な購買層であり、世界のロレックス消費を牽引してきました。しかし近年、中国国内での需要減退に加え海外での並行輸入品の取り締まりも強化され、ロレックスの販売動向にも影響を与えています。

中国市場で販売が低迷すると、世界全体で在庫過多となり中古相場が下落しやすくなります。実際、2022年以降のロレックス価格調整局面には中国経済の低迷が大きく影響したと見られます。

今後もし中国経済が回復し富裕層の購買意欲が戻れば、再びロレックス相場が上向く可能性があります。中国要因は今後もロレックスの価値変動を左右する重要なファクターと言えるでしょう。

今後のロレックス市場の展望

2025年以降の値上げ予測

ロレックスは2024年・2025年に続き、今後も定価の改定(値上げ)を定期的に行うと予想されます。大幅な値上げは一巡したものの、今後も年一回程度の小幅改定が続く可能性が高いでしょう。

人気モデルの相場と今後の動向

ロレックスの中でも特に人気モデルとされるデイトナ、サブマリーナー、GMTマスターII、エクスプローラーなどの今後を見てみましょう。

デイトナは依然として別格の人気を誇り、中古相場も高値を維持しています。2023年にモデルチェンジした新型も瞬く間に完売し、安定した需要の強さが伺えます。今後も資産価値の王者であり続けるでしょう。ただしピーク時と比べれば価格は落ち着いたため、現在の水準で横ばい推移する可能性が高いです。

サブマリーナーはロレックスの代名詞とも言える定番モデルです。中古相場は定価の数割増し程度で安定しており、極端な高騰状態は一旦収まりました。今後も大崩れは考えにくいものの、プレミア幅は徐々に縮小していくかもしれません。

GMTマスターII(特に赤青や青黒ベゼルモデル)は依然高い人気を保っています。中古価格は定価の1.5~2倍前後で推移しており、こちらも簡単には入手困難な状況が続くでしょう。ただし供給増の噂もあり、数年スパンではプレミアがやや落ち着く可能性もあります。

エクスプローラー(特に36mmモデル)はコロナ禍で一時プレミア化しましたが、現在は定価程度まで相場が戻っています。今後は正規店で購入しやすくなると予想され、数年後には「手に入りやすいスポーツモデル」の代表格になるかもしれません。

ロレックスの資産としての価値

ロレックスは単なる腕時計に留まらず、資産価値を持つアイテムとして語られることが多いです。「ロレックスは値崩れしない」といったフレーズを耳にする方もいるでしょう。実際、長期的に見ればロレックスの価格は右肩上がりで推移してきました。例えば数十年前に数十万円で購入できたサブマリーナーが、現在では新品定価で150万円以上するようになっています。過去に購入して大切に保管していた人が今売れば、大きなリターンを得られるケースも珍しくありません。

しかし、購入価格次第では損失もあり得る点には注意が必要です。特に2022年前後のバブル期に中古を高値掴みしてしまった場合、現状で売ると損をする可能性があります。ロレックスはブランド力が強く価値が下がりにくいとはいえ、万能の投資商品ではないのです。

また、長期保有するなら定期的なメンテナンスも考慮すべきでしょう。正規オーバーホールの基本料金は¥77,000~(スポーツモデルの場合)と高額で、部品交換があればさらに費用がかさみます。維持費も踏まえつつ、ロレックスを賢く資産として活用したいものです。

ロレックスの入手困難ランキング

人気モデルの購入難易度

ここでは、現行ロレックスの中で入手が困難なモデルをランキング形式で紹介します。店頭での購入難易度や中古市場での希少性を基準に選出しました。

  1. コスモグラフ デイトナ(全般)
    不動の第1位はデイトナです。ステンレス製モデルは特に人気が高く、正規店で目にすることはまずありません。抽選販売でも超高倍率で、購入できれば奇跡と言われるほどです。中古でも常にプレミア価格が付き、入手難易度はロレックス最高峰と言えます。
  2. GMTマスターII(ペプシ・バットマン)
    第2位はGMTマスターIIの人気モデル。赤青ベゼル(ペプシ)や青黒ベゼル(バットマン)は需要が非常に高く、正規店では入荷即完売が当たり前の状態です。正規で買うには運頼みで、中古でも定価の数倍近い値が付いています。
  3. サブマリーナー デイト(グリーン・ブラック)
    第3位は定番スポーツモデルのサブマリーナー。特に緑ベゼルの通称「スターバックス」(Ref.126610LV)は希少で、黒の通常モデルも含め抽選必至の状況です。生産本数は比較的多いものの人気がそれを上回っており、常に品薄状態が続いています。

以上が代表的な入手困難モデルですが、他にもディープシー(James Cameronモデル)ヨットマスター42(チタンモデル)など新作スポーツモデルは軒並み品薄です。逆にデイトジャストやオイスターパーペチュアルといったモデルは比較的入手しやすくなってきています。購入難易度は常に変動しますので、狙っているモデルの最新情報をチェックし続けることが大切です。

エクスプローラーとGMTの特性

エクスプローラーは堅牢でシンプルな3針モデル、GMTマスターIIは第2時間帯表示とツートンカラーの回転ベゼルが特徴の華やかなモデルです。市場人気はGMTマスターIIが上回っており、中古相場でもGMTの方が高値で推移します。一方、エクスプローラーIは近年プレミア化が落ち着き、入手も容易になりつつあります。

デイトナの市場価値と需要の変化

ロレックス最高峰モデルであるデイトナは、その市場価値と需要が常に注目されています。デイトナはカーレースとの結びつきが深く、ポール・ニューマン氏の逸話なども相まって「伝説のクロノグラフ」として君臨してきました。現行ステンレス製デイトナ(Ref.126500LN)も圧倒的な人気を誇り、正規店での入手は極めて困難です。中古相場も定価を大幅に上回る水準で推移しており、長年ロレックス投資の筆頭とされています。

需要の変化としては、2022年までは投機的な買いも相まって急騰しましたが、2023年には一時調整が入りました。しかし2025年現在、その需要は依然強く、価格も高止まり傾向にあります。特にホワイトダイヤルのモデルは数が少ないことからブラックより高値で取引されており、今後もデイトナ人気の強さが伺えます。

読者からの疑問を解説

掲示板・クチコミでのロレックス情報

ロレックス愛好家同士が集まるインターネット掲示板やSNSでは、最新の相場情報や入荷報告などが飛び交っています。ただし匿名の口コミ情報には誇張や誤りもあるため、参考程度に留めておきましょう。

値下がりと売却についてのよくある質問

Q. ロレックスは今後さらに値下がりしますか?
A. 一部モデルでは相場が下がりましたが、人気モデルは底堅く推移しています。2022年以降、プレミア価格の調整は入りましたが、それ以上の大暴落は考えにくいでしょう。ただし世界的な経済状況によっては多少の上下が今後もあり得ます。

Q. 売却前にオーバーホールや修理は必要ですか?
A. 基本的に売却前のオーバーホールは不要です。よほど時計が不動でない限り、そのままの状態で査定に出して問題ありません。正規店でのオーバーホール費用(数万円~)をかけても買取額への上乗せは見込めない場合が多いためです。店側も買い取った後に自社でメンテナンスするので、現状のまま持ち込むのがおすすめです。

Q. 保証書(ギャランティカード)や箱が無くても売れる?
A. 保証書や箱が無くても売却は可能ですが、その分査定額は下がります。付属品は可能な限り揃えておきましょう。

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