ロレックスの王冠マークの種類とその特長を徹底解析!

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ロレックス

ロレックスといえば、腕時計の文字盤に大胆な王冠マークがあしらわれており、高級感を象徴するアイコンとして知られています。しかし、実はロレックスの王冠マークにはいくつかの“種類”が存在し、その形状や刻印には時計のモデルや素材、機能に関する重要な情報が隠されています。本記事では、ブランドロゴからリューズ刻印、ガラス透かしの王冠マークまで、あらゆる角度で最新情報を交えながら詳細に解説します。

ロレックスの王冠マークにはどんな種類がある?

ロレックスを代表する王冠マークといえば、まず文字盤やケースにあしらわれる有名なロゴマーク(オイスターマーク)があります。1980年代以前のモデルでは裏蓋やバックルにも王冠ロゴが刻まれていましたし、リューズ(竜頭)の先端にも王冠マークが存在します。さらに近年では風防(ガラス)6時位置に内向きに小さな王冠の透かしマークが刻まれており、これらがロレックスの王冠マークの主な“種類”です。

具体的には、主に次のような種類があります。

  • ブランドロゴ(オイスターマーク):文字盤やケースなどに配置された王冠をモチーフにしたロゴ。
  • リューズの王冠マーク:リューズの先端に刻印された王冠マーク(下部にバーやドットが付く場合も)。
  • 風防の透かしマーク:ガラス6時位置に微細にレーザー刻印された王冠(偽造防止用)。
  • バックルや裏蓋の王冠マーク:一部の古いモデルで見られるケース装飾やベルト金具の刻印。

それぞれ形状や刻印の意味合いが異なり、モデルや年代によってディテールも変化しています。

ブランドロゴ「オイスターマーク」とは

ロレックスの象徴的な王冠ロゴは「オイスターマーク」と呼ばれ、1931年に初めて採用されました。これは1926年に誕生し、世界初の防水時計として名高い「ロレックス・オイスター」に由来するものです。オイスター(牡蠣)と名づけられた防水ケースを持つ時計の成功を記念し、その後ロレックス社は同様に王冠のモチーフをロゴに採用しました。

王冠ロゴにはいくつかの意味が込められており、一説には「時計の王様」を表しているともいわれます。また、王冠の頂点に並ぶ5つの小さな突起(宝石に見える部分)は、時計職人の5本の指を象徴しており、優れた職人技への敬意を表現しているという説もあります。このように王冠柄はロレックスの歴史と高い品質へのこだわりを象徴するマークです。

リューズ上の王冠マーク:刻印でわかるモデル特徴

ロレックスのリューズ(竜頭)には、ブランドの王冠マークが通常刻印されていますが、王冠マークのすぐ下にバー「-」やドット「・」のマークが併せて刻まれることがあります。これらの刻印が素材や防水機能などを示しており、王冠マークの種類の一つと言えます。

リューズ刻印の意味は次のとおりです。

刻印 意味
-(バー) ステンレススチールモデル(あるいはホワイトゴールドコンビ)を示す。
・(ドット1つ) プラチナ無垢モデルを示す。外観が似たホワイトゴールドとの区別に便利。
・・(ドット2つ) ツインロック式リューズ、または金無垢モデルを示す。主に金無垢のデイデイトやデイトジャストなどに見られる。
・・・(ドット3つ) トリプルロック式リューズを示す。主に耐水性能の高いダイバーズ系(サブマリーナ、ディープシー等)やGMTマスターII、ヨットマスター等に用いられる。
刻印なし アンティークモデルなど古い世代のリューズに多い。機種によっては「ROLEX SUPER OYSTER」「Brevette」などの文字が刻まれる場合もある。

これらのマークを確認することで、時計の素材やリューズ構造(防水機能)が分かります。例えば、ドット「・・」はツインロック式リューズであることを示し、かつ金無垢モデルで採用されることが多いマークです。一方でドット「・・・」はトリプルロック式リューズを示しており、より高い防水性能が必要なモデルで用いられます。

ケース裏蓋・バックルの王冠マーク

初期から中期モデルのロレックスでは、裏蓋やブレスレットのバックルにも王冠マークが刻印されています。例えばビンテージモデルでは裏蓋中央に大きく王冠が刻まれていたり、オイスターブレスのバックル裏に小さな王冠が打刻されていることがあります。ただし現行モデルではこれらの外装ロゴは目立たなくなっており、現在の主要な王冠マークは文字盤ロゴ、リューズ刻印、ガラス透かしの3点になります。

ロレックス王冠マークの由来と隠された意味

ロレックスの王冠マークはブランド誕生当初からあったわけではなく、1931年に登場しました。1926年に発表された世界初の防水時計「オイスター」が成功を収めた後、その栄誉を称えて王冠ロゴが作られました。当初は「オイスターマーク」と名付けられ、このモチーフは時計の防水性と堅牢性を象徴しています。

王冠マークには表向きに公表された公式な意味はないものの、業界内外でささやかれる説はいくつかあります。一つはロレックスを「時計の王様」として表しているということです。最高級の腕時計メーカーを目指すロレックスの決意を示し、王様のシンボルである王冠をロゴにしたとされています。もう一つは、王冠の5つの頂点を職人の5本の指に見立て、腕時計作りに携わる職人たちへの敬意を込めたという説です。

オイスターマーク誕生の背景

ハンス・ウイルスドルフが創業したロレックスは、1926年に「オイスター」(牡蠣)の名を冠した防水ケースを発表しました。その防水性能を証明する出来事として、同年メルセデス・グライツが英仏海峡横断泳にオイスターを着用して成功を収めたことで有名です。こうした功績により、ロレックスは防水時計の代名詞となりました。1931年、こういったオイスターの成功を記念して、王冠をモチーフにしたオイスターマークが正式に採用されました。

以降、このオイスターマークはロレックスのシンボルとなり、文字盤やケースなどで一貫して使用され続けています。デザインは微調整を繰り返し、宝石の先端が放射状に伸びるような現在の形に至っていますが、基本コンセプトである「ロレックスらしさ」は当初から変わっていません。

王冠ロゴに隠された意味

ロレックスの王冠ロゴが伝統的に持つメッセージは、高品質や腕時計の頂点を目指す姿勢です。前述の通り「時計の王様」としての威厳や、「時計職人への賛辞」などが噂されています。公式には明言されていないものの、王冠はどれもの価値を象徴する強いイメージを持ちます。

実際、王冠ロゴを細部まで観察すると、頂点に小さな宝石を思わせる5点が配置され、その形状は現行モデルよりも古い時代の方が短かったりする変遷を見ることができます。こうした変化も「時代やモデルによって微妙に異なるデザインを採用している」というタイプの“種類”といえるでしょう。

リューズ刻印で分かる王冠マークの種類

前述の通り、ロレックスのリューズ先端に刻まれた王冠の下には様々なマークがあります。これらは紛れもなく王冠マークの一種で、モデルによって意味が定められています。刻印の種類と意味は先の表の通りですが、リューズを見ることで時計の素材やムーブメント防水方式がある程度判断できるのが特徴です。

また、刻印は時代によっても変化してきました。例えばアンティークでは「ROLEX SUPER OYSTER」や十字型の「+」マークが使われることもあり、現行モデルとは異なる符号が刻まれています。最新モデルでも、たとえ同じ素材であっても「バー」「ドット」の組み合わせが異なる場合があり、細かな面で種類が存在します。これらの刻印には明確なルールがあり、新型モデルではトリプロック対応のSSモデルには「・・・」、ツインロックのYG・エバーローズゴールドコンビには「・●・」などが用いられます。

ガラスに眠る王冠「透かしマーク」の特徴

ロレックスのガラス(風防)には、6時位置に極小の王冠刻印がレーザーで刻まれているモデルがあります。これはいわゆる「王冠透かしマーク」と呼ばれ、偽造防止のためのおまじない的な存在です。この透かしマークは1999年のヨットマスター・ロレジウムから採用され始め、2000年代初頭にはほぼ全モデルに普及しました。一部例外を除き、2003年以降のモデルでは多くにこの透かしが施されています。

透かしマークは非常に微細で、肉眼ではまず見ることができません。専用ルーペやマイクロスコープで斜めから光を当て、王冠の形が浮かび上がるのを確認できます。通常、1966年の新型トリプロック採用以降は全て同様の技術が使われているため、モデルを問わず同じ目的で入っています。ただしグリーンサファイアガラスを採用するミルガウスなど、一部モデルでは透かしが入っていない場合もあります。

最近ではデイトナなど一部モデルで透かしマークのデザインが少しだけ変わっており、旧デザインでは王冠の底辺が一本線だったところ、新型は二本線になっています。こうした変化は微妙ですが、最新モデルではこのように細部が更新されているため、透かしの様子もチェックポイントの一つになります。

王冠マークで見分ける本物と偽物

多くの時計愛好家にとって、王冠マークは暗号のように感じられるかもしれませんが、実は真贋判定にも役立ちます。真贋を見分けるためのポイントをいくつかご紹介します。

  • リューズ刻印の有無や種類:本物のロレックスでは、素材やモデルに応じて先述の符号が厳密に使い分けられています。例えば現行のステンレスモデルで「・(ドット1つ)」が刻まれているのは基本的にあり得ません。刻印が指定とは異なっていたり、文字が不明瞭だったりする場合は注意が必要です。
  • 文字盤の王冠ロゴ:本物は王冠の5つの先端が放射状に緻密に仕上げられており、頂点の部分に向かって線が細くなっています。一方、偽物は均一な太さで描かれるものが多く、先端に向かって伸びる美しい曲線が再現されていないことがあります。ロゴ全体のバランスや塗装の質感にも注目しましょう。
  • 風防透かしの確認:本物の王冠透かしマークは肉眼ではほぼ見えない繊細さです。透かしがあまりにもはっきり見える場合は偽物の可能性があります。逆に、透かしマークが全くないからといって必ずしも偽物とはいえませんが、特に古いモデル以外で透かしが入っていないケースには疑いが残ります。
  • その他のサイン:バックルの王冠刻印やブレスの刻印、ケースサイドのシリアルなど、総合的にチェックするのが肝心です。例えばバックル裏の刻印やラグのシリアル番号の位置・字体、ケースバックの刻印の有無など、ロレックスに特有の仕様が正しく再現されているか確認しましょう。

以上のように、王冠マークはロレックスの各部位に複数登場し、それぞれが重要な情報を伝えています。本物と偽物の違いを見分けるためにも、これらの特徴を押さえておくことが大切です。

まとめ

ロレックスの王冠マークは、単なるブランドロゴに留まらず、長い歴史の中でさまざまな形で使われてきました。文字盤やリューズ、風防に施された刻印は、モデルや素材、機能を知る手がかりとなります。最新モデルではデザインの微調整も行われていますが、基本的な意味合いは変わっていません。時計選びや価値判断の際には、王冠マークの種類や刻印の意味を理解して役立てましょう。ロレックスの深い世界を知ることで、さらに愛着が湧くことは間違いありません。

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