ロレックス修理費用の全相場!今すぐ納得の料金徹底ガイド

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ロレックス

ロレックスの修理費用はいくらかかるのだろう?
高級時計ロレックスはモデルによって新品価格が数十万円から数百万円にも及び、購入後のメンテナンス費用も気になるところです。

ここではロレックスの修理費用・料金相場を徹底解説。

正規サービスセンターと民間修理業者の違い、モデル別の費用目安、依頼先選びのポイント、故障時の対処法や修理後の価値まで幅広くカバーしています。

この記事を読めば、ロレックス修理の疑問や不安を解消し、大切な時計を安心して長く使うための知識が身につくでしょう。

目次

ロレックスの修理費用・料金相場を徹底解説

ロレックスの修理・オーバーホールとは?基本知識と重要性

ロレックスの「修理」とは、故障した箇所を直したり部品交換を行ったりすることを指します。
一方で「オーバーホール」とは、時計を一度全て分解し洗浄・注油を行い、消耗した部品を交換して精度を回復させる総合メンテナンスです。
オーバーホールでは内部機構の点検も同時に行うため、故障を未然に防ぐ予防的な意味合いもあります。

ロレックスは耐久性が高く長持ちする時計と言われますが、メンテナンスなしに使い続ければ油切れや部品摩耗によって精度低下や故障が生じてしまいます。
定期的なオーバーホールは時計内部を良好な状態に保ち、重大な不具合を防ぐ上で欠かせません。
高価なロレックスを安心して長く使うためにも、修理やオーバーホールの重要性を正しく理解しておきましょう。

ロレックス修理の費用目安と料金表【最新相場】

ロレックスをオーバーホール(分解掃除)した場合の費用は、モデルの種類や複雑さによって異なります。
以下は日本ロレックス正規サービスでのオーバーホール基本料金の目安です(2025年時点)。

モデル(種類) 正規基本料金の目安
オイスターパーペチュアル(シンプルモデル) 約60,500円~
デイトジャスト(カレンダー機能あり) 約71,500円~
エクスプローラー / GMTマスター / サブマリーナー等
スポーツモデル
約77,000円~
コスモグラフ デイトナ / デイデイト(複雑機構モデル) 約88,000円~
スカイドゥエラー(最上位複雑モデル) 約110,000円~

上記はオーバーホール技術料の基本価格であり、状態によって部品交換代が追加される場合があります。
また、研磨仕上げ(ポリッシュ)は正規サービスでは基本料金に含まれています。
時計の状態次第では最終的な費用が変動する点に注意しましょう。

正規店・日本ロレックスと民間修理業者の料金比較

ロレックスのオーバーホールを依頼する際、正規サービスセンター(日本ロレックス)に依頼するか、腕時計修理専門の民間業者に依頼するかで費用に大きな差が出ます。
一般的な費用相場を比較すると以下の通りです。

依頼先 オーバーホール料金目安 納期目安 保証期間
日本ロレックス(正規サービス) 約7万~15万円 約1~2か月 2年
時計修理専門店(民間業者) 約5万~10万円 約3~4週間 6か月~1年
家電量販店の修理受付 約3万~5万円 約3~4週間 店舗により異なる
(6か月程度が一般的)

正規サービスは高度な研修を受けた技術者が純正部品のみを用いて修理し、仕上げ研磨も含めて丁寧に作業します。
そのため料金は民間業者に比べて高く、上表のように概ね1.5~2倍程度の価格設定です。
一方、民間の修理専門店では正規の50~70%程度の料金で対応してもらえるケースが多く、費用を抑えたい方に適しています。

また、正規店は2年間の修理保証が付きますが、民間店では6か月~1年程度と保証期間が短めです。
納期に関しても、正規は受付から完了まで6~8週間前後かかるのに対し、民間業者なら3~4週間程度と比較的短期間で完了するメリットがあります。
費用・時間・保証のバランスを考慮して、自分のニーズに合った依頼先を選ぶとよいでしょう。

モデル別で異なる修理費用と対応内容

デイトジャスト・デイトナ・エクスプローラー等主なモデル別費用

ロレックスはモデルによって搭載している機能やムーブメントが異なるため、修理やオーバーホールにかかる費用もモデルごとに違いが出ます。
基本的な傾向として、複雑な機構を持つモデルほど修理費用が高くなる傾向にあります。

例えば、デイトナ(クロノグラフ搭載)は部品点数が多く精密な調整が必要なため、オーバーホール基本料金も比較的高く設定されています(正規で約88,000円~)。
デイトジャスト(日付表示付き)は標準的な機構で、費用は中程度(約71,500円~)です。
一方、エクスプローラー(時間表示のみのシンプルなモデル)は比較的構造が単純なため、費用もやや抑えめ(約77,000円~)に設定されています。

なお、サブマリーナーやGMTマスターII、エクスプローラーIIなどのスポーツモデルは、防水構造や追加機能(GMT機能など)がありますが、正規店でのオーバーホール料金はいずれも概ね77,000円~と横並びです。
それぞれムーブメントの基本設計が共通していることもあり、作業工数に大きな差がないためと考えられます。
ただし、クロノグラフ(デイトナ)のように特殊な機構を持つ場合は別途高度な調整が必要となるため、他モデルより割高になります。

アンティーク・ヴィンテージ・GMTなど特別モデルの修理事情

製造から長い年月が経ったアンティーク・ヴィンテージのロレックスや、一部の特別モデルの修理には、現行モデルとは異なる事情があります。

まずヴィンテージのロレックスでは、既にメーカーで部品供給が終了している場合があるため、正規サービスセンターで修理を断られるケースもあります。
例えば、数十年前のGMTマスターなどでベゼルや文字盤の交換が必要になっても、同じデザインの新品部品は入手困難です。
正規では代替デザインのサービスパーツに交換されることがありますが、外観が変わってしまいヴィンテージ価値が下がる恐れもあります。

そのため、ヴィンテージ品をお持ちの場合は、修理専門店の中でもヴィンテージ修理の実績が豊富な業者に依頼するのがおすすめです。
専門店であれば、必要に応じて中古部品の取り寄せやオリジナル部品の修復で対応してくれる場合があります。
また、オーバーホール時に「オリジナルの風合いを残すため磨きを最小限にする」など要望を聞いてもらえることも多く、コレクターズアイテムとしての価値を損なわない配慮が可能です。

他にも、宝石があしらわれた特別モデルや限定モデルでは、部品交換時の費用が跳ね上がる傾向があります。
例えばダイヤモンドベゼル付きのモデルでベゼル交換となれば、正規品のパーツ代だけで数十万円以上かかることも珍しくありません。
民間業者では同一品質のパーツ調達が難しいケースもあり、対応可否や費用はケースバイケースです。
このように特殊モデルの修理は一般モデル以上に注意が必要で、信頼できる業者と十分相談しながら進めることが大切です。

部品交換やブレスレット・風防交換の料金例と流れ

ロレックスの修理では、時計全体のオーバーホールに加えて特定パーツの交換が必要になることもあります。
代表的な例として、風防ガラスブレスレットリューズ(巻き芯)の交換が挙げられます。
これらの交換費用例と、修理依頼時の流れについて解説します。

まず風防ガラスの交換費用ですが、素材によって差があります。
旧型モデルのアクリル製風防であれば交換費用は約5,000円程度と安価ですが、現行モデルに多いサファイアクリスタルガラスの場合は約20,000円前後が目安です。

ガラス自体の値段はそれほど高額ではありませんが、ガラスが割れる状況では内部に微細な破片やホコリ、水分が入り込んでいる可能性が高く、通常オーバーホールとセットで対応する必要があります。
そのため、結果的にガラス交換だけの場合と比べ費用は高くなります。

次にブレスレット(ベルト)の交換・修理費用です。
ブレスレットはコマ(リンク)の連なりで構成されており、長年の使用で緩みや破損が起こることがあります。
小傷や擦れ程度であればオーバーホール時の研磨でかなり綺麗になりますが、コマを留めるピンが折れたり外れたりした場合は修理・交換が必要です。

ピンが外れただけでコマ自体が揃っていれば、ピン交換修理は1万円程度で収まることが多いです。
しかしコマそのものが紛失・破損した場合、単体コマの追加購入やブレスレット全体の交換となり、費用が大幅に上がります。
日本ロレックスではステンレス製コマをひとつ10,000円で購入できますが、高級素材の18Kのイエローゴールドであれば10万円ほど、プラチナであれば20万円を超えます。

最後にリューズ(巻き冠)の交換です。
リューズは日時調整や手巻きを行うための部品となる「リューズ」は、ロレックスの中でも破損しやすいパーツのひとつです。
リューズの異常や破損となると、基本はオーバーホールをして劣化したパーツを新品に交換することになります。

そのため、費用が高額になりがちで、オーバーホールと交換費用を合わせて安くても40,000円程度、場合によっては80,000円ほどになることもあります。
リューズの交換を行なう場合は、少なくとも4万円以上かかると覚えておくとよいでしょう。

こうした部品交換を依頼する際の流れとしては、まず修理受付時に時計全体の状態チェックと見積もりが行われます。
例えば風防割れで持ち込んだ場合でも、内部点検をして異物混入や他部位への影響を調べ、必要に応じて追加作業が提案されます。
正規サービスでは部分的な修理であっても防水検査や精度検査まで厳密に行うため、基本的に全体オーバーホールと同等のプロセスになります。

民間修理店でも、故障箇所の修理だけでなく全体のチェックを推奨されることが多いでしょう。
見積もり内容をよく確認し、疑問点は事前に質問することで、交換部品の費用や作業範囲を納得した上で修理を進めることができます。

ロレックスオーバーホール:費用・期間・頻度の相場

ロレックスオーバーホールの料金はどこで決まる?ポイント解説

オーバーホールの料金は、主に「モデルの種類」と「交換が必要な部品の有無」によって決まります。
まずモデルごとの基本料金は、前述の通りムーブメントの複雑さや機能に応じて設定されています(デイトナなど複雑モデルは高額、シンプルなモデルは低め)。
さらに、実際にオーバーホールを行う段階でどの部品を交換するかによって、最終的な費用が変動します。

例えば、オーバーホール基本料金が約7万円のモデルでも、内部の歯車が摩耗していて交換となれば部品代が数千~数万円加算されます。
防水用パッキンや油脂類の交換は基本料金に含まれることが多いですが、ゼンマイ(主発条)リューズ歯車などの交換が必要な場合は追加費用が発生します。

一般的には「基本料金+交換部品代」が合計費用となり、交換部品が多いほど高額になります。
ケース素材によって部品代が変わる点にも注意が必要です(例:金製モデルのリューズやコマはステンレス製より高価)。

そのほか、依頼する業者によっても料金の内訳が異なります。
正規サービスではポリッシュ(外装研磨)が基本料金に含まれていますが、民間修理店ではオプション扱いで別途料金となる場合があります。

また、民間店は基本料金を低く設定する代わりに部品代を全て別計上するシステムを採用することがあり、交換部品が多くなると正規料金を上回るケースも稀にあります。
見積もり段階で「どの作業にいくらかかるのか」を詳しく確認し、料金決定のポイントを把握しておくことが大切です。

正規(日本ロレックス)と専門店/民間業者のオーバーホール料金・納期の違い

前述のとおり、正規サービスセンターと民間修理業者ではオーバーホールの料金に差がありますが、作業に要する期間(納期)にも違いがあります。

正規(日本ロレックス)に依頼した場合、費用は高め(モデルにもよりますが7万~10万円台が中心)で、完了までの期間は通常約6~8週間(1か月半~2か月程度)です。
一方、民間の時計修理専門店に依頼した場合、費用は割安(5万~8万円程度が中心)で、納期は約3~4週間と短めになることが多いです。

正規店は全国でも受付拠点が限られ作業が集中すること、また純正部品取り寄せに時間がかかるケースがあることから、どうしても完了まで時間を要しがちです。
特に混雑時期や特殊な部品交換が発生する場合、2か月以上かかることもあります。

民間業者では自社工房内で作業を完結し迅速な対応を売りにしている所も多く、比較的早く仕上がる傾向があります。
ただし、スケジュールは業者によって異なるため、急ぎの場合は事前に納期目安を確認するとよいでしょう。

なお、費用面では「正規=高価・民間=安価」が一般的ですが、民間業者の中でもロレックス専門で高品質なサービスを提供する代わりに正規と遜色ない料金設定のところもあります。

また逆に、家電量販店経由で正規修理に出すと仲介手数料が上乗せされ実質的に割高になる例もあります。
依頼ルートによって費用・納期がどう変わるか、事前によく比較検討することが大切です。

値上げや基本料金の推移・最新事情

ロレックスのオーバーホール基本料金は近年値上げ傾向にあります。
実際、2025年には大幅な価格改定が行われ、モデルによっては従来より20%以上基本料金が上昇しました。
例えばデイトナの正規オーバーホール基本料は改定前は約66,000円でしたが、現在は約88,000円となっています。

また、オイスターパーペチュアルなど最も安価な部類でも50,000円弱から60,500円へと上がっており、全体的に数万円規模の値上げが実施されました。

この背景には人件費や材料費の高騰、為替変動、そして新品ロレックス自体の価格高騰があります。
ロレックスはここ数年、新品定価も頻繁に見直され上昇を続けていますが、それに伴ってアフターサービス料金も引き上げられている状況です。
今後も経済情勢によってはさらなる値上げが行われる可能性があるため、最新の価格情報を確認することが重要です。

一方、民間の修理業者側でも、正規店の値上げに合わせて料金を改定する動きがみられます。
これまで正規との差別化で低価格を打ち出していた業者も、熟練技術者の確保や品質維持のためにやむを得ず値上げするケースが増えています。

ただ、それでも正規より安く抑えられる場合がほとんどで、費用重視なら民間、安心感重視なら正規という図式は大きく変わっていません。
ユーザーとしては、自身の予算感や時計の状況を踏まえて、最適なサービスを選ぶことが肝心です。

修理・オーバーホール依頼先の選び方と注意点

正規サービスセンター/専門店/民間修理業者/家電量販店のメリット・デメリット

ロレックスの修理を依頼できる主な選択肢として、(1)メーカー公式の正規サービスセンター、(2)ロレックスの修理を得意とする時計修理専門店、(3)一般の民間修理業者、(4)家電量販店の時計修理受付カウンター が挙げられます。
それぞれに利点と注意点があります。

  • 正規サービスセンター(日本ロレックス): メリット – ロレックス公認の高度な技術と純正部品による確実な修理が受けられ、オーバーホール後2年間の国際保証が付く安心感があります。
    また、ケースやブレスレットの研磨仕上げなど細部まで新品同様にしてもらえます。

    デメリット – 料金が全体的に高額で、修理期間も長めです。
    さらに改造品(非純正部品使用の時計)は修理を断られる場合があります。

  • 時計修理専門店(ロレックス専門の民間業者): メリット – ロレックスの修理実績が豊富な専門店では、メーカー出身の職人が在籍していることもあり、高品質なサービスを比較的安価かつ短期間で提供してくれます。
    ヴィンテージモデルや並行輸入品にも柔軟に対応してもらえる点も魅力です。

    デメリット – 店舗によって技術力や設備に差があり、見極めが必要です。
    純正部品の入手ルートが限られるため、場合によっては社外品で代用されることもあります(純正品にこだわる場合は事前に確認が必要)。

  • 一般の民間修理業者: メリット – 町の時計店や一般の修理業者でもロレックスの修理を受け付けている場合があります。
    費用は正規や専門店に比べて割安になることが多く、身近な場所で相談できる手軽さがあります。

    デメリット – ロレックス特有のノウハウや専用工具が不足しているケースもあり、修理品質にばらつきが出るリスクがあります。
    また、保証内容が明確でなかったり、修理後に不具合が生じた際の対応に不安が残る場合もあるため、信頼できる業者かどうか事前に確認することが重要です。

  • 家電量販店の修理受付: メリット – 大手家電量販店の時計修理コーナーは店舗数が多く、買い物ついでに依頼できる利便性が魅力です。
    料金も比較的安価で、他店との相見積もりもしやすいでしょう。

    デメリット – 実際の修理作業は提携する外部業者やメーカーに委託されるケースが多く、中継料が発生する場合があります。
    扱えるモデルや故障内容も限定されることがあり、高級モデルや特殊な修理は結局メーカー送りとなって時間・費用が余計にかかることもあります。
    店舗スタッフの知識にも差があるため、細かな相談には対応しきれない場合もあります。

依頼先で異なる保証・技術力・パーツ品質に注意

修理を依頼する場所によって、受けられる保証期間や修理の技術レベル、使用される部品の品質に差が出ることを理解しておきましょう。

まず保証については、正規サービスなら2年間の保証が付き安心ですが、民間業者では6か月~1年程度の保証が一般的です。
保証期間が短い場合、修理後すぐに不具合が再発したときの対応が十分でない可能性もあるため、できれば保証内容が明示されている業者を選ぶと良いでしょう。

次に技術力ですが、ロレックスは高精度な機械式時計のため、経験豊富な熟練技術者による修理が望ましいです。
公式トレーニングを受けた技師がいる正規サービスの技術力は折り紙付きですが、民間でもロレックス修理技能検定に合格した職人やメーカー出身者が在籍する専門店があります。

一方で、経験の浅い業者だと適切な調整ができず不具合を残したり、再修理が必要になるリスクもあります。

そして使用部品の品質も重要なポイントです。
正規サービスでは当然ながら全て純正パーツが使われますが、民間業者の場合、純正部品の入手が難しいケースでは汎用パーツ他社製互換品で代用することがあります。
たとえ互換部品で機能的に問題なくとも、ロレックス公式の基準から外れる改造扱いとなってしまい、次回以降正規での修理受付を断られる可能性があります。

また、防水パッキン一つとっても純正と社外品で耐久性に差が出ることも考えられるため、大切な時計ほど純正部品で直したいところです。
修理店に依頼する際は、「交換部品は全て純正品か」「純正が手に入らない場合はどうするか」について事前に確認し、納得できる業者を選びましょう。

失敗しないROLEX修理業者の選び方とチェックポイント

大切なロレックスを任せる業者選びでは、以下のポイントをチェックすると安心です。

  1. ロレックスの修理実績を確認: 業者のウェブサイトや店頭で、年間のロレックス修理件数や実績例が公開されているか確認しましょう。
    実績豊富な業者はそれだけノウハウが蓄積されており、技術者も経験豊かである可能性が高いです。
  2. 見積もり内容と料金体系を明示してくれる: 修理前にきちんと見積もりを出してくれる業者を選びましょう。
    オーバーホール基本料金に何が含まれ、どのような場合に追加料金が発生するかを明確に説明してくれるかが重要です。
    口頭だけでなく書面やメールで見積もりを提示してもらえると安心です。
  3. 純正部品使用へのこだわり: 修理にあたって純正部品を優先的に使ってくれる業者か確認しましょう。
    「基本的に純正パーツで対応し、それが難しい場合は事前に相談する」といった方針の業者なら信頼できます。
    純正品か社外品かによって保証内容や仕上がりに差が出るため、この点の姿勢は要チェックです。
  4. 保証期間とアフターサービス: 修理後の保証期間が明示されているか確認します。
    少なくとも6か月以上、できれば1年以上の保証を設けている業者が望ましいでしょう。
    また、保証期間内に不具合が出た場合の再修理対応についても事前に尋ねておくと安心です。
  5. コミュニケーションと対応力: 問い合わせや来店時の対応が丁寧で、こちらの質問に的確に答えてくれるかも重要な判断材料です。
    専門用語ばかりでなく素人にも分かりやすく説明してくれる技術者やスタッフがいる業者は、信頼して任せやすいでしょう。
    逆に質問に曖昧な返答しかできないようなら注意が必要です。
  6. 複数業者の比較検討: 高額な修理になりそうな場合や提示内容に不安がある場合、1社だけで決めず複数の修理業者に見積もりや相談をしてみるのも有効です。
    比較することで適正な費用感や必要な作業内容が見えてきますし、不必要な交換提案を見抜けることもあります。

ロレックスが動かない・故障時の対処と修理実例

よくある故障原因と修理代の目安

ロレックスが動かなくなった、時刻が狂うといった故障が起きる原因はいくつか考えられます。
代表的な故障原因と、その修理にかかる費用目安を紹介します。

【油切れ・パーツ摩耗による止まり】 … 長期間オーバーホールをしていないと、ムーブメント内部の油が劣化・乾燥して潤滑不良を起こします。
その結果、歯車の摩耗や動力伝達不良で時計が止まったり遅れが生じたりします。
この場合、基本的にはオーバーホールを実施し、摩耗したパーツがあれば交換することで直ります。
費用は標準的なオーバーホール料金(7~10万円前後)に加え、交換部品があれば数千~数万円が加算されます。

【防水不良による水入り・サビ】 … リューズや裏蓋のパッキン劣化などで防水性能が低下し、時計内部に水分が侵入すると深刻な故障に繋がります。
文字盤や針がくもったり錆が生じたりした場合、早急な対処が必要です。

水入り修理ではオーバーホールに加えてサビ取り作業や腐食した部品交換が必要となり、費用も高額になりがちです。
程度によりますが、10万円以上の修理代を覚悟した方が良いケースもあります。

【落下・衝撃による破損】 … 高い所から落としたり強い衝撃を受けたりすると、テンプの軸が折れる・歯車が欠ける・針が外れる等の物理的損傷が発生します。
このような故障では破損部品の交換とオーバーホールが必要です。

交換部品が大型でなければ部品代は数万円以内に収まることが多いですが、衝撃で複数箇所壊れている場合は合計修理代が10万~15万円程度に及ぶこともあります。

【磁気帯び・その他の要因】 … 時計が急に大きく進み出した場合などは磁気帯びが原因のこともあります。
ロレックスは耐磁性に配慮されていますが、強い磁場に長時間晒されると影響を受けることがあります。
磁気帯びの場合、時計店で簡易的に脱磁作業(磁気を抜く処置)を行えば改善することもあり、この場合の費用は数千円程度と軽微です。

また、日常的な使用での経年劣化によるボンド外れやパーツ緩みなど、小さな不具合も起こり得ますが、基本的には症状に応じたパーツ交換とオーバーホールで対処できます。

部品・パーツ破損・リューズやガラス交換等の費用事例

前述のように、特定パーツの破損に対する交換費用はケースバイケースですが、いくつか代表的な事例を挙げます。

  • 風防ガラス交換: プラスチック製風防の場合は部品代約5,000円、サファイアガラスの場合は約20,000円が目安です。
    ただしガラス破損時はオーバーホールも同時に必要になることが多い点に注意。
  • リューズ交換: リューズおよびチューブの交換は、防水性確保のため基本的にオーバーホールとセットで行われます。
    部品代・作業代込みで安くても約40,000円~、場合によって80,000円前後になる例もあります。
  • ブレスレット修理: コマを繋ぐピン折れの場合、ピン交換は1万円前後です。
    コマ自体の紛失・破損では、ステンレス製コマ1つ約10,000円、18K金製コマ1つ約100,000円、プラチナ製コマ1つ約200,000円と素材によって価格が大きく異なります。
    バックル破損時の交換も数万円規模となります。
  • ゼンマイ切れ: 主ゼンマイが劣化で折れた場合、ゼンマイ交換に部品代約5,000~10,000円程度が必要ですが、多くはオーバーホール料金に含まれるかごく少額の追加で対応可能です。

上記はいずれも部品単体の目安価格で、実際には別途作業工賃やオーバーホール代が加わる場合があります。
見積もり段階で部品代と作業代の内訳を確認し、納得した上で修理を進めることが重要です。

保証内容や見積もりの確認ポイント

ロレックスの修理を依頼する際は、保証内容見積もりの詳細を必ず確認しましょう。
まず修理後の保証について、正規サービスでは2年間の保証書が発行され、期間内に不具合が再発した場合は無償で再修理してもらえます。
民間業者でも6か月~1年の保証を付けている所が多いですが、保証対象範囲(どのような不具合が保証されるか)を事前に確認しておくことが大切です。
保証書や修理明細は大事に保管し、万一問題が起きた際にすぐ提示できるようにしておきましょう。

次に見積もりについてですが、口頭の説明だけでなく書面やメールで見積もり内容を確認するのがおすすめです。
見積もりには、オーバーホール基本料金のほか、交換予定の部品とその費用、技術料、研磨代(必要なら)などが明記されているのが理想です。

不明瞭な項目がある場合は遠慮なく質問し、納得できるまで説明を受けてください。
また、修理途中で追加の不具合が見つかり費用が変わる可能性もありますので、その際は必ず連絡して了承を取ってもらえるか、事前に確認しておくと安心です。

総じて、保証と見積もりは顧客と業者の信頼関係の基本となる部分です。
ここにしっかりと時間をかけて確認することで、後々のトラブルや予期せぬ出費を防ぐことができます。

ロレックス修理費用を抑えるコツと注意点

修理費用を高額にしないための定期メンテナンス・タイミング

ロレックスの修理費用を抑える最善策は、故障が深刻化する前に定期メンテナンスを行うことです。
一般的にロレックスは5年に一度程度のオーバーホールが推奨されていますが、使用状況によっては3~4年で油切れが起きる場合もあります。

定期的にオーバーホールを行っていれば、各部品の潤滑状態が保たれ、大きな摩耗や破損が発生しにくくなります。
その結果、交換しなければならないパーツが減り、トータルの修理費用も低く抑えられるのです。

逆に、10年以上ノーメンテナンスで使用して突然時計が止まったという場合、一度のオーバーホールで複数の部品交換が必要になることが多く、修理費用がかさんでしまいます。

また、防水性能も経年で低下するため、特に防水モデルをお使いの方は定期的なパッキン交換・防水テストを怠らないようにしましょう。
海やプールで使用する機会が多い場合は、メーカー推奨より早め(2~3年おき)に防水チェックをすることで、水入りによる高額修理を未然に防げます。

このように、日頃からのメンテナンス意識が結果的に修理費用の節約に繋がります。
時計の異常兆候(遅れ・進み、秒針の止まりなど)に気付いたら早めに専門店に相談し、故障が軽微なうちに対処することも大切です。

純正部品重視か価格重視か?修理費用の考え方

ロレックスの修理方針を決める上で悩ましいのが、純正部品にこだわるべきか、それとも費用を抑えるために社外部品で妥協するかという点です。

純正部品を使用した正規サービスの修理は費用が高めになりますが、時計の性能・価値を維持する上では最良の選択と言えます。
すべてメーカー基準で修復されるため、仕上がりの安心感や将来の資産価値維持につながります。

一方、「動けばOK」「見た目は気にしないので安く直したい」という場合は、信頼できる民間業者で費用重視の修理を依頼する選択肢もあります。
例えば風防ガラスに傷が入った際、純正サファイアガラスに交換すれば2万円ほどかかるところ、互換品ガラスで対応すれば半額以下で済むこともあります。

ただし、非純正部品を使用した場合はメーカー保証対象外になるほか、後に正規サービスに出す際に純正部品に戻す必要が生じるなどのデメリットもあります。

基本的には、高級時計であるロレックスほど純正部品で適切に修理するのが望ましいですが、用途や予算によってはあえて費用優先の対応を選ぶケースもあるでしょう。

その際は上述のデメリットを理解した上で判断することが大切です。
また、安価さを売りにする業者の中には品質に問題がある場合もあるため、単に価格だけでなくその業者の信頼性も含めて総合的に検討してください。

不要なコストを防ぐ見積もり・作業内容の正しい理解

ロレックス修理で無駄な出費をしないためには、提示された見積もりや作業内容を正しく理解することが不可欠です。
見積もり内訳を把握し、本当に必要な作業とオプション的な作業を区別しましょう。
例えば、外装研磨(ポリッシュ)はケースやブレスレットを新品同様に仕上げるサービスですが、コレクション価値を重視してあえて研磨しない選択をする人もいます。

研磨には費用が伴うため、「小傷は気にしない」という場合は研磨を断ることでコスト削減になります。

また、業者から提案された部品交換が本当に必要か吟味することも大切です。
もちろんプロの判断が基本ですが、中には利益を上げるため不必要な交換を勧めてくる悪質なケースもゼロではありません。
気になる場合は「その部品を交換しないとどうなりますか?」と質問し、交換の必要性を説明してもらいましょう。

納得できない場合は他の業者にも意見を求め、複数の視点で判断することも有効です。

さらに、修理内容について自分でもある程度勉強しておくと良いでしょう。
ロレックスの基本構造や、よくある故障パターンと対処法を知っておけば、見積もりの説明も理解しやすくなります。

業者任せにせず疑問点は確認する姿勢が、不要なコストを防ぎ、適正な価格で納得のいく修理を受けることにつながります。

【注意】極端に安い修理広告にご用心: 一部で「ロレックスのオーバーホール○万円ポッキリ」など極端に安価な宣伝を見かけることがあります。
しかし、そのような場合、必要な部品交換や調整を省略して一時的に動作させている可能性もあります。
適切な整備が行われないと、結局すぐ故障して余計な出費を招く恐れがあります。

▶ アドバイス: 修理業者を選ぶ際は価格だけに飛びつかず、その店の信頼性や実績をよく調べ、適正なサービスを提供しているか見極めましょう。

修理完了後の時計価値と買取・保証の基礎知識

修理実績や保証書が買取価格に及ぼす影響

ロレックスを売却する際、直近の修理・オーバーホール履歴保証書の有無は中古買取価格に一定の影響を与えます。
一般的に、オーバーホール済みで良好な状態の個体は買取業者に好印象を与えやすく、次の販売先にもスムーズに供給できるため買取価格が有利になる可能性があります。

特に日本ロレックスでオーバーホール済みの場合は、2年間の保証書が付属していることで品質保証となり、買い手に安心感を与えます。
そのため、業者によっては数千円~数万円程度、未整備品より高めの査定を出してくれることもあります。

もっとも、オーバーホール直後だからといって、その費用相当がまるまる買取価格に上乗せされるわけではありません。
多くの買取店は、自社で再度メンテナンスを行った上で中古市場に流通させるため、直近の整備履歴はプラス評価ではあるものの過度には考慮されません。

そのため、売却直前にわざわざ高額なオーバーホールを行うのは必ずしも得策ではないケースもあります(不動状態でない限り、そのまま買い取ってもらえます)。

むしろ重要なのは、これまで丁寧に使われ定期的にメンテされてきたかという履歴の蓄積です。
オーバーホール明細や交換部品の記録などが揃っている個体は、時計のコンディションを示す資料となり、査定担当者に好印象を与えます。

逆に全く履歴が無く長年未整備の個体は、内部劣化のリスクを考慮して査定が低くなることもあります。

まとめると、最新の修理実績や保証書はあるに越したことはありませんが、「高く売るためだけに直前に高額な整備をする」のはコスト回収効率が悪い場合もあります。
それよりも日頃から適切にケアしておき、売却時には整備履歴も含めて時計の良好さをアピールできるようにすることが大切です。

【豆知識】売却前のオーバーホールは慎重に: ロレックスを売る直前に高額なオーバーホールを行っても、その費用が買取価格に上乗せされるとは限りません。
多くの買取店は独自に整備を行うため、オーバーホール歴はプラス査定要素にはなっても費用全額が評価されるわけではありません。

▶ ポイント: 不動の時計を売る場合などを除き、無理に売却直前に整備せず、そのまま買い取ってもらうのも一つの手です。

修理後の安心感と長く大切に使うためのアドバイス

オーバーホールや修理が完了したロレックスは、本来の精度と輝きを取り戻し、再び安心して使用できる状態になります。
しっかりメンテナンスされた時計は、針の動きやリューズ操作感もスムーズになり、毎日着用する中でその違いを実感できるでしょう。

修理後には保証期間もスタートしますので、万一不具合があってもサポートを受けられるという安心感があります。

大切なのは、修理後も定期的なケアを怠らないことです。
せっかくオーバーホールしても、そのまままた長期間放置すれば同じ問題が繰り返されます。

日常的には、リューズの締め忘れに注意して防水性を保つ、極端な衝撃や強い磁気を避ける、使わない時は風通しの良い場所で保管する等、基本的な取り扱いに気を配りましょう。
また、オーバーホール完了時に受け取った保証書や明細は次回整備時や売却時に役立つため、大切に保管してください。

ロレックスは適切なメンテナンスさえ続ければ世代を超えて愛用できる一生ものの時計です。
修理やオーバーホールを通じて得られた安心感を糧に、これからも定期的なお手入れを心がけながら、末長くご自身のロレックスと付き合っていってください。

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