ロレックスは世界的に人気の高級腕時計ブランドです。その高い価値ゆえに、盗難のターゲットになりやすいという現実があります。
最近でも配送車ごと盗まれる大規模事件や店舗強盗など、ロレックス盗難のニュースが後を絶ちません。
本記事では、ロレックスが盗まれる実態や万が一盗難に遭った際の対応、さらには時計を守るために取るべき具体的対策を詳しく解説します。
目次
ロレックスが盗まれる?高級腕時計盗難の実態
高級時計ブランドのロレックスは、その高い価値から非常に狙われやすい存在です。昨年、大阪市で配送中の車両ごとロレックス172本(約2億8000万円相当)が盗まれる事件が発生しました。
また東京をはじめ全国の時計店でも、強盗や侵入による盗難被害が相次いで報告されています。これらのニュースは時計愛好家に大きな衝撃を与え、自分の大切な時計を守る必要性を改めて認識させています。
例えば、近年は以下のような盗難事件も報道されています:
- 2024年5月 大阪市で配送車からロレックス172本(約2億8000万円)が盗まれた大規模窃盗事件(実行犯らが逮捕され、一部の時計が発見されました)。
- 2024年10月 東京・上野の時計販売店で黒ずくめの男たちがショーケースを壊し、数百万円相当の高級腕時計を強奪する事件。
- その他、展示会場や個人宅・車両からの盗難など、短時間で巧妙に盗む手口が報告されています。
これらの事例からわかるように、高級腕時計は短時間でも一気に盗まれるリスクがあり、被害総額は数千万円以上にのぼることも珍しくありません。今後はロレックスが狙われる背景や、盗難に遭った場合の対策を詳しく見ていきます。
実際に起きた高級時計盗難事件
報道されている事件の詳細を見てみましょう。例えば大阪市で起きた事件では、配送車から約3分間の隙を突かれて一度にロレックス172本(約2億8000万円相当)が盗まれました。この事件では犯人グループが組織的に動いていたとされています。
一方、東京・上野の事件では、黒ずくめの男たちが店舗のショーケースを一瞬で壊し、数百万円相当の高級時計を強奪する手口が使われました。これらの事例から、ロレックスのような高額品はプロの窃盗団に狙われるだけでなく、速攻の泥棒にも目を付けられやすい標的であることがうかがえます。
ロレックスが狙われる背景と手口
ロレックスがこれほど頻繁に狙われるのは、その資産価値が極めて高いためです。盗まれた時計は転売される際も高値になるため、犯人にとってメリットが大きくなります。また、ロレックスには世界中に愛好家が多く、市場での需要も非常に高いことが背景にあります。
犯罪手口では、大量窃盗を行うプロ集団のほか、短時間で腕時計を盗む機会狙いや、すり替えのような巧妙犯行も報告されています。いずれの場合も被害者が油断している隙を突く手口が多いため、常に警戒を怠らないことが重要です。
盗難被害の規模と損失
実際の被害額を見てみると、そこからも事態の深刻さがうかがえます。前述の大阪事件ではおよそ2億8000万円相当が一度に盗まれ、逮捕された組織は暴力団関係者とみられていました。また、個人所有でも数百万円から数千万円するモデルが多いため、盗難被害にあうと損失額は1件あたり軽く億単位になります。これだけの損害があれば、金銭的な被害だけでなく時計を失った精神的な痛手も非常に大きいと言えます。
盗難された時計は市場に流れる前に登録によって発覚するケースが多いとはいえ、所有者にとって「見つからない可能性」がゼロではありません。被害を未然に防ぐためには日頃からの警戒と対策が何より重要です。
ロレックス盗難に遭ったら取るべき対応
万が一ロレックスが盗まれた場合は迅速かつ適切な対応が必要です。まずは最寄りの警察署(交番)で盗難届を提出することが第一歩になります。次に、ロレックスのシリアルナンバーを警察に伝えて盗難品データベースに登録し、発見時に知らせてもらうよう依頼しましょう。
以下では、盗難対応の基本的な手順を順にご説明します。
- 被害の日時・場所・状況をメモし、警察署で盗難届を提出する
- ロレックスのモデル名やシリアルナンバーを警察と共有し、盗難品データベースへの登録を依頼する
- 加入している損害保険会社に盗難発生の連絡をし、保険金請求の手続きを相談する
警察への盗難届と連絡
盗難届提出時には、ロレックスのモデル名やシリアルナンバー、購入店舗名、購入時期など時計の詳細情報を警察に伝えましょう。被害が起こった日時・場所・状況もできるだけ詳しく記載します。盗難届が受理されると「受理番号」が発行されるので、保険請求や追跡に必要な書類として大事に保管してください。
また、警察署管轄や交番への届け出は急ぎたい事件ほど混雑しやすくなります。事前に最寄りの警察署を確認し、電話連絡してから訪問するなど準備しておくとスムーズです。
シリアルナンバーの登録・追跡
ロレックスにはすべて真贋判定が可能な固有のシリアルナンバーが刻印されています。盗難届を出したら、警察や正規店にシリアルナンバーを伝えて盗難品データベースに登録を依頼しましょう。また、民間の盗難品登録サービス(Watch Certificate™など)にシリアル情報を登録しておくと、流出した場合でも発見されやすくなります。
シリアルナンバーは時計の裏蓋やブレスレットに刻印されているため、購入時には保証書とともに正確に控えておくことが重要です。正式なオーバーホールや修理の際にもシリアルが照合されるので、情報を正しく残しておきましょう。
保険・保証の利用方法
盗難保険や家財保険の特約を利用するのも有効です。ロレックス程度の高額腕時計は、ほかの家財保険や宝飾品保険で補償対象になっていることがあります。保険会社に連絡する際には、盗難届受理番号のほか、保証書や購入証明書のコピーを準備しておきましょう。
これらの書類があれば盗難の事実を証明しやすく、保険金請求の手続きがスムーズに進みます。なお、メーカー保証には盗難補償は含まれませんが、正規修理の際に盗難品だと判明した場合はメーカー側が警察に通報します。中古品購入時はアフターサービスや鑑定書の有無なども確認しておきましょう。
ロレックス盗難防止の対策
ロレックスを盗難から守るには、日頃から対策を行うことが重要です。外出時の装着方法や普段の保管場所を見直し、以下のポイントを意識しておくと防犯効果が高まります。
- ロレックスは服の袖口で隠すなど、外出時に目立たせない装いを心がける
- 人混みや夜間などで周囲の状況に注意し、高級時計を外してバッグに入れる場合は常に手元を離さない
- 自宅や車内に貴重品を置いたままにしない。旅行時はホテルのセーフティーボックスを利用し、安全な場所に分散保管する
- 購入時には保証書やシリアルナンバーを厳重に管理し、盗難保険への加入も検討する
外出時の着用・携帯上の注意
通勤や買い物の際には、ロレックスを目立たせすぎないようにしましょう。裾の長い服で時計を隠す、高級感のある装いを避けるなどの工夫が有効です。
混雑した場所や観光地では特に警戒が必要で、危険を感じたら一時的に着用をやめることも検討しましょう。屋外で手を洗う場合など、腕から外す必要があるシーンでは、必ず袋やケースに入れて安全な場所にしまっておきます。
自宅・預ける際の保管対策
自宅にロレックスを保管する際には、耐火性・耐衝撃性の高い金庫など安全な収納を利用しましょう。玄関や寝室など泥棒が侵入しやすい場所には置かないことがポイントです。
旅行や外出時にはロレックスを部屋に置きっぱなしにせず、ホテルのセーフティボックスに預けるのが安全です。高価品は複数の場所に分散して保管しておくと、被害を最小限に抑えられます。
購入・登録時の確認と管理
ロレックス購入時には保証書とシリアルナンバーを厳重に管理しましょう。正規代理店で購入した時計には保証書が付くので、これを失くさないよう保管します。並行輸入品や中古品の場合は信頼できる販売店であるかを確認し、保証やアフターサービスの条件もチェックしておくと安心です。
購入後、時計のシリアルナンバーを盗難登録サービスに登録しておくと安心です。万が一盗難に遭っても登録済みであれば警察や買取店に持ち込まれた際に照合され、回収される可能性が高まります。
盗難保険と最新技術の活用
GPSトラッカーやウェアラブル端末など、位置情報機能を活用した防犯ツールも増えています。例えば腕時計専用ケースに小型のトラッカーを装着しておけば、盗難・紛失時に時計の位置を追跡できる場合があります。
また、高級腕時計向けの保険プランを検討するのも手です。ロレックスの盗難補償が受けられる家財保険や宝飾品保険に加入しておけば、万が一時計が盗まれても経済的な被害を軽減できます。近年はスマートフォン連携やアラート機能を搭載した最新ガジェットも登場しており、それらを活用することで防犯面の安全度をさらに高めることができます。
まとめ
ロレックスは多くの人に愛される高級時計ですが、その高価さゆえに狙われやすいリスクがあります。万が一盗難に遭った場合は迅速に警察に被害届を出し、シリアルナンバーで追跡協力を行いましょう。
日頃から外出時・保管時の防犯対策を徹底し、盗難保険を活用するなど多層的な対策を講じることで、大切なロレックスを守ることが可能です。