金無垢のロレックス「ヨットマスター2」は、高級時計ファンから注目されるモデルです。
存在感あふれる豪華なデザインと独自の機能を備えながら、市場での人気や買取相場には独特の傾向があります。
この記事では、その金無垢ヨットマスター2の現在の買取相場や価格推移、さらには高額査定のポイントまで徹底解説します。
大切な時計の価値を知り、賢く売却するためのヒントが満載です。
価格が上昇している理由や今後の動向、売却時期の見極め方も一緒に見ていきましょう。
最後まで読めば、あなたのヨットマスター2がどれほどの価値を持つのかきっと自信を持って判断できるようになります。
目次
金無垢ロレックス ヨットマスター2の買取相場を徹底解説
現在の買取相場と値上がりトレンド
2025年現在、金無垢のヨットマスター2(Ref.116688)の買取相場はおよそ500万~550万円前後となっています。
この価格帯は、発売当初の正規店定価¥6,149,000(税込)に迫る水準であり、近年の中古市場で価値が高まっていることを示しています。
特に2024年に生産終了(廃盤)となった影響で注目が集まり、一時低調だった相場が大きく上昇しました。
過去数年間の推移を見ると、2010年代後半には300万円台だった買取価格が、2021年頃から上昇基調に転じています。
2022年には約460~470万円まで高騰し、その後2023年には若干の調整が見られたものの、廃盤発表後の需要増加により2024年以降再び上昇トレンドに乗りました。
型番116688の買取価格分析
Ref.116688はヨットマスター2の18Kイエローゴールド無垢モデルであり、その買取価格にはいくつかの要因が影響します。
まず、このモデルはホワイトゴールド×プラチナ素材のRef.116689に比べて市場評価が高めです。実際、Ref.116689の買取上限が約480万円前後であるのに対し、Ref.116688は約550万円前後と高値傾向にあります。
これは正規定価自体がRef.116688の方が高額だったことや、金無垢特有の派手さ・資産性を好む層に支持されていることが一因です。
また、年式や仕様による差も見逃せません。2017年のマイナーチェンジで指針デザインが変更された「新針」モデルの方が、従来の「旧針」モデルよりも中古市場で人気があり、高い査定が付きやすい傾向にあります。
特に後期型(新針)で未研磨の美品、付属品完備の個体であれば、同じRef.116688でも買取価格が数十万円単位で上積みされるケースもあります。
市場における価格推移と今後の予測
金無垢ヨットマスター2の中古価格がどのように推移してきたか、過去数年の買取相場を振り返ってみましょう。
| 年度 | 買取相場(Ref.116688) |
|---|---|
| 2018年 | 約340~350万円 |
| 2019年 | 約340~350万円 |
| 2020年 | 約360~370万円 |
| 2021年 | 約390~400万円 |
| 2022年 | 約460~470万円 |
| 2023年 | 約440~450万円 |
ご覧の通り、2021年頃から相場が急上昇し、2022年には一時的に高値を記録しました。その後やや落ち着いたものの、2024年の廃盤決定によって再び需要が喚起されています。
今後の予測として、ヨットマスター2(金無垢)は生産終了により流通量が増えないため、中長期的には相場が底堅く推移する可能性があります。
特に状態の良い個体や付属品完備のものはコレクター需要も見込まれ、さらなるプレミア価格になる展開も考えられます。
ただし、短期的には相場の変動要因(為替レート、金相場の変動、景気動向など)にも左右されるため、市場動向には引き続き注意が必要です。売却を検討する際は、最新の相場情報を確認し、適切なタイミングを見極めることが重要でしょう。
金無垢ロレックス ヨットマスター2の基本情報

ロレックス ヨットマスター2とは何か?
ヨットマスター2は、ロレックスが2007年に発表したプロフェッショナルモデルの腕時計です。
その名の通りヨットレースでの使用を念頭に開発され、世界初の「レガッタクロノグラフ」機構を搭載していることが最大の特徴です。
レガッタレース(ヨット競技)のスタート時刻に合わせたカウントダウン計測を行うため、ムーブメントに連動して動作するリングコマンドベゼルを備え、最大10分間のカウントダウンタイマー機能を実現しています。
ケース径は44mmとロレックスのスポーツモデルの中でも最大級(ディープシーに次ぐ大きさ)であり、厚みも約14mmと重厚です。
初期モデルは18Kイエローゴールド(Ref.116688)および18Kホワイトゴールド×プラチナベゼル(Ref.116689)の2種類で展開され、2011年にステンレススチール×エバーローズゴールドのコンビモデル(Ref.116681)、さらに2013年にステンレススチールモデル(Ref.116680)が追加されました。
金無垢モデルの特徴と魅力
ヨットマスター2の金無垢モデル(Ref.116688)が放つ魅力は、その豪華さと存在感にあります。
ケースからブレスレットに至るまで18Kイエローゴールドで統一された外装は、腕に載せた瞬間にずっしりとした重量感を感じさせ、圧倒的な高級感を演出します。
ロレックスならではの鏡面仕上げによって金無垢の輝きが一層引き立ち、鮮やかなブルーのセラミックベゼルとのコントラストも相まって非常に華やかなデザインです。
また、金無垢モデルは素材そのものに高い価値があるため資産性も兼ね備えています。相場に左右されにくいロレックスの中でも、純金の含有量が多いモデルは地金相場の上昇時に注目されやすい傾向があります。
ヨットマスター2(金無垢)は、機械式クロノグラフの高度な機構とジュエリーウォッチとしての魅力を両立させた一本であり、「人とは違う特別なロレックスが欲しい」という愛好家に支持されています。
ヨットマスター2の主要スペック
- モデル名:ヨットマスター2 18KYG(金無垢モデル)
- 型番:Ref.116688
- ムーブメント:Cal.4161(自社製自動巻きクロノグラフ、レガッタカウントダウン機能付き)
- ケース径:44mm(厚さ約14mm)
- 素材:18Kイエローゴールド(ベゼルはブルーセラミック・目盛り刻印)
- 防水性能:100m防水(ねじ込み式リューズ・ケースバック)
- ブレスレット:オイスターブレスレット(18KYG製、オイスターロッククラスプ+5mmイージーリンク)
- 文字盤:ホワイト(蛍光塗料付きインデックスと針、秒針はレッド)
ヨットマスター2の買取方法

お手持ちのヨットマスター2を売却する際、どのような方法で買い取ってもらうかによって、手続きや得られるメリットが変わってきます。
以下では、主な買取方法ごとの特徴や利点・注意点を解説します。
専門店での買取のメリットとデメリット
【メリット】
- 腕時計専門の買取店では、ロレックスの知識が豊富な鑑定士が査定を行うため、適切に価値を評価してもらいやすい。
- 買取実績が多い店舗では相場データが蓄積されているため、最新の市場価格を反映した買取額を提示してもらえる。
- 即日現金化や振込に対応している店舗が多く、スピーディーに売却できる。
【デメリット】
- 専門店によっては提示額に差が出ることもあるため、一店舗だけでは相場より低い価格で買い叩かれてしまうリスクがある。
- 買取店側も再販利益を確保する必要があるため、個人間売買に比べるとどうしても買取額は低く抑えられる傾向にある。
- 店頭に持ち込む必要があり、近くに店舗がない場合は手間や交通費がかかる。
宅配買取の手順と注意点
宅配買取は、自宅から時計を発送して査定・買取をしてもらう方法です。一般的な手順は以下の通りです。
- 買取業者のウェブサイトや電話で宅配買取を申し込み。必要事項(氏名・住所・売却予定の時計情報など)を連絡します。
- 業者から梱包キット(段ボール箱や緩衝材、着払い伝票など)が送られてくるので、売りたいヨットマスター2と付属品一式を丁寧に梱包します。
- 身分証明書のコピーや買取申込書など、必要書類を同封し、指定の配送業者を利用して発送します(送料は業者負担になることがほとんどです)。
- 業者に荷物が到着後、鑑定士が時計の査定を行い、電話やメールで査定結果(買取金額)の連絡が来ます。
- 提示額に納得して売却を決める場合は、契約手続きを進め、指定した銀行口座へ代金が振り込まれます。キャンセルする場合は、時計が返送されて取引不成立となります。
【注意点】宅配買取を利用する際は、以下の点に気を付けましょう。
- 高額な時計を発送するため、梱包は入念に行い、衝撃対策を十分にする(付属品も同様)。
- 配送時の紛失・盗難に備え、必ず保険付きの発送方法を利用する。業者指定の発送なら保険が適用されるか確認する。
- 信頼できる買取業者を選ぶ(古物商許可を持ち実績がある会社)。初めて利用する業者の場合、口コミや評判を事前にチェックする。
- 査定結果に満足できずキャンセルした場合でも、返送料が無料かどうか事前に確認しておく。
店頭買取と出張買取の選び方
店頭買取に向いているケース:
- 自宅や職場の近くに信頼できる買取店があり、直接時計を持ち込むことができる。
- できるだけ早くその場で査定額を知り、即日現金化したい。
- 店頭で他の在庫商品を見たり、スタッフから直接説明を受けながら納得して売却したい。
出張買取に向いているケース:
- 大型の時計コレクションや複数本を一度に売却したいなど、量が多く持ち運びが大変。
- 近くに店舗がなく遠方であるため、移動の手間を省きたい。
- 自宅で査定を受けたい(忙しくて時間が取れない・プライバシーの観点など)。
- 高額時計を外に持ち出すことに不安があるため、自宅で安全にプロに査定してほしい。
なお、出張買取を依頼する際は、事前に訪問スタッフの身分証や会社名を確認し、当日は必ず明るい時間帯に応対するなど、安全面にも配慮しましょう。また、店舗によっては出張対応エリアや条件(金額や点数)が指定されている場合もあるため、予約時に確認しておくと安心です。
ヨットマスター2の査定ポイント
ロレックスの査定では、モデルの人気や相場だけでなく、個体ごとのコンディションや付属品の有無など様々な要素が評価に影響します。ここでは、ヨットマスター2を査定する際に特に注目されるポイントを解説します。
時計査定で見るべき重要な基準
- モデルの人気度・希少性:ロレックス全体の人気に加え、ヨットマスター2自体の市場需要も買取価格に影響します。廃盤モデルとなった今、その希少性が評価される要素となっています。
- 年式・型式:製造年や型番による違い(例:新針モデルか旧針モデルか)も査定額に関係します。一般的に新しい年式や人気のアップデートを含むモデルほど高評価です。
- 動作状況:時計が正常に動作しているか、精度は保たれているかが重要です。オーバーホール歴が直近にあるものや、すぐに使用できる状態の個体は高評価となります。
- 外装の状態:ケースやブレスレットの傷の程度、ヘコミや打痕の有無、ガラスの状態(傷や欠け)などがチェックされます。深刻な損傷がない綺麗な状態ほどプラス査定になります。
- 改造や交換履歴:純正部品以外への交換(社外ベゼルやダイヤモンド加工など)があると評価が下がります。ロレックスはオリジナル状態が重視されるため、改造痕のない純正コンディションが理想です。
- 付属品の有無:付属品が揃っているかも重要な基準です。
付属品・保証書が買取価格に与える影響
ロレックスの場合、ギャランティーカード(国際保証書)の有無が査定額に直結すると言っても過言ではありません。保証書はその時計が正規品である証明であり、購入時期や販売店情報も記載されています。
保証書がない個体は、買取店側も再販売時に付属品欠品として扱うため、相場より減額されることが一般的です(数%から一割程度のマイナス査定になるケースもあります)。
また、付属品の完備も高額査定には重要です。購入時の化粧箱、説明書、タグ類、余りコマ(ブレスレットの調整で外した駒)などが全て揃っていると、「大切に保管されてきた時計」という印象を与え、査定士の心証も良くなります。
特に金無垢モデルでは余りコマの有無が重要です。外したコマが欠けているとブレスレットの全長が不足し、再販時にユーザーが装着できない可能性があるため、その分評価減となります(18K製コマは後から入手すると高額になるため)。
以上のように、箱や保証書まで含めて「フルセット」の状態で売却できれば、付属品欠品の場合に比べて結果的に数万円から十数万円以上も査定額に差がつくことがあります。
状態分析:傷や汚れの影響について
日常使用に伴う小傷や軽い汚れは、中古買取においてある程度織り込み済みのため、大きな減額要因にはなりにくいです。
例えば、ブレスレットやバックル部分の細かな擦り傷は金無垢モデルでは避けられないものですが、再販売時にポリッシュ(研磨)を施すことでかなり目立たなくできるためです。
しかし、深い傷や打痕(ケースのエッジが潰れるようなダメージ、風防の大きな欠け等)は修復が難しかったり、完全に直すには部品交換が必要になったりするため、査定額に影響します。
また、長期間オーバーホールされずに内部に不具合を抱えている場合(クロノグラフが作動しない、精度不良など)も整備コストが考慮され、減額の対象です。
査定前には柔らかい布で軽く拭いて汚れを落とす程度のお手入れをしておくと印象が良くなりますが、自分で研磨する必要はありません。むしろ素人による研磨でエッジを丸めてしまうと評価が下がる恐れがあります。
総じて、外装・内部ともに「修理や部品交換の必要がない状態」であれば高評価となり、逆に大きな傷や不具合があるとその修理代が見積もられて差し引かれると考えましょう。
ヨットマスター2が不人気な理由とその影響

ロレックス ヨットマスター2は、そのユニークな機能と大型ケースにも関わらず、サブマリーナーやデイトナなど他の人気スポーツモデルと比べると市場での人気が高いとは言えません。ここでは、なぜヨットマスター2が相対的に「不人気」と言われるのか、その要因と中古相場への影響について考察します。
他モデルとの比較で見るヨットマスター2の立ち位置
ヨットマスター2の立ち位置を理解するには、ロレックス内の他のスポーツモデルと比較してみると分かりやすいでしょう。
例えば、サブマリーナーやGMTマスター2は長い歴史と定番デザインを持ち、幅広い層に支持されていますが、ヨットマスター2は2007年登場と比較的新しく、デザインも独特です。
文字盤上部に大きく「YACHT-MASTER II」と刻まれたベゼルデザインや44mmの大型ケースは、ロレックス愛好家の中でも好みが分かれるポイントでした。
また、デイトナはモータースポーツ由来の汎用クロノグラフとして不動の人気がありますが、ヨットマスター2のレガッタクロノグラフ機能は非常に専門的で、日常で使いこなせるユーザーは限られます。
こうした理由から、ヨットマスター2は「ロレックスの中でもマニアックなモデル」という位置付けになりがちで、中古市場でも派手さや独自性を好む一部の層に限定された需要となっていました。
市場需要と供給による人気の変動
中古市場における人気は、「需要」と「供給」のバランスで決まります。ヨットマスター2の場合、発売以来の需要が他モデルより小さかったため、中古個体の供給も相対的に少なく推移してきました。
需要が低ければ供給が少なくても価格は上がりませんが、近年は廃盤決定によって需要が変化しつつあります。
具体的には、「もう新品では買えない今のうちに入手しておきたい」というコレクター心理が働き、一時的にヨットマスター2の需要が増えました。この需要増に対し、市場に出回っている中古品の玉数は多くないため、価格が上昇したのです。
このように、ヨットマスター2の人気は需給関係によって変動しやすく、その動向が買取相場にも直結しています。
売却時期の考慮点:今後の市場動向
ヨットマスター2を売却するタイミングを計る際には、今後の市場動向も踏まえる必要があります。
2024年の廃盤直後は需要増で相場が上昇しましたが、この「廃盤プレミア」は時間の経過とともに落ち着いていく可能性もあります。
希少性が増したことで長期的に価値が上がるシナリオも考えられますが、ヨットマスター2の場合、他の超人気モデルほど極端な高騰が続くかは不透明です。
売却時期のポイントとしては、相場がピークに達している局面を逃さないことが大切です。現在のように相場が上向きのときに売ることで高値が期待できますが、更なる上昇を見込んで保有を続ける選択もあります。
ただし、経済情勢や為替、ロレックス全体の市場トレンドなど外部要因で相場が左右される点には注意が必要です。特に金無垢モデルは金相場の影響もゼロではないため、金価格の動向にも目を配ると良いでしょう。
総合的には、「手放しても良い」と思えるタイミングで、なおかつ市場価格が高水準にある時期を狙うのが理想です。今後の市場ニュースや買取店の相場情報をチェックしつつ、適切な売却時期を見極めましょう。
高価買取を実現するためのコツ
効果的な交渉術
- 複数の業者に査定を依頼する:一社だけで決めず、複数の買取店に見積もりを取って比較しましょう。他店の提示額を引き合いに出すことで交渉材料にできます。
- 希望額を明確に伝える:「○○万円以上なら売ります」と自分の希望ラインをはっきり示すのも有効です。業者側がその金額に近づけようと再検討してくれる場合があります。
- 即決する意志を見せる:「納得できる金額であれば今日すぐに売ります」と伝えると、買取店も本気の価格を出しやすくなります。迷われるよりも、確実に買い取れる方が業者にとってメリットだからです。
オークションと専門業者を活用した売却戦略
買取業者に直接売却する以外にも、オークションサイトや専門業者の委託販売を利用するといった戦略があります。
Yahoo!オークションやメルカリなどを使えば、エンドユーザー(最終消費者)に直接売る形になるため、中間マージンが省けて結果的に買取店より高値で売れる可能性があります。
実際、希少なモデルや状態の良い個体であればオークションで競り上がり、業者提示額を上回る例もあります。しかし、その反面リスクや手間も伴います。代金の未払い・キャンセル、商品のすり替えトラブル、防犯上の不安(高額商品の個人取引)などに自分で対応しなければなりません。
一方、時計専門店で委託販売を依頼する方法もあります。これは、自分の時計を店舗に預けて販売してもらい、売れた際に手数料を引いた額を受け取る仕組みです。委託ならプロが適正価格で販売促進してくれますし、トラブル対応も店舗が行うため安心です。ただし売れるまで現金化できず、手数料分だけ実入りは減ります。
売却戦略としては、「時間と手間をかけてもなるべく高く売りたい」場合はオークションや委託販売を検討し、「リスクなく早く売りたい」場合は買取店への直接売却が向いています。自身の優先順位に応じて適切な手段を選びましょう。
定額買取の実績を参考にする方法
より納得のいく価格で売却するには、他の人の買取実績を参考にするのも有効です。昨今、多くの買取業者が公式サイトやブログで「買取価格○○円でした!」といった実績を公開しています。
例えば、ある店舗の公開情報で「ロレックス ヨットマスター2 18KYGを5,500,000円で買取(2025年3月時点)」という事例があれば、自分の時計を査定に出す際の一つの目安になります。
もちろん個体の状態や付属品の有無によって価格は変動しますが、複数の業者の実績を調べることで、おおよその相場レンジや最高値の水準を把握できるでしょう。
また、オークションサイトの落札相場を検索したり、時計専門誌・ウェブメディアの相場特集記事などをチェックするのも参考になります。
事前にこうした情報収集を行うことで、買取店から提示された金額が適正かどうか判断しやすくなり、交渉材料にも自信を持って臨めます。
ヨットマスター2のその他の価値
コレクター市場におけるプレミアム
ヨットマスター2はかつて「通好み」のモデルとされ、大衆的人気は限定的でした。しかし廃盤となった今、コレクターズアイテムとして再評価されつつあります。
ロレックス愛好家の中には、サブマリーナーやGMTマスター2、デイトナなど定番モデルを揃えた後で、よりユニークなモデルを求める層もいます。ヨットマスター2は他に類を見ないレガッタクロノグラフ機構を持つ特異な存在であり、コレクションの穴を埋める一品として注目されることがあります。
特に金無垢モデルのRef.116688は、生産数自体がステンレスモデルより少ないと考えられ、将来的な希少性という観点からプレミアムが付く可能性も取り沙汰されています。市場に出回る個体数が減少していけば、良コンディションのものに高値が付く展開も十分あり得ます。
ただし、プレミアムがどの程度定着するかは時間と市場の評価次第です。短期的な投機目的での高騰というより、長期的に見て独自の地位を築けるかが鍵となるでしょう。
ジュエリーとしての魅力
金無垢ロレックスは時計であると同時にジュエリーとしての側面も持ちます。ヨットマスター2の18KYGモデルは、ラグジュアリーウォッチとして純金の輝きを存分に楽しめる一本です。
ダイヤモンドなどの宝石をあしらっていなくとも、ケースやブレスレットそのものが貴金属で作られているため、身に着けるだけで高級ジュエリーを纏っているかのような存在感を放ちます。
その重量感や肌馴染みの良いゴールドの色合いは、時計愛好家に限らず「アクセサリー感覚」でロレックスを楽しみたい富裕層からも支持されています。
ブランド価値とロレックスの評価
ロレックスというブランド自体の強さも、ヨットマスター2の価値を支える大きな要因です。
ロレックスは中古市場で圧倒的な信頼と需要があり、「ロレックスである」というだけで一定の価値が保証されるブランドと言えます。
ヨットマスター2も、他の兄弟モデルほどの人気がなかったとはいえロレックスの一員です。そのため、リセールバリュー(再販価値)の面では極端に値崩れしにくく、一定の資産価値を保ってきました。
このブランド力は、ヨットマスター2を所有する上でも心強いバックボーンとなります。売却を検討する際も、「ロレックス」というブランド価値がしっかり価格に反映されるでしょう。
まとめ:あなたの時計の価値を最大化するために
ロレックスの買取相場を理解する重要性
愛用のロレックスを手放すにあたって、買取相場の理解は欠かせません。市場で今どれくらいの価格が付いているのか、その背景にある人気動向や廃盤などの要因を知っておくことで、適正価格で売却できるかが決まります。
特に金無垢ヨットマスター2のように、市場での人気が特殊なモデルは相場が読みづらい部分もありますが、本記事で見てきたように最新の情報を押さえておけば大丈夫です。
ロレックス全般に言えることですが、相場を理解している売り手は買取交渉でも有利に立ち回れます。知識が武器となり、大切な時計の価値を最大限反映した価格を引き出すことに繋がるのです。
今後の市場で注目すべきポイント
ロレックスの市場は常に変化しています。今後、ヨットマスター2に関連して注目すべきポイントとしては、廃盤モデル全般の相場動向があります。
生産終了後しばらく経ってから価格が大きく動くケースもあるため、ヨットマスター2も数年スパンで見て価値がどう推移するか引き続きウォッチすると良いでしょう。
また、金無垢モデルゆえの留意点として金相場の動向もあります。世界的な金価格が上昇局面では、素材価値への注目から金無垢ロレックス全般の需要が増す傾向があるためです。
売り急がないのであればこれらのポイントにアンテナを張り、自分の時計がより高く評価されるタイミングを見極めることが肝要です。
安心・安全に時計を買取する方法
高額なロレックスを安心して売却するには、安全な取引環境を確保することが大切です。
具体的には、信頼できる買取業者を選ぶことが第一歩です。古物商許可を持ち実績豊富な業者であれば、適正な査定と安心の取引が期待できます。
店頭での買取の場合、契約内容や査定明細をしっかり確認し、不明点は遠慮なく質問しましょう。宅配買取の場合は、前述のとおり保険付き発送や評判確認など安全対策を講じてください。
個人間取引やオークションで売却する場合は、代金受け渡し方法に注意し、可能であれば人目のある安全な場所で対面取引を行う、またはエスクロー(仲介サービス)を利用するなどリスクヘッジが必要です。
