ロレックス ヨットマスター2 コンビの買取相場を徹底解説!売却のポイントとは

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ロレックス

ロレックスの中でも一際異彩を放つ「ヨットマスター2(コンビ)」は、ヨットレース専用のクロノグラフ機能を備えた独創的なモデルです。その独特なデザインと機能性から長年ファンを魅了してきましたが、現在の中古市場での評価や買取相場はどうなっているのでしょうか?

本記事では、ロレックス ヨットマスター2 コンビの最新買取相場を徹底解説し、高く売るためのポイントや注意点まで専門家の視点で詳しくご紹介します。

ロレックス ヨットマスター2 コンビの買取相場

まずは、ヨットマスター2 コンビの現在の買取価格相場やその推移について見ていきましょう。

現在の買取価格と市場相場の推移

ロレックス ヨットマスター2 コンビ(Ref.116681)の2025年現在の正規店定価は¥3,584,900(税込)です。それに対し、中古市場での買取相場は概ね¥2,800,000~¥3,200,000程度となっており、状態や付属品の有無によって上下します。

ステンレスモデル(Ref.116680)や金無垢モデル(Ref.116688)と比較すると、コンビモデルの買取価格は両者の中間程度です。下表に主要モデルの定価と買取相場の目安をまとめました。

モデル 正規定価(税込) 買取相場(2025年)
ヨットマスターII SS (Ref.116680) ¥2,636,700 約¥2,500,000前後
ヨットマスターII コンビ (Ref.116681) ¥3,584,900 約¥3,000,000前後
ヨットマスターII YG金無垢 (Ref.116688) ¥6,149,000 約¥5,500,000前後
ヨットマスターII WG金無垢 (Ref.116689) ¥5,094,100 約¥4,500,000前後

ご覧のように、コンビモデルの買取額はおおよそ300万円前後となっており、ステンレスモデルより高く、フルゴールドモデルよりは低めの水準です。
市場相場の推移としては、発売当初は需要が限定的だったこともあり、中古価格が定価を下回る時期もありました。しかし近年のロレックス全体の高騰や、2024年にヨットマスターIIが生産終了となった影響も相まって、現在では買取価格が定価水準に近づくほど上昇しています。過去数年で相場が着実に上向いており、希少性が増した今、コンビモデルにも注目が集まりつつあります。

価格変動の理由とその影響

ヨットマスター2 コンビの買取相場が変動してきた背景には、いくつかの要因があります。まず大きな理由は2024年に同モデルが生産終了となったことです。新品供給が止まったことで市場の希少性が高まり、相場上昇に拍車をかけました。
また、近年のロレックス全体の需要拡大と度重なる定価改定(値上げ)も価格上昇の一因です。ロレックスは毎年のように定価が見直されており、それに伴い中古買取価格も押し上げられる傾向にあります。

一方で、ヨットマスターII自体の市場人気が他のスポーツモデル(デイトナやサブマリーナー等)と比べると高くなかったこともあり、過去には相場が伸び悩んだ時期もありました。しかし、生産終了を機に「今後入手困難になるかもしれない」という思惑から注目が集まり、結果的に現在の相場上昇につながっています。

これらの要因による価格変動は、売却タイミングの判断にも影響します。相場が上がっている局面では高値売却のチャンスですが、さらなる値上がりを期待して保有し続けるか、適切なタイミングで売却するかの判断が重要です。ロレックス全体の相場動向や経済情勢次第では今後調整が入る可能性もあるため、最新情報を注視しつつ計画を立てることが求められます。

買取価格を左右する要因:状態・付属品・モデル

ヨットマスター2 コンビの査定額は、以下のようなポイントによって大きく変動します。

  • 時計の状態:本体やブレスレットの傷の有無、動作状態(精度や機能不良の有無)などは査定の基本です。未使用に近い綺麗な状態であれば高評価につながり、逆に深い傷や不具合がある場合は減額対象となります。オーバーホール済みで良好なコンディションならプラス要素ですが、無理に売却前に整備する必要はありません。
  • 付属品の有無:購入時についてくる保証書(国際保証カード)や専用箱、説明書、余りコマ、タグ類がすべて揃っているかどうかも重要です。
    特に保証書の有無で買取価格が数万円以上変わることもあります。付属品完備の「フルセット」であれば買取業者も再販しやすいため、高値になりやすい傾向です。
  • モデルや仕様の違い:同じヨットマスターIIでも素材や細かな仕様により相場が異なります。一般的にステンレスモデルよりコンビモデル、コンビより金無垢モデルの方が定価が高いため買取額も高めになりますが、その分購入層が限られるため流通量や人気度も影響します。
    また、ヨットマスターIIでは2017年頃に針やインデックスのデザイン変更(通称:メルセデス針への変更)があり、この新旧仕様で若干評価が変わる場合もあります。

上記のポイントを総合して最終的な査定額が決定します。愛用してきた時計を少しでも高く売るには、可能な範囲で状態を整え、付属品を揃えてから査定に出すようにしましょう。

ロレックス ヨットマスター2 コンビの特徴と魅力

ここでは、ヨットマスターIIというモデル自体の歴史やデザイン上の特徴、さらにはコンビモデルならではの魅力について解説します。

ヨットマスター2とは?その歴史とデザインの特徴

ヨットマスターIIは2007年に初登場したモデルで、ロレックスとして初めてヨットレースのスタートタイミング計測に特化した「レガッタクロノグラフ」を搭載した腕時計です。
ベースとなった初代ヨットマスター(1992年発表)とはコンセプトが大きく異なり、ケース径44mmという大型サイズや独自の機構を備えた完全新規開発のモデルでした。

デザイン面では、一目でそれと分かる大胆なルックスが特徴です。文字盤外周には10分計のカウントダウン表示が配され、大型の針と相まって視認性を確保しています。
また、ブルーのセラミック製ベゼル(ホワイトゴールドモデルのみプラチナ製ベゼル)には「YACHT-MASTER II」の文字が刻まれ、ロレックスの中でも異彩を放つデザインとなっています。ケースサイドから操作できるプッシャーも2つ備わり、機能美あふれる外観です。
発売当初の針はシンプルな棒型でしたが、2017年頃から他のスポーツモデル同様の視認性に優れたメルセデス針へと変更されました。これによりデザインバランスが改善され、実用時計としての完成度がさらに高まっています。

全体的に、ヨットマスターIIのデザインは高級感とスポーティさが融合したユニークなものです。他のモデルには無い存在感があり、その歴史的背景と相まってコレクター心をくすぐる魅力を放っています。

金無垢とコンビの違いと魅力

ヨットマスターIIには、コンビモデル(ステンレス×エバーローズゴールド)の他に、ケースもブレスレットもすべて金素材で作られた金無垢モデル(イエローゴールド製やホワイトゴールド製)も存在します。
金無垢モデルは、その名の通り贅沢に貴金属を使用しており、見た目の華やかさと重量感は別格です。特にイエローゴールド無垢は強烈な存在感があり、身につけるだけで圧倒的な高級感を演出できます。一方、ホワイトゴールド無垢モデルは一見ステンレスにも見える落ち着いた風合いでありながら、プラチナベゼルとの組み合わせで上品さが光ります。

これに対し、コンビモデルの魅力は金のアクセントを持ちながら適度なカジュアルさも兼ね備えている点です。エバーローズゴールドの優美な色合いとステンレススチールの輝きが調和し、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンにマッチします。
また、重量もフルゴールドより軽いため日常使いしやすく、金無垢ほど派手すぎないのでビジネスシーンでも違和感が少ないというメリットがあります。価格面でも金無垢モデルが定価500~600万円台であるのに対し、コンビモデルは約350万円前後と手の届きやすさがあります。

総じて、金無垢のヨットマスターIIは「究極の贅沢」を体現したモデルで、その所有満足度は非常に高いものです。一方コンビモデルは、ロレックスらしい高級感を持ちつつ実用性やコストパフォーマンスにも優れるため、幅広い愛好家に支持される魅力を持っています。

ヨットマスター2の機能:クロノグラフとレガッタ機能の解説

ヨットマスターII最大の特徴である「レガッタ・クロノグラフ」とは、ヨットレースのスタートカウントダウンのために開発された特別なクロノグラフ機能です。通常のストップウォッチのように経過時間を測定するのではなく設定した時間からのカウントダウンを行う点がユニークです。
このカウントダウン時間は1分~10分の範囲で任意に設定可能で、ヨットマスターIIではリングコマンドベゼルと呼ばれる特殊な回転ベゼルを操作することで簡単にプログラムできます。

使い方の一例としては、レース開始10分前からスタート準備信号が出るケースではベゼルを操作して10分にセットし、クロノグラフを始動します。カウントダウン中に公式の合図が早まったり遅れたりした場合でも、上部プッシャー操作により瞬時に残り時間を最寄りの分単位に再同期(シンクロ)させることが可能です。これにより複数の信号があるレースでも正確なタイミング合わせが行えます。

この複雑機構を支えているのが、ロレックスが独自開発した自動巻きムーブメント「キャリバー4161」です。約72時間のパワーリザーブを備え、クロノグラフ作動中でも高精度を維持できるよう設計されています。100m防水のオイスタケースと相まって、過酷な海上での使用にも耐える堅牢性を実現しています。
レガッタクロノグラフは日常生活では出番が限られる機能ではありますが、ロレックスの技術力を象徴する非常に高度な機構です。他の時計にはないギミックを所有する満足感は、このモデルならではの魅力と言えるでしょう。

ロレックス ヨットマスター2 コンビの売却方法

ここからは、ヨットマスターII コンビを売却する際の具体的な方法について解説します。専門店での店頭買取や、便利な宅配・出張買取サービス、それぞれのメリットや高く売るコツを見ていきましょう。

専門店での査定と買取のメリット

ロレックスの売却を検討する際、まず候補に挙がるのが時計専門の買取店や実績豊富な貴金属・ブランド品買取店です。これらの専門店で査定・買取してもらうことには、多くのメリットがあります。

  • 高額査定が期待できる:専門店はロレックスの市場相場に精通しており、ヨットマスターII コンビの価値を正当に評価してくれます。他店との相見積もり競争もあるため、適正かつ高めの買取価格が提示されやすい傾向です。
  • 安全・安心な取引:信頼できる業者であれば、偽物鑑定の知識も備えており、不当な減額やトラブルなくスムーズに取引できます。店頭買取ではその場で現金化でき、契約書類の手続きもスタッフが丁寧にサポートしてくれるため安心です。
  • 独自のサービスや特典:店舗によっては事前のオンライン査定やLINE査定でおおよその金額を教えてくれたり、買取成立時にボーナスアップキャンペーンを実施している場合もあります。こうしたサービスを活用すれば、より納得のいく条件で売却しやすくなります。

以上のように、専門店で売却することは多くのメリットがあります。特にロレックスに強いお店を選べば、ヨットマスターII コンビの魅力や希少性を理解した上で高く買い取ってもらえる可能性が高まるでしょう。

宅配買取と出張買取の選択肢

遠方にお住まいで近くに店舗がない場合や、忙しくて来店が難しい場合には、宅配買取出張買取のサービスを利用することもできます。いずれも買取店が提供している便利な選択肢で、状況に応じて活用できます。

  • 宅配買取:お店から送られてくる専用キットに時計を梱包し、宅配便で送付して査定してもらう方法です。送料・保険料は無料の場合が多く、自宅にいながら全国対応の業者に売却できます。
    査定結果は電話やメールで知らされ、金額に納得すれば指定口座に振り込んでもらえます。店舗まで出向く手間が省ける反面、実物を直接見ない取引となるため信頼できる業者選びが重要です。
  • 出張買取:買取店のスタッフが自宅まで来てその場で査定・買取してくれるサービスです。大型のコレクションや複数本売却したいときに便利で、自分では運べない高額時計も安全に取り扱ってもらえます。
    スタッフと対面で話しながら査定を受けられる安心感がありますが、自宅に人を招くことに抵抗がないか事前に検討しましょう。もちろん出張費などは基本無料で、提示額に納得できなければ売却を断ることも可能です。

宅配・出張いずれの場合も、事前に電話やオンラインで概算を確認してから正式査定に進むと安心です。自分の状況に合わせて最適な方法を選び、スムーズに買取手続きを進めましょう。

高く売るための交渉術と売却のタイミング

ヨットマスター2 コンビをできるだけ高く売るには、交渉の工夫タイミング選びが重要です。以下に、売却時に役立つポイントをまとめます。

  • 複数の業者で相見積もりを取る:一店舗だけで決めず、複数の買取店に査定を依頼しましょう。他社の見積もり額を伝えることで、より高い価格を引き出せるケースもあります。
  • 時計をベストな状態で見せる:査定前に柔らかい布で汚れや指紋を拭き取り、できる範囲で綺麗にしておきます(ただし自己判断で研磨などはしないこと)。第一印象が良ければ査定士の心証もアップします。
  • 市場相場を把握して交渉する:事前におおよその相場価格を調べ、自分の希望額を明確にしておきましょう。「相場は○○円程度と聞いている」など根拠を示せば、安値を提示されにくくなります。
  • 売る意思と柔軟さを示す:本気で売却する意思があることを伝えつつ、納得できる価格であれば即決する姿勢を見せると、買取店側も精一杯の価格を提示しやすくなります。逆に明らかに相場とかけ離れた安値の場合は、遠慮なく交渉や見送りの判断をしましょう。

売却のタイミングについては、一般的に相場が上がっている局面で売るのがセオリーです。ヨットマスターIIの場合、生産終了直後~半年程度は注目度が高く相場も安定しやすいため、売り時の一つと言えるでしょう。

また、ロレックス全体の価格改定(値上げ)があった直後も中古価格が釣られて上昇する傾向があるため狙い目です。逆に、市場在庫が増えて相場が下がり気味の時期は無理に売らず様子を見る判断も必要です。
最適なタイミングを図るのは難しい部分もありますが、市場ニュースや専門店のブログなどで情報収集を行い、「今は売り時か」を見極めることが大切です。

買取時の注意点

最後に、ヨットマスターII コンビを売却する際に注意すべきポイントを確認しておきましょう。査定前のチェック事項や必要書類、不人気モデルとの比較における考慮点など、事前に知っておくことでスムーズかつ納得のいく取引が可能になります。

査定前に確認すべきポイント

  • 軽くクリーニングしておく:査定前に時計本体をクロスで拭き、ホコリや指紋を落として清潔な状態にします。ただし、研磨剤を使った磨きや分解清掃は不要です(むしろ素人判断での磨きは傷を招き逆効果になる場合も)。
  • 付属品を揃える:保証書、箱、コマなど購入時の付属品は可能な限り全て揃えて持参しましょう。欠品があると査定額に響くため、家の中を再度確認し、見落としていた付属品がないかチェックします。
  • 改造や社外パーツに注意:もし社外ベゼルや宝石カスタムなど改造を加えている場合、査定額は大きく下がります。売却時は可能であればオリジナルの状態に戻すか、改造箇所も含めて正直に申告しましょう。
  • 動作確認:事前に時計の動作をチェックします。長期間動かしていなかった場合は軽くゼンマイを巻いて正常に動くか確認しておきましょう。日付送りやクロノグラフのボタン操作など、基本機能に問題がないかも簡単にテストしておくと安心です。
  • オーバーホールは無理に不要:売却前にわざわざオーバーホール(分解掃除)をする必要は基本ありません。費用対効果が低く、買取業者側で整備するケースがほとんどですので、そのままの状態で査定に出して問題ありません。

上記のポイントを押さえて準備しておくことで、査定士に好印象を与えつつ、公平な評価を受けやすくなります。

※ワンポイントアドバイス:ロレックスを買取に出す際、事前のオーバーホールは基本不要です。
オーバーホール費用(数万円以上)が買取額の上乗せ分を上回ってしまうことが多いため、売却前に無理に実施する必要はありません。

売却に必要な書類や保証書について

高額な時計を売却する際には、いくつか必要な書類や用意すべきものがあります。

  • 本人確認書類:買取時には法律に基づき売主の本人確認が義務付けられています。運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど顔写真付きの公的身分証明書を必ず持参しましょう。
  • 保証書(国際保証カード):ロレックス正規品の証明である保証書は、買取価格に大きく影響します。有効期限が切れていても構いませんので、紛失せず提出してください。名前や日付が記入されたカードが揃っていることで、買取店も安心して高値を付けやすくなります。
  • その他の付属書類:購入時のレシートやユーザー登録書類が残っていれば念のため用意しましょう(必須ではありません)。また、オーバーホールや修理履歴の明細書がある場合、それも提示すると査定担当者が時計の状態を把握しやすくなりプラスになる可能性があります。

なお、これら書類に加え、先述の付属品類(箱やコマなど)も忘れずに持って行きましょう。書類と付属品が全て揃っている個体は、買取店にとっても再販しやすく評価が高くなります。

不人気モデルとの違いと買取時の考慮点

一般に「不人気モデル」と呼ばれる時計は需要が少ないため買取価格も低めに抑えられがちです。ヨットマスターIIはロレックスの中ではマニアックな部類に入るため、一部では不人気モデルと位置付けられることもありますが、他ブランドの不人気品とは事情が異なります。

まず、ロレックスというブランド力があるため、極端に値が付かないという心配はありません。需要が他モデルより少ないとはいえ一定のコレクター層は存在し、生産終了後は希少性が増したことでむしろ再評価する動きもあります。
ただし、デイトナやサブマリーナーのような爆発的人気モデルに比べれば買取価格の伸びは緩やかで、即売性(市場での流動性)もやや低い傾向です。そのため買取業者によって提示額に差が出やすい点に注意しましょう。ある店では在庫過多で低めの査定になる一方、別の店では欲しいモデルゆえ高額提示…といったケースも起こり得ます。

不人気モデルかどうかに関わらず、大切なのは複数の査定を比較して適正価格を見極めることです。ヨットマスターII コンビは決して「値段が付かない」モデルではありませんが、売却の際はこうしたモデル特性を理解し、焦らずに納得できる条件を探すことが肝心です。

今後の市場動向と投資価値

最後に、ヨットマスターII コンビの将来的な市場動向や資産的価値について展望します。今後の値上がりの可能性や需要と供給のバランス、ロレックス全体のブランド価値の変化が本モデルに与える影響を見てみましょう。

ヨットマスター2の今後の値上がり予測

ロレックス ヨットマスターII コンビの将来的な価格動向については、緩やかな値上がりが見込まれるものの、大幅な高騰は限定的かもしれません。
生産終了に伴い新品供給が無くなったことで、市場に出回る個体数は徐々に減少していきます。そのため、長期的には希少性が増しじわじわと相場が上昇していく可能性があります。実際、過去に生産終了となったモデル(例:ミルガウスや一部のエアキングなど)も数年が経過してから評価が高まったケースがあります。

とはいえ、ヨットマスターII コンビはデイトナやGMTマスターIIのような爆発的な投機対象ではなかったため、短期で倍以上の価格になるといった極端な値動きは考えにくいでしょう。むしろ、安定的に緩やかに価値を維持・向上していくタイプのモデルといえます。
将来的に「ロレックス唯一のレガッタクロノグラフ」として再評価される可能性も秘めていますが、その評価には時間を要するかもしれません。資産価値の観点では、急騰による大きな利益を期待するよりも、長期保有でじっくり価値が育つモデルと捉えておくのが現実的です。

市場の需要と供給のバランス

中古市場における需要と供給のバランスは、今後の価格に大きく影響します。ヨットマスターII コンビの場合、生産終了によって供給(出回り個体数)は徐々に減少していくと考えられます。一方で需要は、他の人気スポーツモデルほど爆発的ではないものの、コアな愛好家の安定需要があります。
供給が絞られる中で需要が一定以上維持されれば、相場は緩やかに上向いていくでしょう。ただし、需要側に大きな変化(例えば時計市場全体の冷え込みや流行の変化など)が起これば、供給減による上昇効果も相殺される可能性があります。

幸いロレックス全体としては依然高い人気と需要がありますので、ヨットマスターII コンビも大きく需要が落ち込む懸念は低いと言えます。販売在庫の少なさが目立てば「欲しい時に手に入らないモデル」として評価が上がり、結果として価格が上振れするシナリオも十分考えられます。

ロレックス全体のブランド価値の変動

ロレックスというブランド全体の価値動向も無視できません。近年のロレックスは世界的な人気が高まり続けており、新品定価も定期的に上昇しています。
このブランド価値の上昇は、中古市場にも波及し、どのモデルであっても数年前より高値で取引される傾向が顕著です。ヨットマスターII コンビも例外ではなく、ロレックス全体の評価が上がればそれに伴って相場を底上げされる恩恵を受けるでしょう。

もっとも、ブランド全体の人気が加熱しすぎた際には一時的な調整(相場の下振れ)が起きる可能性もあります。実際、2022年前後には一部モデルでバブル的高騰の反動による値下がりも見られました。しかしロレックスの根強い需要と信頼性を考えれば、中長期的には安定した価値維持または緩やかな上昇基調が続くと見るのが自然です。
つまり、ヨットマスターII コンビの将来価値も、ロレックスというブランドの隆盛と歩調を合わせて推移する可能性が高いと言えるでしょう。

ヨットマスター2 コンビは独自の機能美とロレックスならではの価値安定性を備えた魅力的なモデルです。最新相場を把握し、適切な方法で売却を進めれば、大切な愛機を納得の価格で手放すことができるでしょう。

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