近年、ロレックスの定番モデル「デイトジャスト41」が中古市場で注目を集め、高価買取の対象となっています。なぜデイトジャスト41は今これほど高く評価されているのでしょうか?本記事では、2025年最新の相場動向からモデル別の買取価格、さらに高く売るためのポイントまでを徹底解説します。
プロの時計査定士が語る魅力や買取店選びのコツ、売却時の注意点なども網羅しています。ロレックスの売却を検討している方は必見です!
目次
ロレックス デイトジャスト41の買取相場は?
デイトジャスト41買取価格の推移と市場動向
ロレックス デイトジャスト41の中古買取相場は、発売当初から堅調でしたが、ここ数年でさらに上昇傾向にあります。特に2022年頃、一時的に相場が落ち着いた時期もありましたが、その後は需要の高まりとともに買取価格が再び上昇基調となりました。
2024年から2025年にかけては、世界的なロレックス人気や新品価格の値上げも影響し、中古市場でも「欲しい時に手に入らない」状況が続いています。このため在庫不足となり、デイトジャスト41の買取価格は前年より上振れするケースが目立ちます。
例えば2025年夏時点では、「デイトジャスト41を高額買取中」「在庫不足のためお問い合わせください」といった業者の告知も見られ、市場では売り手市場が続いています。
全体的な傾向としては、新品定価の上昇に合わせて中古価格も底上げされており、状態の良い個体や人気の文字盤カラーは新品定価を上回る提示額が出る場合もあります。
この推移の背景には、ロレックスの安定した資産価値や流通数の調整(供給の絞り込み)が挙げられます。結果として、デイトジャスト41は「買った値段より高く売れる」可能性もあるモデルとして注目されているのです。
モデル別買取相場の比較【126300 vs 126334】
デイトジャスト41には主にRef.126300(ステンレススチール製ベゼル)とRef.126334(ホワイトゴールド製フルーテッドベゼル)というモデルがあります。
これら2つは定価も異なり、中古買取相場にも差が出ています。以下に両モデルの2025年現在の正規店定価と、中古買取相場のおおよその目安を比較表にまとめました。
| モデル | 2025年 正規定価(税込) | 中古買取相場(2025年現在) |
|---|---|---|
| デイトジャスト41 Ref.126300(ステンレス) |
¥1,244,100(税込) | 約¥1,200,000〜¥1,500,000前後 |
| デイトジャスト41 Ref.126334(SS×WG) |
¥1,602,700(税込) | 約¥1,500,000〜¥1,800,000前後 |
※上記の買取相場は文字盤色や状態によって増減します。
ご覧のように、ホワイトゴールドベゼルを備えた126334の方が定価が高いため中古買取価格も高めになる傾向があります。ただし近年では、ステンレス仕様の126300でも人気カラーの文字盤を中心に相場が急騰しており、場合によっては126300が126334の買取額に匹敵する、もしくは上回る例も出ています。実際、市場では「126300の人気カラーは品薄のためプレミア価格」といった状況も見られます。
モデル別に比較すると、126334は元々素材価値(ホワイトゴールドベゼル)もあり高額になりやすいですが、126300もシンプルなステンレスモデルながらロレックスの入門サイズとして需要が高く、高値安定となっています。
デイトジャスト買取価格相場の実績と影響要因
デイトジャスト41の過去の買取実績を見ると、発売直後より徐々に相場が上がっていることがわかります。例えば、数年前には状態が良い126300が100万円前後の査定になるケースが一般的でしたが、現在では状態が良ければ140万円前後、多少傷がある個体でも110万円程度で買い取られる事例が出ています。
また126334についても、状態Aランク品で130万円前後、傷やサビのあるCランク品でも90万円程度で取引された実績があります。
このような買取価格の背景には、以下のような影響要因があります。
- 需要と供給:ロレックス全般に言えますが、市場の需要に対して供給(流通量)が不足すると買取価格が上昇します。特に人気の文字盤カラーや生産数の少ないバリエーションは需要超過で相場が跳ね上がる傾向です。
- モデルチェンジ・定価改定:メーカーが価格改定(値上げ)を行うと、それに追随して中古相場も上がりやすくなります。また新色追加やモデルチェンジ前後は、希少性や注目度が上がり買取価格に影響します。
- 為替や景気動向:並行輸入や海外需要も絡むロレックス市場では、円安など為替変動によって国内中古価格が変動することもあります。景気が良い時期は高級時計の需要が伸び、買取額も上昇しやすくなります。
- 個体のコンディション:過去のオーバーホール履歴やキズの程度、付属品の有無といった個体要素も当然価格に反映されます。「同じモデルなら状態が良いほど高額査定」となり、未使用品や極美品はプレミア的に高値が付く場合もあります。
要するに、市場全体のトレンドと個別の時計の状態・仕様の両方が買取価格を左右します。過去の実績を踏まえると、デイトジャスト41は常に一定の需要があるため下落しづらく、市場環境がプラスに振れれば買取相場は素直に上がる傾向にあります。所有しているデイトジャスト41の相場が気になる場合、市場の人気動向(文字盤カラーの流行など)やロレックス社の公式価格変動にも目を配ると良いでしょう。
ロレックス デイトジャスト41の概要と魅力

デイトジャスト41とは?基本スペックと特徴
デイトジャスト41は、ロレックスが2017年頃に投入したケース径41mmのドレスウォッチで、従来の36mmサイズより大きめの現代的なプロポーションが特徴です。ロレックスの伝統である3針+デイト表示(午前0時に瞬時に日付が切り替わる仕組み)を備え、ブランドを象徴するサイクロップレンズ(日付拡大レンズ)も健在です。ムーブメントは高精度・高耐久で知られる自社製Cal.3235(パワーリザーブ約70時間)を搭載し、日常使用に十分な精度と安定性を誇ります。
基本スペックとしては100m防水のオイスターケース、ねじ込み式リューズ、耐磁性能の向上など、実用時計としての完成度が非常に高いです。
素材はステンレススチール(ロレックスではオイスタースチールと呼称)を中心に、コンビモデルでは18Kゴールド(ホワイトゴールドやエバーローズゴールド)とのコンビネーションもあります。風防(ガラス)は傷が付きにくいサファイアクリスタル製で安心です。
デイトジャスト41の魅力は、こうした堅牢な機能性と永く愛せる普遍的デザインを両立している点にあります。文字盤デザインや色のバリエーションも非常に豊富で、ビジネスからカジュアルまで幅広く使えるのも人気の理由です。
さらに41mmというサイズ感は、現代の男性用腕時計として標準〜やや大きめで、多くの方の腕にマッチします。「実用時計の最高峰」と称されるロレックスらしく、頑丈さとエレガンスを兼ね備えたモデルと言えるでしょう。
人気の型番126300と126334の違い
前述の通り、デイトジャスト41には代表的な型番としてステンレス仕様の126300と、ホワイトゴールド製フルーテッドベゼルを備えた126334があります。両者の違いは主に以下の点です。
①ベゼル素材・デザイン:126300はスムースベゼル(滑らかな磨き仕上げのベゼル)で素材はステンレススチールです。一方126334はフルーテッドベゼル(ロレックス伝統のギザギザ模様のベゼル)で、素材に18Kホワイトゴールドが使われています。フルーテッドベゼルは光を反射して華やかさがあり、ロレックスらしい高級感を演出します。
②価格帯:ホワイトゴールドを使用している126334の方が定価も高く、上述したように新品定価では¥1,602,700(税込)(126334, 2025年現在の一例)と、126300の¥1,244,100(税込)(同じく2025年現在)より高額です。
そのため中古市場でも126334の方が高めの値付けになる傾向ですが、人気度合いによっては差が縮まることもあります。
③ブレスレットの違い:型番上は共通ですが、装備されるブレスレットにはオイスターブレス(3連コマのスポーティなブレス)とジュビリーブレス(5連コマのドレッシーなブレス)の2種類があります。126300/126334ともに選択可能ですが、市場ではジュビリーブレス装着モデルの方がやや人気が高い傾向があります。
なおブレスによって新品時の価格差が出る場合もあり、かつてはジュビリー装備モデルの方が定価が数万円高い設定でした(現在では価格改定で差が縮小しています)。
④見た目・印象:126300はベゼルがシンプルなため落ち着いた印象で、スーツにも合わせやすいモダンな雰囲気です。126334はベゼルが煌びやかで存在感があるため、手元でロレックスらしい華を放ちます。
「より渋く控えめに使いたいなら126300、伝統のロレックス感や高級感を求めるなら126334」といった選び分けができ、それぞれに根強いファンがいます。
デザインバリエーション:ミントグリーンと他のカラーバリエーション
デイトジャスト41の魅力の一つに、多彩な文字盤デザインがあります。定番のブラックやホワイト、シルバーに加え、近年では個性的なカラーや模様のダイヤルが登場し人気を博しています。
中でも「ミントグリーン」は2022年に追加された新色として大きな話題となりました。淡い緑色の上品なダイヤルは従来になかったカラーで、発売直後から注文が殺到し入手困難となったため、中古価格も一時新品定価を大きく上回るプレミアが付きました。現在でもミントグリーン文字盤の126300や126334は非常に高い人気を維持しており、買取市場でも他の色より高額査定が期待できるカラーです。
他にも、ブライトブルー(青)やスレート(灰色)といったカラーも高い人気を誇ります。特にスレート文字盤にローマ数字インデックスを配した通称「ウィンブルドン・ダイヤル」は、生産数が限られていることもあり中古相場が高騰しています。
緑色のローマ数字が特徴的なこのモデルは国内外でファンが多く、126334のバリエーションの中でもトップクラスの買取価格となっています。
デイトジャスト41では他にもホワイトシェル(白蝶貝)文字盤やダイヤモンドインデックス付きの華やかなモデル、グリーンのヤシの葉模様(パームモチーフ)文字盤など、多様なデザインが展開されています。一般に人気色は市場価格が高めに推移しますので、「自分の持っている個体の文字盤カラーが今人気かどうか」を把握しておくと、売却タイミングの判断にも役立つでしょう。
高価買取されるための条件とは

デイトジャスト41の査定ポイントと重要な付属品
ロレックス デイトジャスト41を高価買取してもらうには、査定士がチェックするポイントを理解しておくことが大切です。まず基本となるのは時計本体のコンディションです。
ケースやブレスレットに目立つキズがないか、ガラスに欠けや傷がないか、精度良く動作しているか、などが査定時に細かく見られます。ロレックスは多少の傷があっても高値が付きますが、やはり無傷に近い美品ほど評価は上がります。
次に重要なのが付属品の有無です。ロレックスの場合、保証書(ギャランティカード)・購入時の箱・取扱説明書・余りコマ(サイズ調整で外したブレスコマ)などが揃っているかが査定額に影響します。特に保証書はその個体の真贋や販売履歴を証明する重要な書類ですので、これがあるのと無いのとでは買取額に大きな差が出ます。一般的には保証書無しだと数万円〜十数万円ほど減額要因になることもあります。
また、購入時についてきたタグ類や正規店の領収証が残っている場合も、揃えて出すことでお店によってはプラス査定となることがあります。逆に、他のモデル用の箱に入れ替わっていたり、余りコマが不足して腕周りサイズが極端に小さい状態だと減額になることもあるため注意しましょう。
査定ポイントとして見落とせないのが改造や交換履歴です。例えば社外品のカスタム(ダイヤモンド装飾やカスタム文字盤など)が施されていると、ロレックス本来の価値としては減額対象になります。また正規以外で風防やリューズを交換している場合も査定に響きます。基本的には購入時のオリジナル状態に近いほど高評価となります。
ブランドや状態が買取価格に与える影響
ロレックスというブランド自体が中古市場で非常に強い価値を持つため、デイトジャスト41も多少状態が悪くても一定の価格で買い取ってもらえる傾向があります。
他ブランドですと傷だらけの場合値段が付かないケースもありますが、ロレックスであれば動作不良品やボロボロの外装でも買取不可にはならないことがほとんどです。これはブランド力と資産価値が飛び抜けて高いからこそです。
とはいえ状態が価格に与える影響は無視できません。新品同様の未使用品であれば中古でも新品同然の価格が期待できますし、使用感の少ない美品は数十万円単位で評価が変わる可能性があります。一方で深いキズやガラス割れ、長年オーバーホール未実施による不動品などは、修理コスト分を差し引かれて査定されます。特に水入りやさび付きなどがあると修復が困難なため、大幅減額となることもあります。
また前項とも関連しますが、ブランドとしての人気度が高いモデルは色違いや素材違いであっても高く評価されます。ロレックスの場合、型番さえ合っていれば多少仕様が異なっても一定の需要がありますが、その中でも「今市場で求められている状態」に合致するかで価格が変動します。
例えば、未研磨(ポリッシュ未実施)の状態を好むコレクターも多いため、無理に磨きに出さずオリジナルの状態を保っている個体は高評価だったりします。逆に第三者による粗い研磨でエッジが丸くなってしまっていると減点対象です。
総じて言えば、ロレックスというブランドパワーのおかげで下支えは強固ですが、最良の状態に近づけておくことで買取価格の上振れ余地が大きくなるということです。その場でできる範囲では、売る前に柔らかいクロスで軽く汚れを拭き取る程度のケアをしておくと印象が良くなるでしょう(※ただし専門的な分解掃除や研磨は無理に行う必要はありません)。
高価買取のために知っておくべきこと【買取方法と条件】
デイトジャスト41を少しでも高く売るためには、売却の方法や条件選びも重要です。まず、複数の買取店に査定を依頼する「相見積もり」は基本といえます。
一つの店舗だけだと提示額が適正か判断しづらいですが、複数社の査定額を比較することでおおよその相場感が掴めますし、その中から最も高い価格を提示した業者に売却できます。同時に他店の査定額を伝えて交渉すれば上乗せしてくれるケースもあります。
買取方法としては、大きく「店頭買取」「宅配買取」「出張買取」があります。自分の状況に合わせて最適な方法を選ぶと良いですが、基本的に査定額自体に違いはありません(方法によって手数料が変わるくらいです)。忙しくて店舗に行けない方は宅配キットを取り寄せて送る方法でも問題なく高額買取が可能です。
ただし、宅配の場合は輸送中の保険をしっかり確認し、信頼できる業者を選ぶことが肝心です。
さらに、高価買取の条件として売るタイミングも考慮しましょう。ロレックスは基本的に相場安定していますが、新作発表直後やボーナスシーズン前などは中古需要が高まり、買取価格が上昇する傾向があります。また、メーカーの価格改定が噂されるタイミング(値上げ前)も中古相場が盛り上がるので狙い目です。一方、市場に同モデルの在庫が溢れている時期は買取価格が抑えられがちなので、需要が高い時期を見計らうことも高額売却のポイントです。
最後に、身分証の準備や査定前の動作確認など基本的なことも押さえておきましょう。買取の際は法律により本人確認書類(運転免許証など)の提示が必要です。また電池式ではない機械式時計ですので、事前に正しく動いているか(日差のチェック程度でも)確認し、「止まっている場合は軽く振って動かす」などして持ち込むと査定士への印象も良くなります。
買取専門店やショップの選び方
全国の買取専門店とその特徴
ロレックスの買取を行っている店舗は全国に多数ありますが、大きく分けるとブランド買取専門チェーンと時計専門店、そして質屋などがあります。
全国展開している大手ブランド買取店(例えば大黒屋、なんぼや、銀座ラスイート、ジャックロード系列など)は、取扱実績も多く相場に精通したスタッフがいるため安心感があります。大手は最新の買取相場データを共有しているため、極端に相場からかけ離れた安値を提示されにくいメリットがあります。
一方、時計専門の買取店(腕時計に特化した中古販売店が併設して買取も行うケースなど)では、その店独自の顧客ネットワークや在庫状況によってはチェーン店以上の高値が付くこともあります。特に「自社で販売力が強いショップ」は中間マージンが少ないため買取額を高めに設定できる傾向があります。
質屋やリサイクルショップでもロレックスの買取は行っていますが、どちらかと言えば即金性や利便性重視の側面が強く、査定額は専門店に比べると抑えめになるケースが多いようです。ただ、近年は質屋でもロレックス相場には敏感で高額査定を掲げているところもあります。要は「ロレックス買取の実績が豊富な店」を選ぶことが、高値で売るための近道です。お店のWebサイトで買取実績や口コミをチェックし、ロレックスの取扱経験が豊かなショップを選びましょう。
査定の際にチェックすべきポイント【店舗/宅配】
買取査定を依頼する際には、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。まず査定料やキャンセル料についてです。一般的に大手を含めほとんどの業者は無料査定・キャンセル無料ですが、念のため事前に確認しておきましょう。万が一提示額に納得がいかない場合でも費用がかからず手元に戻せる業者であれば安心です。
店舗で査定を受ける場合は、スタッフの対応や専門知識にも注目しましょう。ロレックスに詳しい査定士であれば、こちらが少し突っ込んだ質問(「相場は最近上がっていますか?」など)をしても丁寧に答えてくれるはずです。知識が曖昧だったり説明が雑な場合は、査定額含めて信頼できるか再考した方が良いかもしれません。
宅配査定の場合は、発送から入金までのスピードや保険対応をチェックします。事前にメールや電話でおおよその査定レンジを教えてくれる業者もあります。発送キットが充実している(梱包材やガイドがしっかりしている)か、到着後の査定連絡が迅速か、といった点も安心して取引できる業者選びのポイントです。
共通して言えるのは、査定内容の明細をしっかり説明してくれるかという点です。「なぜこの価格になるのか」を明確に教えてくれる業者は信用できますし、交渉もしやすいでしょう。
逆に価格だけ伝えて詳細を濁すようなお店は要注意です。大切な時計を売るわけですから、疑問点は遠慮なく質問し、納得できる対応をしてくれるお店を選ぶことが大切です。
安心して取引するための注意点と手数料について
ロレックスの買取取引を安心して行うために、いくつか注意点を押さえておきましょう。まず、前述の通り身分証明書の提示は法律上必須ですので、査定時には忘れずに持参または写しを同封します。これが無いと買取手続きが進まないので注意してください。
次に手数料の有無です。多くの買取店は査定料・振込手数料など無料と謳っていますが、振込の場合の送金手数料がどうなるか、宅配利用時の送料負担はどちらか、といった点を事前に確認しましょう。理想は「完全無料」です。大手業者の多くは宅配キット送付から返送料、成約時の振込手数料まで全て無料対応してくれます。
支払い方法も確認ポイントです。店頭なら現金払い、宅配なら銀行振込が一般的ですが、即日の現金化を希望するなら店頭買取が向いています。宅配でも査定額了承後当日〜翌日には振込してくれる業者が多いですが、念のため振込日の目安を聞いておくと安心です。
また、契約内容(買取証明書等)の取り交わしも重要です。正式に売却が決まったら、品名や金額が記載された書類や控えを発行してもらいましょう。万一のトラブルに備えて記録を残しておくことが大切です。
最後に、偽物や盗難品ではないか疑われるケースについて。正規品を正当に所有している場合は問題ありませんが、保証書が無い場合などは念入りに真贋チェックされることがあります。これはお店の義務でもあるので協力しましょう。自身が安心して取引するためにも、信頼できる業者選びと、納得できるまで質問・確認をする姿勢が大切です。
デイトジャストの売却方法と流れ

店舗での売却手順と注意事項
デイトジャスト41を店舗で売却する場合の一般的な流れと注意点を説明します。まず事前に電話やWebから来店予約ができる店舗もありますので、利用するとスムーズです。来店したら受付を済ませ、時計本体と付属品一式を査定スタッフに渡します。スタッフは外装状態の確認や型番・シリアルの照合、動作チェックなどを行い査定見積もりを提示します。
提示額に納得がいけば売却成立となり、買取契約書への署名と本人確認書類の提示を行います。その場で現金が支払われるか、希望により銀行振込で後日受け取る形になります(多くの店は即日現金払いに対応)。契約完了後は、基本的にキャンセルはできませんので、金額や条件に疑問がある場合は契約前にしっかり確認しましょう。
注意事項として、店舗で売却時はできるだけ複数の店舗を回る余裕を持つことです。一店舗目の査定額に即決せず、「検討します」と持ち帰って他店にも査定してもらうことで最も高い価格を選べます。特にロレックスは店によって数万円以上提示が違うことも珍しくありません。
また、その日のうちに売らなければならない理由がなければ一旦持ち帰るくらいの余裕を持つ方が、結果的に満足いく取引につながるでしょう。
店舗売却ではスタッフとの対面交渉になりますので、気になることは遠慮せず質問することが大切です。「この傷でどのくらいマイナスになりますか?」など具体的に聞けば、査定の根拠も明確になります。それでも納得いかなければ売却を見送る決断も必要です。愛着のある時計を手放すわけですから、焦らず慎重に手続きを進めましょう。
宅配買取のメリット・デメリット
遠方の方や忙しい方には宅配買取(郵送で時計を送って査定)の方法も便利です。宅配買取のメリットは、自宅にいながら複数社の査定を受けられる点です。
各社に無料査定キットを申し込めば、梱包資材が届きますので、売りたいデイトジャスト41を箱に入れて発送するだけで査定が完了します。店舗に行く交通時間やコストが省け、売却成立後の振込も自動で行われるため非常に手軽です。
さらに全国どこの業者とも取引できるので、地域に縛られず高値を付けてくれるショップを選べるという利点もあります。例えば地方在住でも都心の高額買取店に売ることが可能です。
一方デメリットとしては、現物を直接見せて交渉する対面取引ではないため査定額の交渉がしにくい点があります。送った後に提示された金額に不満があればキャンセルもできますが、その際は返送を待つ時間がかかります。また宅配の場合、時計を発送してから査定結果の連絡が来るまで数日〜1週間程度要するため、即日現金化できない点も店舗との違いです。
ただし最近ではスピード査定を謳う業者も増え、到着当日に電話連絡をくれることもあります。
もう一点注意したいのは輸送中の事故リスクですが、ほとんどの買取業者は専用キットに保険が付帯しており、万が一紛失・破損があっても補償されます。心配な場合は、自分で梱包する際にプチプチで二重に巻くなど厳重に保護し、発送後は追跡番号で荷物の状況を確認すると安心です。
総じて、宅配買取は手軽さと全国対応というメリットがある一方、時間と直接交渉のしづらさがデメリットです。複数の業者に同時に査定依頼を出すなど工夫して、高額査定を引き出すようにしましょう。
売却を決める前に知っておくべきこと【保証書とメンテナンス】
いざデイトジャスト41を売却しようと決めた際、その前に知っておきたいポイントが保証書の扱いとオーバーホール(メンテナンス)についてです。
まず保証書(ギャランティ)については先述の通り、買取額に大きく影響します。売却前に今一度ご自宅を探してみて、保証書や購入時のカード類がないか確認しましょう。紛失してしまった場合は仕方ありませんが、あるのに出し忘れるともったいないので注意です。
次にオーバーホールや修理についてですが、基本的に「売る前にわざわざオーバーホールに出す必要はない」と心得ておきましょう。
ロレックス正規店でのオーバーホール費用はデイトジャストで約7万1,500円(税込)〜と高額です【※2025年時点】。しかし買取店は自社で提携工房があったり、まとめて修理に出すルートがあるため、個人が整備してから持ち込んでもその費用分がプラス査定されることは稀です。それどころか、下手に外部で分解修理されていると純正パーツでない可能性を警戒される場合もあります。
壊れている時計でも買取は可能です。動かない、リューズが取れてしまった、ガラスが割れている等の場合でも、買取店は部品交換や修理を織り込んで値付けしますので、まずは査定に出してみることをお勧めします。「直さないと売れないかな?」と心配になるかもしれませんが、そのままの状態で査定を受ける方が結果的に手取りが多くなるケースがほとんどです。
ただし売却前に簡単な手入れはしておきましょう。柔らかい布で拭いてホコリや皮脂を落とす程度で十分です。防水性能維持のためリューズをしっかり締めておくことも忘れずに。保証書と合わせ、スペアのコマや純正ケース(箱)も一緒に準備しておくと、スムーズに査定が進み高評価に繋がります。
最後にもう一度、時計が正確に動いているか確認し、日付や針が正常に操作できるかチェックしてから買取店に持ち込みましょう。
高価買取を実現するための最新情報
2024年におけるデイトジャスト41買取の最新トレンド
2024年のデイトジャスト41買取市場を振り返ると、いくつか notable なトレンドが見えてきます。まず、市場全体ではロレックス人気の継続と相場の高止まりが顕著でした。特に2024年前半は一部モデルで相場調整(値下がり)の動きもありましたが、デイトジャスト41に関しては比較的安定して高値圏を維持しました。これはロレックスの中では比較的入手しやすいモデルでありながら、需要が途切れないことが理由です。
2024年を通じて特筆すべきは文字盤カラー別の価格差が拡大したことです。例えば前述したミントグリーンやウィンブルドン(スレートローマン)は引き続きプレミアム価格で取引され、通常の黒や白の文字盤との差額が広がりました。また、新色ブームに刺激されて既存カラーの評価も見直され、ブルーやシルバーといった定番色も相対的に底上げされました。2024年後半には、「デイトジャスト各色お問い合わせください!特にミントグリーンは買取UP!」と業者が打ち出すほど、カラーによる差が意識されています。
また2024年はロレックス公式の価格改定も話題となりました。定価の上昇により、それまで以上に中古の方が割安に感じられる場面が出てきたため、中古品を求めるユーザーが増えました。この結果、買取相場もさらに底堅く推移するという循環が起きています。加えて円安基調で海外バイヤーからの引き合いも強かったことも、国内相場を支える一因となりました。
総じて、2024年のトレンドとしては「人気カラー=より高額」「全般的に相場堅調、むしろ上昇気味」でした。この傾向は2025年に入っても継続しており、デイトジャスト41を売却する側にとっては有利な市場環境が続いていると言えます。
買取キャンペーンやお得な情報の活用法
時計買取業者各社は、定期的に買取強化キャンペーンやボーナスアップ施策を実施しています。これを上手に活用することで、通常より有利な条件で売却できることがあります。例えば「ロレックス○○強化買取!通常査定額からさらに+5万円保証」といったキャンペーンや、期間限定で買取額○%アップなどのオファーが出ることもあります。
まずチェックしたいのは、大手買取チェーンのウェブサイトや公式SNSです。新春や決算期、ボーナスシーズン、夏冬のセール期などに合わせて期間限定キャンペーンが告知されることが多いです。デイトジャスト41のように人気モデルの場合、キャンペーン対象として名指しされることもあります。
例えば「デイトジャスト買取強化月間」と銘打って通常より高額提示してくれるケースもあります。
また、複数本まとめ売りする際の本数ボーナスも見逃せません。2本以上の時計を同時に売ると合計額に数%上乗せ、というサービスを設けている業者もあります。もし他に売却予定の時計があれば、一緒に査定に出すことでボーナスを得られる可能性があります。
会員特典やクーポンも活用しましょう。買取店によっては会員登録すると次回買取時に○円アップといったクーポンを発行していたり、紹介制度で紹介者・被紹介者双方に特典が出る場合もあります。身近に時計売却を考えている方がいれば、互いに紹介しあうことでお得になります。
これらお得情報は各社ばらばらに発信されるため、自分から情報収集することが肝心です。興味のある買取店があればメールマガジンやLINE等に登録しておくと、最新のキャンペーン情報を逃さずキャッチできます。
エキスパートに聞いた!デイトジャスト41の魅力と買取傾向
最後に、時計業界のエキスパートが語るデイトジャスト41の魅力と、買取市場での傾向についてご紹介します。
ある老舗時計店の鑑定士は「デイトジャスト41はロレックスの中でも安定感のあるモデルです。サイズ的にも41mmは現代の定番で、初めて高級時計を買う層から買い増しするコレクター層まで幅広く支持されています。ゆえに中古市場でも常に一定の需要があり、高価買取が期待できるのです。」と述べています。
実際、同鑑定士によれば「デイトジャスト41は多少傷があっても極端に値崩れしない。ロレックスのブランド力とモデル自体の普遍的な人気があるので、売り急ぐ必要がないくらい価値が保たれる」とのことです。
また別の買取専門店バイヤーは「近年の傾向として一部の文字盤仕様が突出して高騰しています。特にグリーン系の文字盤(ミントグリーンやグリーンローマン)は世界的に見ても品薄で、当店でも入荷すると即売れてしまうほど人気です。
そのため通常の126300/126334では考えられない高額査定になるケースもあります。」と教えてくれました。まさに前述したウィンブルドンダイヤルやミントグリーンの高騰ぶりを裏付ける声と言えます。
総合すると、専門家たちはデイトジャスト41について「派手さはないが長く愛される完成されたモデルであり、中古市場でも安定資産である」と評価しています。
そして「売るタイミングを誤らなければ非常に有利な取引ができる」ともアドバイスしています。実際、相場がピークに近い今のような時期は売り手にとって好条件が引き出しやすいでしょう。
エキスパートの意見を参考に、大切なロレックスを納得のいく価格で手放してください。
