サブマリーナとシードゥエラーの『違いはココ!』プロが解説

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ロレックス

目次

サブマリーナとシードゥエラーの違いは?プロが徹底解説

ロレックスのアイコン的ダイバーズウォッチであるサブマリーナとシードゥエラーは、一見すると似たデザインですが、防水性能やサイズ、機能などに明確な違いがあります。
この記事では両モデルの誕生背景から最新スペックまでプロの視点で詳しく解説し、あなたに最適な選択肢を提案します。

サブマリーナ・シードゥエラーとはどんな時計?特徴や誕生の背景

サブマリーナは1953年に誕生したロレックス初の本格ダイバーズウォッチで、当時は100mの防水性能を実現していました。逆回転防止ベゼルや視認性の高いマーカー、ロレックス独自のオイスターケースなど、プロ仕様の機能をいち早く搭載したことで高い評価を得ています。
一方シードゥエラーは1967年にスキューバダイバー向けに開発され、ロレックスとフランスの深海作業会社COMEXとの共同プロジェクトから生まれました。サブマリーナを上回る防水性能と、潜水時にケース内に入り込むヘリウムガスを自動排出する「ヘリウムエスケープバルブ」を搭載したモデルとして誕生し、発売当初の防水性能は610mを誇っていました。
いずれも堅牢な外装と回転ベゼル、文字盤の蓄光マーカーを備えた高性能ダイバーズウォッチですが、誕生の目的や想定する使用環境が異なる点が特徴です。サブマリーナはダイビングのみならずデイリーユースにも適した汎用性の高いモデルで、シードゥエラーはより過酷な深海潜水のために特化したプロフェッショナルモデルとして位置付けられています。

ロレックス・サブマリーナとシードゥエラーの歴史と進化

サブマリーナは1954年に公式発表され、その後も進化を続けてきました。1960年代末にはサイクロップレンズ付きの日付表示モデルが登場し、防水性能は300mにまで向上しました。1980年代にはサファイアクリスタル風防と高精度ムーブメントを搭載したモデルが登場し、耐久性が大幅に向上しました。2010年以降はベゼルにセラミック素材(セラクロム)が導入され、最新モデル(Ref.126610LN/124060)ではケース径が従来の40mmから41mmへ拡大されるなど、さらなる高精度・高耐久性を実現しています。
シードゥエラーも登場以来着実に進化を遂げてきました。1978年には防水性能を1,220mまで強化したRef.16600が登場し、その後もセラミックベゼル化が進みました。2008年には「シードゥエラー ディープシー」(Ref.116660)が発表され、ケース径44mm、3,900m防水を達成する驚異的なスペックを実現しました。2017年の現行モデル(Ref.126600)ではケース径が43mmになり、サイクロップレンズを再び搭載して視認性が向上しています。深海チャレンジの限定モデルも多数製作され、ロレックスの技術進化を象徴するラインナップとなっています。

サブマリーナ/シードゥエラー『ディープシー』の役割と位置付け

シードゥエラーの上位モデルに位置づけられる「ディープシー」は、極限の深海探査を想定したプロフェッショナル向けウォッチです。44mmの大型ケースにリングロックシステムを採用し、3,900mという人間の潜水限界を遥かに超える防水性能を実現しています。
2014年にジェームズ・キャメロン監督の挑戦を記念して発表されたディープシーDブルーは、潜水艇の深海に向かう海中光をイメージしたグラデーション文字盤が特徴です。また2012年の実験用モデル「ディープシーチャレンジ」(直径50mm、耐圧11,000m)は現在も高いコレクション価値があります。ディープシーはサブマリーナー/シードゥエラーと比べてやや大柄・重量級ですが、本格ダイバーやエクストリームウォッチ愛好家にとって魅力的な選択肢となっています。

スペック・性能比較:防水性・厚さ・サイズ・ベゼルの違いを詳細解説

次に、両モデルのスペックを比較して違いを詳しく見ていきます。防水性能やケースサイズ・厚み、ベゼル仕様、文字盤デザイン、ブレスレット機能など、実用面での差異をまとめました。

サブマリーナー シードゥエラー
防水性能 300m 1,220m
ケース径 約41mm 約43mm
ケース厚 約13mm 約15.5mm
重量 (SS) 約150g 約180g
ベゼル目盛 15分間のみ1分刻み 全60分に1分刻み
サイクロップレンズ 日付モデルに搭載(一部モデル) 現行は搭載(旧モデルは非搭載)
ヘリウム排出バルブ なし あり(9時位置)
エクステンションリンク なし(グライドロック調整のみ) あり(フリップロック+グライドロック)

防水性・スペックの違い|サブマリーナvsシードゥエラー

表に示した通り、最も大きな差は防水性能です。サブマリーナーは300m防水に対応し、一般的なダイビング用途を想定しています。一方シードゥエラーはヘリウム排出バルブの採用によって1,220mもの高い防水性能を実現しており、深海潜水でも耐えられる設計です。さらに上位モデルのディープシーでは3,900m防水を達成しており、用途に応じて選択できます。
ケースサイズや厚みも異なります。最新世代サブマリーナー(Ref.126610LN)はケース径約41mm、厚さ約12.5mmに抑えられており、薄型で腕馴染みが良いのが特徴です。一方シードゥエラー(Ref.126600)はケース径約43mm、厚さ約15.5mmと大型・重量級です。厚みが増すほど強度も増しますが、日常使いでは存在感や重さを感じる場面もあります。
ムーブメントやその他のスペック面では両者ともにロレックス製自動巻きキャリバー(サブマリーナーはCal.3235、シードゥエラーはCal.3235または3230)を搭載し、耐磁・耐ショック性や約70時間のパワーリザーブなど高い基本性能を共有しています。いずれもクロノメーター認定を取得しており、精度や信頼性は共通して高水準です。

厚み・サイズ比較(mm表記)|日常使いとダイバーズ用途での違い

厚さと直径の違いは日常使いの快適さに直結します。冒頭の表にもあるように、サブマリーナーのケース厚は約13mmで、比較的薄型に仕上げられています。径41mmのケースサイズもスーツやシャツの袖口に収まりやすく、日常からビジネスシーンまで幅広く使えます。
対してシードゥエラーはケース径43mm、厚さ約15.5mmと分厚く、装着感は存在感が強くなります。ここまでの厚みが必要なのはプロ潜水での耐圧性能確保のためですが、一般使用ではやや大きく感じられるかもしれません。重量増も相まって着用時にずっしりとした感覚があります。
ディープシー(Ref.126660/136660)はさらに大型でケース径44mm、厚さ約17.7mmです。本格仕様としては他に代え難い堅牢性を備えていますが、腕へのフィット感はさらに大柄になります。

ベゼル・文字盤デザイン・目盛りなど外観部分の差異

両モデルとも回転ベゼルはセラミック(セラクロム)製で堅牢ですが、目盛りの刻み方が異なります。サブマリーナーは最初の15分のみ1分刻みですが、シードゥエラーは0~60分の全周にわたって1分刻みになっています。長時間潜水で正確に経過時間を計測する必要があるため、この差異が生まれています。
文字盤は現在どちらも黒が主流ですが、歴史的にはカラーやロゴに違いがあります。初期サブマリーナーは赤い「SUBMARINER」表記が特徴的なモデルが存在し、最近では緑色ベゼルの「スターサブ」やセラミックベゼルの「ハルク」なども人気です。一方シードゥエラーは初期型で赤い「SEA-DWELLER」表記やCOMEXロゴ入りモデルなどが特殊性を増してきました。2017年以降の現行シードゥエラーは黒文字盤に白いロゴの組み合わせですが、2トーンモデルなどはイエローゴールドが配されています。
またサブマリーナーのノンデイトモデル(例:Ref.124060)はあえて日付表示を省き、文字盤の対称性を重視したデザインとなっています。シードゥエラーは発表当初から日付表示が必須であり、現行モデルではすべてにサイクロップレンズが付いています。一部好みで日付非表示を選ぶ人はいますが、標準的には日付付きモデルで見分けることができます。

バックル・ブレスレット・エクステンションなど機能面比較

両モデルとも3列オイスター式ブレスレットを採用し、耐久性の高いステンレス(オイスタースチール)や、ロレゾール(ステンレス+ゴールド)素材で展開しています。最新のサブマリーナーは「グライドロック」機構を備え、ブレスレットを最大20mmまで滑らかに調整できます。シードゥエラーも同様にグライドロックに対応していますが、さらに「フリップロックエクステンションリンク」を搭載しており、ブレスレット長を最大約26mm伸ばすことが可能です。
ヘリウムエスケープバルブはシードゥエラー独自の機能でサブマリーナーにはありません。9時位置の弁から自動的にヘリウムガスを排出して気圧変化に対応する仕組みで、深海潜水では不可欠な機能です。
クラスプ(留め金)の形状や操作性は共通の安全折り畳み式となっています。シードゥエラーでは幅広タイプの留め具が使用され、重厚感があります。サブマリーナーの新旧モデルでも若干の形状の違いはありますが、基本的には堅牢な二重ロック式を採用しています。

人気・資産価値・市場動向の分析

サブマリーナ・シードゥエラーの人気の理由・『人気ない』の真相

サブマリーナーはロレックスを代表するアイコン的存在で、幅広い世代から支持される人気モデルです。映画やテレビでも多く登場し、入手困難ゆえにステータス性も高まっています。シードゥエラーはそれほど一般的な知名度は高くありませんが、専門性の高いプロフェッショナル向けモデルとしてダイバーを中心に一定の人気があります。
「人気がない」と言われることもありますが、それはサブマリーナーほどメディア露出が多くないためです。実際には製造数が少ないレアなモデルであり、コアなファンや深海ダイバーには逆に重宝されています。サブマリーナーはファッション性と資産価値から圧倒的な人気を誇りますが、シードゥエラーは専門性の高さゆえに一般受けは少ないという事情があります。

資産価値・価格推移・定価と買取相場の違い

ロレックスは新品の定価(正規価格)を長年維持しています。サブマリーナー(ステンレスデイト Ref.126610LN)は約1,570,800円(2025年時点)で、シードゥエラー(ステンレスRef.126600)は約2,022,900円と、シードゥエラーの方が高価に設定されています。
しかし市場価格(中古や買取価格)はこの定価通りには動きません。サブマリーナーは非常に人気が高いため、定価以上で取引されることも珍しくありません。実際、未使用品の買取相場ではサブマリーナーの新品価格相当が時に200万円近くに達することがあります。一方シードゥエラーは生産数が少ないものの需要は限定的で、買取価格は定価よりやや低めになる傾向があります。
例えば買取店の参考価格では、2025年前後のサブマリーナーデイト(Ref.126610LN)の新品・未使用品買取が約1,930,000円であるのに対し、シードゥエラー(Ref.126600)の新品・未使用品は約1,800,000円と提示されています。中古相場でもサブマリーナーは160万円以上、シードゥエラーは約150万円前後で推移しています。これらの価格差は人気と供給量の違いを表しています。
ともに年単位で上昇傾向にありますが、サブマリーナーはリセールバリューがより高くなる傾向です。インフレや円安の影響も受けやすく、グローバルな需要が強いモデルは今後も高価維持が予想されます。

新品・中古・廃盤モデルと注目の現行&歴代型番

サブマリーナーの現行モデルには、日付表示付きステンレスモデル(Ref.126610LN 黒ベゼル、126610LV 緑ベゼル)、ノンデイトモデル(Ref.124060)、ロレゾールモデル(Ref.126613LN/LB)、ホワイトゴールド(Ref.126619LB)などがあります。廃盤モデルとしては「ハルク」と呼ばれる緑ベゼルRef.116610LVや、元祖グリーンベゼルRef.16610LV、「レッドサブ」と呼ばれる初期モデルなどがコレクターに人気です。
シードゥエラーの現行モデルはステンレスのRef.126600(43mm)とステンレス×イエローゴールドのRef.126603があります。ディープシーはステンレスのRef.126660/136660(ブラックとD-Blue)と、ホワイトゴールド(Ref.126669)モデルがあります。過去の廃盤モデルとしては、旧世代シードゥエラーRef.16600/116600(4000m, Cyclopsなし)や、初期のRef.1665(ダブルレッド/トリプルレッド)などが知られています。
注目型番をまとめると、コレクターズアイテムとしては珍しいCOMEX仕様シードゥエラーや、初期ダイバー向けモデル、セラクロム導入前のモデルなどが挙げられます。市場では特定の年式(製造記号)や限定モデルに高いプレミアムがつくことがあります。

コレクターや専門店が注目するポイント

マニアや専門家はシリアルや製造年、文字盤・針の仕様変遷を重視します。例えば初期型シードゥエラーのダブルレッド/トリプルレッド表記や、サブマリーナー初代モデルのロリポップ針などは希少価値が高く評価されます。
限定や特殊仕様モデル(COMEX表記、深海探査記念モデルなど)はコレクターズアイテムとして需要が高いです。ムーブメントのバリエーション(Cal.1530 vs 3135など)や、製造番号末尾(通称シリアル)の違いで価値が変わる場合もあります。
外装コンディションや付属品の有無も査定の重要ポイントです。オリジナルの箱・保証書・余り駒などが揃っていれば買取価格が上がり、ベゼルやダイヤルに傷・変色がなければ高評価になります。

サブマリーナとシードゥエラーの選び方&おすすめモデル比較

『どちらが自分に合う?』使用シーン別おすすめと比較視点

日常使いやビジネスシーンでの汎用性を重視するなら、サブマリーナーが適しています。程よいサイズ感と薄さでスーツにも合わせやすく、防水300mは一般用途には十分なスペックです。
アクティブなダイビング用途や本格的な海洋作業を想定するなら、シードゥエラーが安心です。水深1000mを超える防水性能とエクステンションリンクにより、機能面での優位性があります。大柄で重いことを気にしなければ、プロユースに最適なモデルです。
またデザイン面ではサブマリーナーは多彩なバリエーションがあり、カラーベゼルやコンビモデルも選べます。シードゥエラーはシンプルかつ武骨なデザインが多く、主張の強いイメージが好きな方に向いています。

ROLEXデイトナやエクスプローラー等スポーツモデルとの比較

他のスポーツモデルとの違いは以下の通りです:

  • デイトナ: クロノグラフ機能搭載、100m防水。レーシング用に特化しており、サブマリーナー/シードゥエラーとは用途が異なる
  • エクスプローラーI: シンプルな3針モデル、100m防水。探検用として耐衝撃性に優れるが、深海潜水向けではない
  • エクスプローラーII: 24時間針付きの探検用モデル、100m防水。極地探検などに適している
  • ヨットマスター: 海洋スポーツ向け、100m前後防水。両方向回転ベゼルを持ち、サブマリーナーよりもラグジュアリーなデザイン

注目のモデル(コメックス、ディープシー等)の特徴

  • シードゥエラー COMEX: COMEX社向けに極少数製造された希少モデル。コレクターズアイテムとして非常に高価な取引価格を持つ
  • ディープシー D-Blue (Ref.116660/126660): ジェームズ・キャメロンの深海探査を記念したモデルで、グラデーションブルー文字盤が特徴
  • ディープシーチャレンジ (Ref.126067): 映画撮影用に開発されたプロトタイプ。直径50mm、耐圧11,000mで、コレクター間で注目されている
  • グリーンサブ(ハルク): 緑色ベゼルと緑色ダイヤルを持つサブマリーナーRef.116610LV。明るいカラーリングで人気が高い
  • レッドサブマリーナー(Ref.1680など): 初期型で赤いSUBMARINERロゴが特徴。ビンテージ市場で高い評価を受けている

専門店・買取・販売最新事情

銀座・SHOP・出張買取対応店の紹介と対応エリア

銀座にはロレックス専門店が多く、時計専門の大手買取ショップも集まっています。

  • GINZA RASIN(銀座中央通り店):ロレックス専門の大手ショップ
  • Time Grace銀座店:高級時計買取を手掛けるショップ
  • KOMEHYO(こめひょう):全国展開するブランド買取チェーン
  • 大黒屋:ブランド買取に強い専門店
  • 出張買取・宅配買取サービス:地方からも利用可能

買取査定で評価されるポイント・高価査定のコツ

  • 時計の状態: 風防やケース、ブレスレットに傷・凹みがないか
  • 付属品: 箱・保証書・余りコマなど、購入時のフルセットが揃っているか
  • 売却タイミング: 需要高騰時期(為替や経済状況)に合わせる

最新の市場動向・今後の資産価値予想

近年はロレックス全体の需要が非常に高く、特にスポーツモデルは価格高騰が続いています。サブマリーナーとシードゥエラーも例外ではなく、中古市場では高値で推移しています。
今後もロレックスの人気は根強く、特に希少性の高いモデルは資産価値が維持・上昇すると予想されます。為替レートや世界情勢の影響は避けられませんが、ロレックスの安定したブランド力から見てスポーツモデルは長期的に高い価値を持ち続ける可能性が高いです。

まとめ|サブマリーナとシードゥエラー「違い」の総括と賢い選択

以上、サブマリーナーとシードゥエラーの特徴・違いを解説してきました。両者は見た目が似ているものの、防水性能やサイズ、機能が異なるため、用途に応じた使い分けが重要です。
日常使い中心であればサブマリーナーがおすすめで、より本格的なダイバーズウォッチを求めるならシードゥエラーを検討すると良いでしょう。どちらもロレックスの高品質を備えており、資産価値も高いため、購入の際は正規販売店や信頼できる専門店で状態や付属品を確認した上で選ぶことが賢明です。
最終的には予算や好み、想定する使用シーンに合わせて最適な1本を選んでください。サブマリーナーとシードゥエラー、それぞれの違いと魅力を理解し、後悔のない選択をしていただくことを願っています。

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