ロレックス オイスターパーペチュアル28は、ロレックスの中でも手にしやすいエントリーモデルとして人気の腕時計です。その人気ゆえに中古市場でも価値が高く、「今売るといくらになるのか?」と気になっている方も多いでしょう。
本記事では、オイスターパーペチュアル28(Ref.276200)の最新買取相場について、相場の意味や価格推移、買取価格を左右する要因、高く売るコツ、今後の市場予測まで詳しく解説します。あなたの大切な一本を納得の価格で売却するための知識をぜひ身につけてください。
目次
ロレックス オイスターパーペチュアル28の最新買取相場の定義
買取相場とは何か?
「買取相場」とは、ロレックス オイスターパーペチュアル28のような時計を中古で売却する際に、現在一般的に期待できる買取価格の水準を指します。新品の定価ではなく、中古市場で業者が買い取る際の価格帯のことです。買取相場は需要と供給、市場動向によって常に変動しており、株価のように日々上下するものです。特にロレックスは人気ブランドのため相場も高めで推移する傾向があります。買取相場を把握することで、「今売るとだいたいいくらくらいになるのか」の目安がわかり、適正価格での売却判断に役立ちます。
オイスターパーペチュアル28の場合、正規店での新品定価は¥855,800(税込)です。この定価に対し、中古買取価格は通常それより低く設定されます。買取業者は購入後に再販するための利益も考慮するので、定価の◯割程度(モデルや状態によりますが概ね60~75%前後)の価格が相場となることが多いです。ただし、状態が極めて良好なものや未使用品、人気カラーの場合は例外的に高額提示されるケースもあります。買取相場=定価×〇割と一概には決められませんが、「中古としてこれくらいなら買い手がつく」という市場の評価額といえるでしょう。
オイスターパーペチュアル28の買取価格推移
オイスターパーペチュアル28の買取価格は発売以来少しずつ変動してきました。現在のRef.276200モデルが登場したのは2020年で、新色ダイヤルの投入もあり注目を集めました。当初の中古相場は定価よりやや低い水準からスタートしましたが、ロレックス全体の人気上昇と品薄傾向を背景に、2021~2022年頃には一時買取価格が上向きになりました。特に新色ダイヤルが話題になった時期には、「キャンディピンク」など明るい色のモデルを中心に中古価格が定価に迫る勢いとなったこともあります。
しかし、その後世界的な時計市場の調整もあり、2023年頃には過熱感が落ち着いて相場がやや下がりました。具体的には、ピーク時から1割前後下落した水準で安定する場面も見られました。ただし大幅に値崩れすることはなく、2024年以降は安定した価格帯で推移しています。2025年現在、オイスターパーペチュアル28の買取相場はおおむね50万円台後半~60万円台前半が中心です。状態が良ければ65~70万円近くになる例もあり、逆に傷や付属品欠品があれば50万円前後に落ち着くことが多いでしょう。このように、ここ数年の推移を振り返ると一時的な上下はありつつも全体として高値安定であり、大きな下落なく推移してきたといえます。
ロレックス全般に言えることですが、定期的な定価の値上げも相まって中古相場も底上げされています。新品定価が上がれば中古価格も比例して上昇する傾向があるため、過去と比べ現在の相場は堅調です。今後の推移については後述しますが、短期的な上下はあっても長期的には安定した推移が予想されます。
相場を決定する要因とは?
オイスターパーペチュアル28の買取相場を左右する主な要因は以下の通りです。
- 製品の状態:傷の有無や動作状態は価格に直結します。新品に近い美品ほど高額査定になり、目立つ傷や不具合があると減額要因になります。
- 付属品の有無:ギャランティカード(保証書)や箱、コマ(ブレスレットの余りコマ)など付属品が揃っているかも重要です。完品に近いほど評価が上がります。
- 年式・保証状況:購入年月日(シリアル)による年式の新しさや、メーカー保証の残り期間も影響します。比較的新しい個体や保証期間内のものは高値がつきやすくなります。
- 文字盤カラー・人気度:ダイヤルの色などモデル内のバリエーションによって人気度が異なり、人気カラーは相場が高めです。市場で品薄となっているカラーはプレミア的に評価されます。
- 市場の需要と供給:中古市場全体での在庫量や需要動向も相場に影響します。買い手が多く在庫が少ない状況では価格が上がり、逆の場合は下がる傾向があります。
- 為替や海外相場:円安などにより海外バイヤーの購入が活発になると、日本国内の中古価格が上昇することがあります。ロレックスは世界中で取引されているため、国外相場や為替レートも間接的に影響します。
以上のような要因が組み合わさって現在の買取相場が形成されています。特に状態と付属品、そして人気の高さは即座に査定額に反映されるポイントです。同じモデルでも「状態極上・フルセット」の個体と「傷多数・保証書なし」の個体では、市場で数十万円規模の価格差になることもあります。買取相場は一概ではなく、これら要因によって個々の査定額は変動することを念頭に置きましょう。
ロレックス オイスターパーペチュアル28の概要

オイスターパーペチュアル28とは?
オイスターパーペチュアル28は、ロレックスが展開するオイスターパーペチュアル(Oyster Perpetual)シリーズの28mm径モデルです。オイスターケース(Oyster)は1926年に誕生した世界初の防水腕時計ケース、パーペチュアルは自動巻き機構を指し、「オイスターパーペチュアル」はロレックスの基本機能である防水性能と自動巻きを備えたシンプルな腕時計であることを意味します。中でも28はケース径28ミリとシリーズ最小サイズで、主にレディースサイズとして位置付けられていますが、小ぶりな時計を好む男性にも愛用者がいます。
Ref.276200は現行モデルの型番で、ステンレス素材(ロレックスではオイスタースチールと呼称)で統一されたシンプルかつ上品なデザインが特徴です。日付表示のない3針のみのピュアな時計で、どんな装いにも合わせやすい万能さがあります。躯体は100m防水を確保した頑丈なステンレスケースにねじ込み式リューズ(ツインロック)を備え、普段使いからビジネスシーンまで安心して使える耐久性があります。ムーブメントには最新世代の自動巻きキャリバー2232が搭載されており、高精度(スーパーラティブ・クロノメーター認定で日差-2~+2秒以内)と約55時間のパワーリザーブを実現しています。
オイスターパーペチュアル28は、ロレックスラインナップの中でも比較的手に入れやすい価格帯でありながら、ロレックスの品質と伝統をしっかりと感じられるモデルです。そのため初めてのロレックスとして選ぶ方も多く、「シンプルで高品質な永遠の定番時計」として高い人気を保っています。なお、新品販売価格(正規店定価)は前述の通り¥855,800(税込)で、他のサイズ(31mmや36mm等)よりも安価な設定になっています。サイズ違いのオイスターパーペチュアル(現在は28/31/34/36/41の各サイズ展開)と共通する魅力を持ちつつ、28mmならではの可憐さと装着感の良さが魅力といえるでしょう。
歴史とデザインの魅力
オイスターパーペチュアルはロレックスの原点ともいえるシリーズで、その歴史は長く豊かです。初期のオイスターパーペチュアルは1940~50年代から存在し、シンプルな3針時計として多くの人に愛されてきました。特に女性向けの小径モデルも古くから作られており、Ref.276200の前身にあたるモデルたちも時代とともに進化を遂げています。2010年代半ばには従来26mmだったレディースモデルが28mmにサイズアップされ、視認性と現代的なバランスを向上させました。
デザイン面では「シンプル・イズ・ベスト」の美学を体現しています。ベゼルは装飾のないスムースベゼル、文字盤もバーインデックスもしくはアラビア数字を採用したクリーンな意匠で、飽きの来ない普遍的なデザインです。ロレックス王冠ロゴが12時位置に輝き、針やインデックスには視認性を高める夜光塗料(クロマライト)が塗布されています。余計な機能を省いたミニマルな文字盤ゆえに時刻の読み取りやすさは抜群で、一目で現在時刻を把握できます。また、オイスターケースとオイスターブレスレットの組み合わせは着用感が非常に良く、長時間つけても疲れにくい点も魅力です。
ロレックスの伝統である高い品質と精度もデザインの一部と言えるでしょう。オイスターパーペチュアル28はシンプルながらロレックス最新のテクノロジーが詰まっており、先端素材のシリコン製ヒゲゼンマイ(シロキシ・ヘアスプリング)や衝撃吸収機構パラフレックスなどが採用されています。これは見えない部分ではありますが、時計の信頼性を支える重要な設計であり、長年使い続けても性能を発揮できるよう考え抜かれています。
総じて、歴史に裏打ちされた普遍的なデザインと最新技術の融合こそがオイスターパーペチュアル28の魅力です。流行に左右されないシンプルさゆえ、何年経っても色褪せず腕元を品良く彩ってくれます。この永続的な価値の高さが、中古市場でも高く評価される背景にあるのです。
モデルバリエーションと特長
オイスターパーペチュアル28の現行モデル(Ref.276200)には、文字盤のカラーバリエーションが豊富に揃っています。2025年現在、公式にラインナップされている主なダイヤルカラーは以下の6種類です。
- ラベンダー(優しい淡紫色の文字盤)
- ブラック(定番で引き締まった黒文字盤)
- ベージュ(上品で落ち着いた雰囲気の文字盤)
- ピスタチオ(柔らかな淡いグリーンの文字盤)
- キャンディピンク(華やかで可愛らしいピンク文字盤)
- ブルー(爽やかでユニセックスな青文字盤)
これらはいずれもケースやブレスレットの仕様は共通で、文字盤の色味によって時計の印象が大きく変わります。ブラックやブルーは定番カラーとして人気が高く、初めての一本にも選ばれやすい傾向があります。キャンディピンクやラベンダーは女性を中心に人気で、腕元を明るく彩るアクセントとして支持されています。また、ピスタチオやベージュといった新色系は他にはない個性的な色味で、人と被らない特別感を求める方に好評です。
モデルバリエーションはカラー以外に大きな違いはなく、機能やサイズは全て同じです。すべてのRef.276200はオイスタースチール製ケース&ブレスレットで統一され、風防ガラスには傷が付きにくいサファイアクリスタルを採用しています。ブレスレットは3連コマのオイスターブレスで、5mm延長が可能なイージーリンク機構付きのオイスタークラスプを装備しており、微調整が簡単にできます。これにより季節や時間帯で手首の太さが変化しても快適なフィット感を保てます。
要するに、オイスターパーペチュアル28は色のバリエーションで個性を演出できるものの、根本の品質や性能はどのモデルもロレックスの高水準を満たしています。派手さはありませんが、そのシンプルさゆえに長く愛用できる普遍性が魅力であり、どの色を選んでも「間違いのない一本」と言えるでしょう。自分の好みやスタイルに合わせて、お気に入りのダイヤルカラーを選べるのも楽しみの一つです。
主な販売店と専門店の紹介

信頼できる買取専門店
オイスターパーペチュアル28を高く買い取ってもらうには、信頼できる買取専門店に依頼することが重要です。日本全国には多くの時計買取店がありますが、特にロレックスの買取実績が豊富な業者を選ぶと安心です。具体的には、全国展開している大手ブランド買取店や質屋チェーン、時計専門の中古販売店などが挙げられます。
大手の買取チェーン店:例として大黒屋、なんぼや、質屋かんてい局などはロレックス買取に力を入れており、全国に店舗網があるため利便性が高いです。大手は市場相場に精通した専門の査定士が在籍し、適正かつ他社に負けない高値を提示してくれることが期待できます。また買い取った後に自社販売ルートを持っているため、中間マージンを抑えて高価買取が可能なケースもあります。
時計専門店の買取サービス:ロレックス正規販売店は中古買取を行いませんが、中古ロレックスを専門に扱う販売店(たとえば時計専門の中古ショップや老舗の時計店など)が独自に買取を行っている場合があります。これら専門店は顧客にロレックスを直接販売する力があるため、在庫確保のために高めの価格で買取してくれることもあります。特に希少モデルや人気モデルの場合、専門店の方が高評価となるケースもあります。
その他の選択肢:最近ではオンライン特化の買取業者も増えており、宅配買取のみでコストを抑えている分高額査定を謳うところもあります。また個人間売買(ヤフオクやメルカリなど)で直接売る方法もありますが、トラブルのリスクや手続きの手間を考えると、確実で安全なのはやはり業者に買い取ってもらう方法でしょう。
いずれにせよ大切なのは、「ロレックスの取扱経験が豊富で評判の良い店」を選ぶことです。信頼できる買取店であれば、偽物掴まされる心配もなく、適正価格で取引できます。ロレックスは人気ブランドゆえに悪質な業者も存在するため、安易に飛びつかず信用第一で選ぶことが高価買取への近道です。
全国の店舗での買取方法
ロレックスの買取方法には、大きく分けて店頭買取・宅配買取・出張買取の3つがあります。自分の都合に合わせて最適な方法を選びましょう。
- 店頭買取:お近くの買取店舗に直接時計を持ち込んで査定してもらう方法です。その場で査定士が時計の状態を確認し、価格を提示してくれます。価格に納得すれば、その場で現金を受け取るか銀行振込の手続を行い、取引完了です。店頭買取は即日現金化できる点がメリットで、査定士と対面で相談しながら進められる安心感もあります。反面、お店まで行く手間がありますが、予約可能な店舗も多いので事前に連絡しておくとスムーズです。
- 宅配買取:家にいながら売却できる方法です。まず電話やウェブで申込みをすると、買取業者から専用の梱包キット(送付用箱や緩衝材など)が送られてきます。それに時計と付属品、身分証のコピーなど必要書類を入れて発送すると、到着後に査定が行われます。査定額の連絡を受け、納得すれば指定口座に振り込んでもらえます。宅配買取のメリットは全国対応で自宅から一歩も出ずに完結する点です。梱包や発送の手間はありますが、多くの業者は送料・保険料ともに無料です。ただし現物を直接見てもらえないため、事前見積もり額と本査定額が変わるケースもありえます。
- 出張買取:買取店のスタッフが自宅や指定場所まで訪問して査定・買取してくれるサービスです。大型のコレクションがある場合や店舗が遠方にしかない場合に便利です。日時を予約すると査定員が来てくれ、その場で査定・価格提示、成立すればそのまま現金受け渡し(または後日振込)となります。自宅に人を招く不安はあるかもしれませんが、大手業者であれば信頼できる査定員が来訪しますので安心です。自宅でリラックスして相談でき、複数本まとめて売る際などにも向いています。
これら3種の方法はいずれもメリットがありますので、自分に合ったものを選択すると良いでしょう。初めてで不安な場合は店頭で対面査定を受け、慣れてきたら宅配で手軽に済ませる、といった使い分けも可能です。いずれの場合も査定自体は無料の業者がほとんどなので、気軽に試してみると良いでしょう。
口コミや評価を確認する
どの買取店を利用するにせよ、事前に利用者の口コミや評価を確認することをおすすめします。最近はGoogleの店舗レビューや比較サイト、SNSなどで各店の評判を調べることができます。
口コミを見る際は、「査定額の満足度」「スタッフの対応」「査定のスピード」「買取後のフォロー」などに注目しましょう。例えば「他店より○万円高く買ってくれた」「説明が丁寧で安心できた」などの声が多ければ信頼できる業者と判断できます。逆に「査定額がネット掲載より大幅に低かった」「強引に売却を迫られた」といったネガティブな声が目立つ店は避けた方が無難です。
また、自分の売りたいモデル(今回でいえばオイスターパーペチュアル28)の買取実績や相場情報を公開している業者もあります。そうした情報をチェックすることで、各社のおおよその提示額傾向を掴むことも可能です。買取価格は業者によって多少異なるため、複数の店舗に査定を依頼して比較することが高価買取のコツです。その際、口コミで評判の良い2~3社に絞って査定依頼すると効率的でしょう。
総じて、事前のリサーチと口コミ確認は満足いく取引への近道です。大切なロレックスを預ける相手ですから、安心して任せられるお店かどうか見極めてください。評判の良いお店であれば、査定額についても誠実である可能性が高く、結果的に高価買取にも繋がりやすくなります。
買取の際の流れと注意点
時計の査定プロセス
実際にロレックス オイスターパーペチュアル28を買取に出す際、査定はどのように行われるのでしょうか。一般的な査定プロセスの流れを把握しておくと安心です。
- 外観チェック:まず査定士が時計の全体状態を目視で確認します。ケースやブレスレットに傷・打痕はないか、ガラスに欠けや曇りはないか、汚れの付着はどうかなどを細かくチェックします。ロレックスの場合、バックルやリューズの損傷も確認ポイントです。
- 動作確認:次に時計の動作を見ます。秒針が正常に動いているか、針合わせやリューズの巻き上げがスムーズか、時刻合わせが正常にできるかなどをチェックします。可能であれば姿勢差や精度(クロノメーター規格内か)も測定されます。
- 付属品・番号確認:保証書(ギャランティカード)の有無と記載内容、シリアルナンバーとモデル番号が一致しているかを確認します。保証書の日付からおおよその購入年や並行輸入品か正規品かも判断します。また付属の箱・冊子・コマ等が揃っているかもここでチェックします。
- 真贋判定:ロレックスは高級品ゆえ精巧な偽物も存在するため、信頼できる店ほど丁寧に真贋鑑定を行います。ケース刻印やムーブメント(必要に応じて開封確認)、文字盤のフォント・質感、針やブレスレットの刻印など総合的に見て本物と確認します。正規購入品で保証書があればまず問題ありませんが、鑑定スキルも買取店の重要な役割です。
- 市場相場の参照:時計単体の状態評価に加え、査定士は最新の中古市場相場を考慮します。自社の販売在庫状況や、オークション落札データ、他社の提示額など様々な情報源から「現在この状態の276200はいくら位で売れるか」を見極めます。その上で利益幅を差し引き、顧客への買取額を算出します。
- 査定額の提示:以上を踏まえて、最終的な買取額が提示されます。査定にかかる時間はお店や状態によりますが、おおよそ20~30分程度が一般的です。複数本をまとめて査定する場合や、時計内部に不具合が疑われ開封チェックが必要な場合は、もう少し時間がかかることもあります。
このようなプロセスを経て算出された金額が提示され、納得がいけば売買成立となります。もし提示額に満足できなければ、その場で持ち帰って検討することも可能です。査定だけなら無料ですので、気軽にプロの評価を聞いてみると良いでしょう。
査定時のポイントとして、できるだけ元の状態に近い形で持ち込むことが望ましいです。ブレスを自分で短く調整している場合は外したコマを忘れず持参し、時計は軽く汚れを拭いて清潔な状態にしておきましょう。電池式時計ではないので電池残量は気にしなくて構いませんが、自動巻きのローターが止まっている場合は持参前に軽く巻いて動かしておくとスムーズです。
買取の際に必要な書類と付属品
ロレックスを買取に出す際には、時計本体以外にも用意すべき書類や付属品があります。必要なものを事前に揃えておきましょう。
- 本人確認書類:時計の売却時は法律(古物営業法)に基づき、売主本人の身分証提示が義務付けられています。運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど写真付きの公的身分証を用意してください。宅配買取の場合はそのコピーを同封します。店頭でも初回利用時には必ず確認されます。
- 保証書(ギャランティカード):購入時に発行されるメーカー保証書です。ロレックス正規品にはクレジットカードサイズのプラスチックカード型保証書が付属します。これがあると真贋と来歴の証明になるため査定額がアップします。日付(購入日)や販売店名が記載されていますが、それが古くても構いませんので紛失せず持参しましょう。
- 付属品一式:購入時の箱(グリーンの化粧箱と外箱)、説明書や冊子類、タグ類(グリーンタグやクロノメータータグ)、ブレスレットのコマ(調整で外した余りコマ)など、手元に残っているものは全て揃えましょう。特に余りコマは重要です。ロレックスのステンレスコマは一つ欠けているだけでも中古購入者が後で買い足すのに1万円前後かかるため、欠品しているとその分査定が差し引かれます。箱やタグが無い場合でも買取自体は可能ですが、あるのと無いのとでは数万円単位で差がつくこともあります。
- 修理・オーバーホールの記録:過去に正規サービスセンターや専門業者でオーバーホール(分解掃除)や部品交換をした履歴があれば、その領収書や明細書を用意すると良いでしょう。直近でオーバーホール済みであれば当面メンテナンス不要と判断されプラス評価になりますし、部品交換履歴から時計のコンディションを把握できるため査定士にも親切です。
以上が基本的に準備すべきものです。保証書や箱は無くしてしまう人も多いですが、無い場合でも買取は可能です。ただ、その場合は減額の可能性がある点を理解しておきましょう。例えば保証書なしだと「並行輸入品や盗難品ではないか」を慎重に見極める必要があり、リスク分若干安く見積もられることがあります。
なお、書類ではありませんが時計本体の初期保護シール(購入時に貼られている薄い保護フィルム)を未だ剥がしていない場合、それもアピールポイントです。完全未使用に近い扱いとなり査定額が上振れする可能性があります。しかし無理に残そうとすると見栄えが悪くなるため、あくまで取ってあった場合の付加価値程度に考えてください。
高値で売却するための交渉術
提示された査定額に満足できないとき、少しでも高く売るために交渉する余地がある場合があります。以下に、高値を引き出すためのポイントを紹介します。
- 複数店で査定を比較:一社だけの金額で即決せず、他の買取店にも査定してもらいましょう。他店の方が高ければ、率直に「○○では△△万円と言われた」と伝えると再考してくれることがあります。競合店があると査定士も上司と相談して上乗せを検討してくれるケースは珍しくありません。
- 価格交渉は遠慮しない:日本人は交渉を遠慮しがちですが、中古買取では交渉は当たり前のプロセスです。提示額に満足できない場合は、「もう少し予算(希望額)に近づけませんか?」など率直に相談してみましょう。ダメもとでも伝えることで、ほんの数万円でも上積みしてくれる可能性があります。
- 売却時期やキャンペーンを活用:店舗によっては決算期や〇月限定でロレックス買取◯%アップキャンペーン等を行っていることがあります。ホームページや広告でキャンペーン情報をチェックし、タイミングを合わせて利用すると通常より高い査定額が出やすいです。またモデル別に強化月間を設定している場合もあります(「今月はロレックス強化買取中!」など)。
- マナー良く粘り強く:交渉の際は感情的にならず、あくまで紳士的にお願いするのがコツです。「大事にしてきたのでできれば◯◯万円で売りたいのですが…」といった姿勢で話すと、査定士も可能な範囲で歩み寄ってくれるでしょう。逆に高圧的な態度を取ると逆効果です。
- 他のサービスで付加価値交渉:金額がこれ以上上げられない場合でも、「クリーニング無料券」や「次回使えるクーポン」など付帯サービスを付けてくれるケースもあります。現金以外の部分でお得にならないか提案してみるのも一法です。
これらを駆使すれば、提示額から数%程度アップすることは十分狙えます。ただし極端に相場とかけ離れた希望額を要求すると現実的ではないため、市場相場の範囲内で交渉することが大切です。交渉に応じてくれる店舗か見極める意味でも、複数査定は有効です。「他社も検討します」と一旦持ち帰る素振りを見せた途端に増額提案されることもあります。
なお、最初から限界ギリギリの高額を提示してくれる誠実な店もあります。その場合は無理に駆け引きせず、その場で売却を決断するのも良いでしょう。交渉の余地があるかは場の雰囲気や担当者の対応から察しつつ、有利な条件を引き出せるよう上手に立ち回ってください。
買取価格を上げるための実践方法

コンディションの重要性
ロレックスを高価買取してもらう最大のポイントは時計のコンディションです。新品同様に近ければ近いほど査定額はアップし、逆に状態が悪いと大幅減額につながります。普段から大切に扱うことが何より重要ですが、売却前にチェックすべきコンディション面のポイントを整理してみましょう。
外装の傷・汚れ:ケースやブレスレットの目立つ傷は評価を下げます。日常使用による細かなスレ程度であればあまり影響しませんが、深い傷や打痕はマイナス査定です。可能であれば売却前に専門業者でポリッシュ(研磨)して外装を綺麗にする方法もあります。ただしロレックスの研磨は高度な技術を要し、安易に行うと形状を損ねてしまう恐れもあります。正規サービスセンターでの研磨は安心ですが費用もかかるため、基本は現状のままで査定に出し、必要なら業者側で磨いてもらう方がコスト的に合理的でしょう。汚れについては、柔らかい布で拭く程度の簡易清掃を自分で行っておくと印象が良くなります。
動作・精度:時計が正常に動いているかも大切です。長期間オーバーホール(分解掃除)をしていない個体や、時間が大きくズレるものは「要メンテナンス品」とみなされ、その分査定額が差し引かれます。オイスターパーペチュアル28は機械式時計なので数年に一度のオーバーホールが推奨されていますが、売却前にわざわざ実施する必要はありません。オーバーホール未実施でもそのまま買い取ってもらえますし、後述するように売るためだけに高額なオーバーホール費用を負担するのは得策ではない場合が多いです。とはいえ、明らかに不動(止まって動かない)だったりリューズ操作ができない等の故障があれば大幅減額となります。そうした場合は売る前に修理すべきか悩むところですが、多くの場合故障ありのまま査定に出してしまって問題ありません。買取店側が自社で修理・整備するルートを持っているため、そのコストを見込んで査定額をつけてくれるからです。
【参考】ロレックス正規修理サービスの主な費用目安
| 修理内容 | 正規料金の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| オーバーホール(分解掃除) | 約¥60,500~ | OP28など3針モデル。基本整備料金 |
| 風防ガラス交換 | 約¥20,000~ | 要オーバーホール同時実施 |
| リューズ交換 | 約¥10,000~ | 要オーバーホール同時実施 |
| ブレスレット交換 | 約¥200,000~ | ステンレスモデルの場合 |
※上記は税込み概算です。実際の修理では状態により追加部品代が発生します。
このようにロレックス正規店での修理やオーバーホールは決して安くありません。例えばリューズ1本交換するにも基本的にオーバーホール(約6万円)とセットになるため、高額になってしまいます。買取店に売却する際は、こうした修理費用が差し引かれる形で査定されます。ですから、自費で修理してから売るとその分を回収できない恐れがあります。多少の不具合であればそのまま査定に出し、修理コスト込みの査定額で妥協する方が結果的に手取りが多くなることも多いです。
付属品とコンディション:先述の通り、付属品が揃っているかどうかもコンディションの一部とみなされます。購入時のセットが完全であれば「丁寧に保管されていた」と好印象につながります。また、オーバーホール済みの個体なら、その証明書を添えることで「直近で整備済み=当面不安要素なし」と評価されます。逆に長年ノーメンテナンスの場合、「購入後すぐ整備が必要」と見なされマイナスです。
以上のように、時計自体とその取り巻く状態を含めたコンディション管理が高価買取には欠かせません。普段から大事に扱うことが一番の近道ですが、売却前にできる範囲で状態を整えておくと査定士への印象も良くなります。最終的には業者側で研磨や修理が可能なので、無理のない範囲で構いませんが、「少しでも綺麗な状態で渡す」心遣いが査定額アップに繋がるでしょう。
人気モデルの特長を活かす
ロレックス オイスターパーペチュアル28自体が人気モデルですが、その中でも特に人気の高い要素を活かすことで買取価格アップが期待できます。具体的には文字盤カラーの人気や限定性といった点です。
オイスターパーペチュアルは年によってダイヤルカラーのラインナップが変更されることがあります。過去には他のサイズのモデルで「ターコイズブルー」や「イエロー」などの鮮やかな色が突然廃盤となり、一気に中古価格が跳ね上がった例もあります。28mmモデルでも、もし現在のカラーが将来ラインナップから外れれば、その色の希少価値が上がる可能性があります。希少性が高まれば相場も上昇しますので、そういったタイミングを見計らって売却するのも戦略の一つです。
現行ではキャンディピンクやラベンダーなど明るい色が人気ですが、人気色は需要が高いため業者も積極的に在庫を確保したがります。例えば「この色はうちでもすぐ売れる」という自信がある場合、他色より高値を付けてくれる場合があります。査定時には自分の時計のアピールポイントをしっかり伝えましょう。「人気のピンクダイヤルです」「発売後すぐ完売したラベンダーです」など、査定士はもちろん把握しているとは思いますが、自分から念押しして損はありません。
またロレックス全般の強みとして、ブランド力の高さがあります。他社の時計では希少な限定モデルでもなければ中古価値は大きく下がりますが、ロレックスはノーマルモデルでも安定した需要があります。これは「ロレックスだから欲しい」という根強いファンがいるからです。オイスターパーペチュアル28も例外ではなく、その幅広い人気自体が高価買取の土壌となっています。こうしたブランドパワーを踏まえ、「ロレックスの定番モデルで市場でも人気がありますのでぜひ高く評価してください」と伝えるのも一案でしょう。
最後に、もし購入当時の逸話や限定的な要素があれば話題に出すのも手です(例:「発売当初入手困難だったモデルです」「誕生日に買って大切にしていました」など)。高く売るには査定士の心証も大切ですので、自身の時計の特長やストーリーを前向きに伝えて、プラス査定を引き出しましょう。
シリアルナンバーと価格の関係
ロレックスのシリアルナンバー(製造番号)は時計の製造年や出荷時期を示唆する情報であり、中古価格にも影響を与えます。オイスターパーペチュアル28の場合、現在のRef.276200は2020年以降の製造ですが、それ以前には旧型番(例:Ref. 77080やRef. 176200など)が存在しました。一般に製造年が新しいほど中古価格は高めに推移します。
まず、年式が新しい=使用期間が短い可能性が高く、状態が良好であるケースが多いためです。加えてロレックスは2010年代後半以降にムーブメントや細部仕様のアップデートがあり、新型ほど性能が向上しています。276200搭載のCal.2232ムーブメントは前世代よりパワーリザーブが延び精度も向上しているため、市場では旧型より評価が高くなります。そのため、同じオイスターパーペチュアル28でも旧型番より現行型番の方が買取相場は高めです。
次に、ロレックスのメーカー保証は購入から5年間有効です。購入日(=保証書の日付)が最近で保証が残っている個体は、その保証期間分の安心感が付随するため中古市場でも人気です。極端な例を言えば、購入後1年以内など非常に新しいものは「未使用品に近い中古」として高額査定となります。シリアル番号自体は2010年以降ランダム番号となり年式を特定しづらくなりましたが、保証書の日付で年式がわかりますので保証書記載の年をチェックしましょう。同じ276200でも2021年購入品より2023年購入品の方が高く評価される傾向があります。
一方、古い年代のロレックスは評価が下がるかというと、一概にそうでもありません。数十年前のアンティークロレックスはコレクターズアイテムとして高額取引される例もあります。ただしオイスターパーペチュアル28のような現行モデルに近い世代では、単純に古くなるほど消耗度合いが増し、またスペックも劣るため価格は下がりやすいです。例えば前述の旧型Ref.77080(26mmケースの前世代モデル)は、定価自体も安かったこともあり中古相場も現在の276200よりかなり低い水準です。
総じて、中古買取において「より新しい個体ほど有利」と覚えておきましょう。シリアルナンバー・保証書から自分の時計のおおよその年式を把握し、その年式相応の相場をリサーチしておくと良いです。なお、年式が古いからといって諦める必要はありません。ロレックスは古くても動いていれば値段が付きますし、むしろヴィンテージ的価値が出ている場合もあります。ただ少なくとも現行の276200に関しては、新しさがストレートに中古価格へ反映されると考えて差し支えありません。
最新の市場動向と未来予測
オイスターパーペチュアル28の需要と供給
2025年現在の市場におけるロレックス オイスターパーペチュアル28の需要と供給バランスは、おおむね良好で安定しています。需要面では、ロレックス人気が依然として根強く、オイスターパーペチュアルシリーズも例外ではありません。特にここ数年、時計投資的な側面も注目されたことで、派手なスポーツモデルだけでなくシンプルなモデルにも一定の需要が生まれています。オイスターパーペチュアル28は男女問わず使えるサイズ感と価格帯から、購入層が広いことも需要を下支えしています。
供給面を見てみると、新品に関してはロレックス正規店での入手が必ずしも容易ではない状況が続いています。デイトナやサブマリーナほどの入手困難さはないものの、人気色のOP28は店舗に在庫がなく予約待ちといったケースも珍しくありません。そのため新品を諦め中古で手に入れたいという層も一定数存在し、中古市場の需要につながっています。一方、中古供給量としては、オイスターパーペチュアル28は発売から数年経過し出回り始めているため、市場に在庫が潤沢とはいかないまでも徐々に増えてきています。
需要と供給のバランスとしては、大きく崩れることなく均衡している印象です。高額プレミアが付いて誰も買えないという状況でもなく、かと言って在庫過多で値崩れする様子もありません。ロレックス自体が製造数を慎重にコントロールしており、二次流通市場でも大暴落しにくい構造と言えます。また、日本国内の特殊要因として円安時の海外需要があります。円が安い局面では海外バイヤーが日本の中古ロレックスを大量購入する動きがあり、結果として国内在庫が減り相場が上がることがあります。逆に円高になれば海外流出が減り多少落ち着くかもしれません。このようにグローバルな需給要因も絡んできますが、基本的には「欲しい人が多く、売りたい人もそこそこいる」バランスの取れた状態が続いています。
今後もロレックス人気が大きく陰る兆しはなく、オイスターパーペチュアル28の需要は安定して高い水準を維持すると予想されます。供給については新品生産が極端に増えるとは考えにくく、むしろ限定カラーの追加や廃番などで需給がタイトになる可能性もあります。例えば「●●色が今年で生産終了」などのニュースが出れば、そのカラーの争奪戦が起こり中古価格急騰…といった現象も起こり得ます。そうしたイベントがなくとも、日常的な需要は堅調でしょうから、大きな崩れは心配し過ぎなくて良さそうです。
過去の価格推移と今後の見通し
前述した通り、オイスターパーペチュアル28の中古価格はこの数年間で上下はありつつも概ね高値圏を保ってきました。では今後、相場はどう動いていくでしょうか。過去の推移と合わせて展望してみます。
過去数年を振り返ると、2020年のモデル刷新直後は新品定価¥855,800に対し中古買取相場は50万円台前半程度でした。その後ロレックス全体の品薄感から2021~2022年にかけて相場は上昇し、ピーク時には60万円台後半に達したケースもあります。2023年には若干の調整で10%前後下落しましたが、それでも50万円台後半と発売当初より高い水準でした。2024年は大きな変動なく推移し、2025年現在も55~65万円前後で安定しています。
こうした流れを踏まえると、今後短期的に相場が急騰・急落する要因がなければ、しばらくは現在のレンジ(50万円台後半~60万円台)を維持する可能性が高いです。ロレックスは毎年のように数%ずつ定価改定(値上げ)を行う傾向がありますので、それに追随して中古価格もじわり上がることは考えられます。例えば2026年に公式価格が上がれば、中古相場もやや上振れするでしょう。
一方で、世界経済の状況や為替変動、大きなブームの終焉など外的要因で相場が下振れするリスクもゼロではありません。2022年後半には時計バブルが一服したと言われ、一部モデルでは中古価格が下がりました。しかしロレックスのベーシックラインであるオイスターパーペチュアルは、バブル的高騰が他モデルほどではなかった分、下げも限定的でした。今後もスポーツモデルほど乱高下せず、安定志向の値動きになると予想されます。
中長期的には、ロレックス人気が衰えない限りオイスターパーペチュアル28の価値が大きく目減りすることはないでしょう。古いモデルですらなお値段が付くブランドですから、現行モデルである276200が5年10年後に「ほとんど価値がなくなる」ということは考えにくいです。むしろ「定価が上がった分、中古も上がっていた」という結果になっている可能性すらあります。もちろん将来のことは断言できませんが、一般的な消費財とは異なりロレックスは資産的な側面も持つことを念頭に置いておきましょう。
結論として、今後の見通しは「大崩れしない安定相場の継続」となりそうです。ただし相場が安定している今は売り時として悪くないタイミングとも言えます。需給のバランスが取れている今のうちに売却すれば、極端に安値を提示される心配もなく適正価格で手放せるでしょう。逆に将来的な値上がりを期待して保有し続けるのも一つの考え方です。市場の状況を見極めながら、自分にとってベストなタイミングを判断してください。
専門的な市場分析とデータ
ロレックスの中古市場について、データ面から補足してみます。一般にロレックスのリセールバリュー(再販価値)は非常に高く、専門家の分析では他ブランドより群を抜いて価値が落ちにくいとされています。例えば購入から数年経った時計の残存価値(購入額に対する中古売却額の割合)を見ると、ロレックスは平均70~80%とも言われ、ブランド時計全体の中でトップクラスです。オイスターパーペチュアル28も例に漏れず、定価の約6~7割で売れる計算になり、この数値は他社の標準的なモデルと比べても極めて高水準です。
また、市場全体のトレンドとして高級時計の中古流通は年々活発化しています。ある調査では国内の高級時計中古市場規模は前年比二桁成長を続けており、その中心はロレックスなど人気ブランドが牽引しています。ロレックスは需要が世界規模で存在するため、日本国内の相場も海外市場と連動しやすいです。冒頭で触れたように円安局面では日本のロレックス価格が国際的に割安となり海外からの買いが入り相場が上がる、といった現象が確認されています。
具体的な数値データとして、ある大手買取店の公開データではロレックス全モデル平均の買取指数がここ5年で約1.5倍になったという報告があります。これはロレックスに投資的な人気が集まり、需要が供給を上回る状況が続いたためです。オイスターパーペチュアル28単体のデータでも、2020年から2025年にかけて買取平均額がじわじわと上昇している傾向が読み取れます。グラフで表せば緩やかな右肩上がりとなっており、これは前述の定価改定や需要増に起因しています。
もっと専門的に見れば、ロレックスの中古価格には「適正価格帯」が存在します。新品定価と中古小売価格、その間に買取価格が位置しますが、そのバランスが大きく崩れることなく推移してきました。例えば新品定価が上がれば中古小売も上がり、それに合わせて買取価格も上がります。一方、供給過多や人気低下で中古小売が下がれば買取も下がる、といった具合に三位一体で連動しています。ロレックス市場は需要供給共に情報が行き渡った効率的な市場と言え、極端な価格乖離は長続きしません。データからは、オイスターパーペチュアル28の相場もそうした安定性の中で推移していることが確認できます。
以上、データや分析を踏まえると、ロレックス オイスターパーペチュアル28は中古市場において堅調な資産価値を持つモデルと位置づけられます。専門家の見解も総じて「すぐに値崩れする心配は乏しい」というもので、これからも一定の価値を保ち続けるでしょう。
ユーザーからの典型的な質問と回答
どこで売れば高価買取が実現するのか?
質問:大切なロレックスを少しでも高く売りたいのですが、売却先によってそんなに差が出るものなのでしょうか。結局どこに売るのが一番高価買取になりますか?
回答:買取価格は売却先の選び方で大きく変わる可能性があります。ポイントは「ロレックスの買取に強い業者」に売ることです。おすすめは以下の方法です。
- まず複数の有力買取店で査定してもらいましょう。同じ時計でも業者間で提示額に差が出ることがあります。特にロレックスは積極的に高値を付ける店も多いので、2~3社比較すると高いところが見つかる可能性大です。
- その中でも、ロレックス専門性の高い店や実績豊富な大手を選ぶと高価買取が期待できます。例えば全国チェーンの大黒屋やなんぼや、時計専門のジャックロードなど評判の良い店です。これらは販売網と顧客を多く抱えているため在庫確保に積極的で、高めの金額を提示してくれる傾向にあります。
- オンライン買取業者も検討の価値があります。店舗を持たずコストを削減している分、還元率を上げて高額査定してくれる会社もあります。ただし全てネット上で完結するため、初めてなら不安もあるでしょう。その場合は電話で事前に概算を聞いておく、口コミを確認するといった対策を取りましょう。
- どうしても時間があるなら、個人間売買で直接売るという手もあります。例えばヤフオク!で出品すれば業者より高く売れる可能性もあります。ただし落札者とのやり取りや、万一のトラブル(偽物と疑われる、支払いがない等)のリスクもあり、上級者向けです。安全・確実に売るならプロの買取店を利用するのが一般的には賢明です。
結論として、「ここに売れば絶対高い」という単一の答えはありませんが、複数査定+信頼できる店選びが高価買取への近道です。そして提示額に納得できなければ無理に売らない勇気も必要です。競争原理を上手に使い、一番条件の良い売却先を見極めましょう。
売却前にチェックするべきポイント
質問:オイスターパーペチュアル28を売りたいのですが、売る前に自分で何かやっておいた方が良いことはありますか?事前にチェックするべき点など教えてください。
回答:売却前に以下のポイントを確認・準備しておくとスムーズに高額査定に繋がりやすくなります。
【売却前チェックリスト】
- 時計本体を柔らかい布で軽く清掃し、余分な汚れを落としておく。
- 保証書・箱・余りコマなど付属品をすべて揃える。紛失していないか最終確認。
- 時計が正常に動作しているか確認(止まっている場合は軽く振って動かす)。
- ブレスレットを短くしている場合は外したコマを忘れず用意する。
- 身分証(運転免許証など)のコピーまたは携帯を準備(宅配の場合コピー、店頭なら現物持参)。
- 直近の中古相場をインターネット等でリサーチし、自分の時計のおおよその価値を把握しておく。
- 査定強化中の業者やキャンペーン情報がないかチェックする。
上記を行っておけば、いざ査定の段になって「あれが無い!」「動かない!」と慌てることがなくなります。特に付属品の有無はその場でどうにもならない部分なので、しっかり確認しましょう。また相場感を掴んでおくことで、提示額が適正かどうか判断しやすくなります。
さらに余裕があれば、電池式ではないので不要ですが時間を正確に合わせてから持ち込むと印象が良いです(数分のズレでも気にする査定士もいます)。そして査定士に対しては「この時計を大事に使ってきた」という思いが伝わると心証が良くなります。時計や付属品を綺麗にしておくことは、そのまま好印象に繋がるでしょう。
買取時の手数料についての疑問
質問:時計を売る時に手数料や費用は掛かるのでしょうか?例えば査定料とか振込手数料とか…せっかく売っても手数料で減ってしまうのではと心配です。
回答:基本的に買取の際にお客様が手数料を支払うケースはほとんどありません。以下に詳細を説明します。
まず、査定料については大抵の買取店が無料査定を謳っています。査定にお金がかかることは通常ありません。提示額に納得できずキャンセルした場合でも、査定料やキャンセル料などを請求されることはありませんので安心してください。
次に、店頭で売却した場合はその場で現金を受け取ることもできますし、銀行振込を選択することもできます。現金手渡しなら当然手数料はかかりません。銀行振込でも、振込手数料を差し引かれることは通常ありません(店側が負担してくれるケースが多いです)。※ただし一部の業者で振込手数料がお客様負担となる場合もあり得るので、心配なら事前に確認しておくと確実です。
宅配買取の場合、送料や保険料は大抵の業者で無料です。着払い伝票が同封されていたり、後から精算されることもありません。また、万一査定額に折り合わず返送してもらう場合の送料も無料としている会社が多いです(これも業者によって異なるので、心配なら「納得できなかったら返送料は?」と事前に質問しましょう)。
出張買取でも、出張費や査定費を請求されることは通常ありません。これら費用はすべて業者側が営業経費として負担するのが一般的です。お客様が支払うのはゼロ円、つまり提示された買取額がそのまま手にできる金額となります。
強いて言えば、売却代金を現金で受け取った後にご自身で銀行へ入金する際のATM手数料や、遠方の店まで行く交通費くらいでしょうか。しかしそれらは工夫次第で最小限にできますし、買取取引そのものに直接かかる費用は気にしなくて大丈夫です。
なお、余談ですが個人で高額な時計を売って利益が出た場合の税金について気になるかもしれません。基本的に生活用品の売却益は非課税であり、一部の例外(投資目的の多数売買など)を除いて税金がかかることもありません。普通に1本手持ちのロレックスを売った程度では税金の心配も不要です(※詳しくは税務署等にご確認ください)。
結論として、買取時の手数料は気にしなくてOKです。査定も支払いも無料が基本で、提示額から何か差し引かれることはありません。安心して査定に出してみてください。
まとめと今後の展望
オイスターパーペチュアル28の魅力のおさらい
ここまでロレックス オイスターパーペチュアル28の買取相場や売却のポイントについて詳しく見てきました。最後に改めてこの時計の魅力を振り返ってみましょう。
オイスターパーペチュアル28はロレックスの原点とも言えるシンプルな機械式時計でありながら、28mmという可憐なサイズにロレックスの技術と美学が凝縮されたモデルです。華美な機能や複雑機構はありませんが、それゆえに純粋に「時を刻む道具」としての完成度が非常に高いです。どんなファッションにも寄り添うシンプルデザイン、世代を超えて受け継げる普遍性、高い防水性能と耐久性──毎日身に着ける時計に求められる要素を全て備えています。
また、カラーバリエーションが豊富で自分の個性に合った一品を選べる楽しさも魅力です。上品なベーシックカラーから遊び心あるパステルカラーまで揃い、同じモデルでも色違いで印象ががらりと変わります。ペアウォッチや贈り物として選ばれることも多く、幅広い人々から愛されている理由の一つでしょう。
性能面でも最新キャリバー2232による高精度と実用性を兼ね備えています。腕に巻いておけば止まらない自動巻き、約2日間動き続けるパワーリザーブ、5年保証の安心感など、日常使用でストレスを感じさせません。定期的なオーバーホールさえ行えば一生ものとして使える堅牢さも魅力です。
総じて、オイスターパーペチュアル28は「シンプルであることの豊かさ」を教えてくれる時計です。ロレックス入門機に相応しい気品と信頼性、そして所有する喜びをしっかりと与えてくれます。この普遍的な魅力があるからこそ中古市場でも価値が落ちにくく、高い人気と買取相場を維持しているのです。
高価買取を実現するためのポイント
オイスターパーペチュアル28を納得の価格で売却するために、押さえておきたいポイントをまとめます。
- 綺麗な状態を保つ:日頃から丁寧に扱い、傷や汚れを防ぐ。売却前には軽く清掃して第一印象をアップ。
- 付属品は完備:保証書・箱・コマ等、揃えられるものは全て揃える。フルセットは高査定の鉄則。
- 複数査定で比較:一社だけで決めず複数の信頼できる買取店に査定依頼し、一番高い提示を引き出す。
- 交渉を躊躇しない:提示額に不満なら遠慮なく交渉。複数社比較していると伝えると上乗せされる可能性大。
- 市場相場を把握:事前に現在の相場を調べ、極端な安値提示に惑わされない。相場知識は交渉の武器になります。
- 売り時の見極め:モデルの人気動向やキャンペーンをチェックし、有利なタイミングで売却する。
以上を実践すれば、高価買取にぐっと近づきます。大切なのは「自分の時計の価値を自分自身が理解しておくこと」です。その上で信頼できるプロと交渉すれば、きっと満足のいく価格で手放せるでしょう。
読者へのメッセージと次のステップ
最後までお読みいただきありがとうございます。ロレックス オイスターパーペチュアル28の最新買取相場や高く売るコツについて、理解は深まりましたでしょうか。この時計がどれだけ魅力的で、中古市場でも評価が高いか再認識いただけたかと思います。
お持ちのオイスターパーペチュアル28を売却しようか迷っている方は、ぜひ一度プロの査定を受けてみてください。査定は無料のところがほとんどですし、現在の正確な価値を知る良い機会になります。想像以上の高額提示に驚くかもしれません。また、売却のタイミングに迷う場合は、市場動向をウォッチしつつ今回の記事の内容を思い出して判断材料にしてください。
もちろん、無理に売る必要はありません。ロレックスは手元に置いておくだけでも価値ある財産ですし、何より日常で使い続ける喜びがあります。売却するにせよ保有し続けるにせよ、大切なのはご自身が後悔しない選択をすることです。本記事の情報がその一助となれば幸いです。
ロレックスは時代を超えて愛される時計です。オイスターパーペチュアル28も、これから先ますます魅力を増していくことでしょう。もし売却を決断された際は、ぜひ今回学んだポイントを活かしてみてください。そして次にロレックスを手にする機会があれば、また素晴らしい時計ライフが始まることでしょう。
あなたの大切なロレックスが最良の形で次の人へ受け継がれることを願っています。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
