穏やかなアイスブルーの気品と、新世代パーペチュアルの精度を一体にしたロレックス1908は、エレガンスと実用性の交差点に立つ一本です。中でもプラチナのケースにアイスブルー文字盤を合わせたリファレンス52506は、控えめでありながら強い存在感を放ちます。
ここではデザインと技術、価格帯や市場の見方、購入と買取の実務ポイントまで、最新の情報に基づいて立体的に解説します。
目次
ロレックス 1908 アイスブルーの魅力
ロレックス 1908 アイスブルーとは何か?
ロレックス1908は、ロレックスが伝統的な時計作りへの敬意を再構築するために生んだパーペチュアルコレクションのドレスラインです。
名称は1908年、創業者ハンス・ウィルスドルフがロレックスの名をスイスで登録した年に由来します。39mmの品格あるケースにスモールセコンドを配し、シンプルな3・9・12のアラビア数字とファセットインデックス、ブレゲ風の時針など、クラシックと現代性のバランスが秀逸です。
なかでもアイスブルー文字盤の52506は、プラチナケースならではの冷ややかな光沢と穏やかなブルーのコントラストが特徴です。
ロレックスが丁寧に仕立てたギョーシェ模様のライスグレインモチーフがダイヤル全体に広がり、6時位置のスモールセコンドから波紋のように立体感を生み出します。
ロレックス 1908 アイスブルーのデザインと特徴
ケースは39mm、50m防水の上品なプロポーションです。上下二層で表情が異なるベゼルは、下段に繊細なフルーテッド、上段に柔らかなドームを組み合わせた分割デザイン。裏蓋はドーム型の透明サファイアで、ムーブメントの意匠とローターの動きを楽しめます。クラシックでありながら日常使用にも配慮した設計です。
ストラップはマットブラックのアリゲーターで、内側ライニングはグリーン。装着感に配慮したダブルフォールディングのデュアルクラスプを備えます。控えめなドレススタイルにふさわしい落ち着いた仕様で、文字盤のギョーシェと相まって手首上で静かに輝きます。
アイスブルー文字盤の魅力
アイスブルーはロレックスを象徴する特別な色調として認知され、プラチナモデルの気品を体現する色です。
1908では、ライスグレインのギョーシェが奥行きを生み、ミニッツトラック外周のフィレソテ装飾まで丁寧に仕上げられています。
蒼みが強すぎず、室内光でも屋外でも表情が硬くならないため、フォーマルからスマートカジュアルまで幅広くなじみます。
ロレックス 1908 アイスブルーの価格帯と市場動向
1908の中心となるプラチナ×アイスブルーのRef.52506は、¥4,635,400(税込)です。ホワイトゴールドのRef.52509は素材違いの上品な選択肢で、ホワイト文字盤構成で¥3,903,900(税込)。イエローゴールドのRef.52508はインテンスホワイト/インテンスブラックの構成で¥5,273,400(税込)と、華やかな存在感とともにコレクション内で最上位の価格帯を形成します。価格差は素材価値やダイヤル仕上げ、付帯パーツの仕様が反映された結果です。
新品流通は各正規店の入荷配分に左右されるため、在庫は日々変動します。最新のコレクション情報やスペックは公式の製品ページやニュースルームで随時発信されるため、購入計画では定期的なチェックと店舗への相談が有効です。
購入と買取のポイント
購入は正規店での案内を基点に考えるのが安全です。ロレックスの新作は正規販売店のみが取り扱い、保証の起点登録も店頭で行われます。
入荷のタイミングや配分は各店舗の裁量があるため、複数店舗での相談、来店の継続、用途や希望の具体化が実現への近道です。
売却や乗り換えを見据える場合は、相場の把握と状態管理が重要です。買い取りの公開相場は店舗や時期で差が出ます。
例えば総合買取サイトでは、最新の相場更新日や強化モデルの掲示があるため、問い合わせ前の目安として活用できます。
買う前に押さえる三つのコツ
- 正規店でのヒアリングを重ね、希望の素材とダイヤル、使用シーンを明確化する
- サイズ感は39mm。袖口との相性やバックルの座りを実機で確認する
- 将来の売却も視野に、付属品の保管と装着キズの抑制を徹底する
ロレックス 1908 アイスブルーの機能と技術

パーペチュアルムーブメントの秘密
1908に搭載されるキャリバー7140は、自動巻きの最新世代。シリコン製シロキシ・ヘアスプリング、クロナジー脱進機、パラフレックス耐衝撃機構を採用し、約66時間のパワーリザーブを確保します。ロレックスの基準である−2〜+2秒/日の高精度調整を経ており、日常使用での安定性と扱いやすさが際立ちます。ブリッジにはロレックス・コート・ド・ジュネーブが施され、カットアウトされたローターを透明裏蓋から鑑賞できます。
ケースは50m防水で、ドーム型サファイア風防と反射防止コーティングの透明裏蓋を組み合わせた構造。ベゼルは上下で仕上げを変える分割設計により、光の反射が単調にならず、ドレスウォッチとしての陰影が深まります。
正規品と中古品の見分け方
現行ロレックスは、正規販売店のみが新品を取り扱い、購入時に国際保証が起算されます。中古購入では、保証カードや付属品一式の有無に加え、風防6時位置の極小王冠マイクロエッチング、リューシュ外周のレハウト刻印、シリアルの確認など、複合的なチェックが有効です。完璧な真贋は専門家の総合判断が前提ですが、これらの要素は重要な手掛かりになります。
確実性を重視するなら、ロレックス認定中古プログラムの利用も選択肢です。認定中古は公式ジュエラーで取り扱われ、2年間の国際保証と専用のシール・保証カードが付帯します。市場の在庫や価格は時期で変動するため、複数店舗の在庫比較と下取り条件の確認を並行して進めると良いでしょう。
アイスブルーのケース材質:プラチナと金属について
プラチナは高比重で耐腐食性に優れ、研磨や切削が難しい素材です。ロレックスでは950プラチナを自社で緻密に合金化して用い、特有の白さと光沢を引き出しています。1908のアイスブルーは、その厳格な素材使いとギョーシェ仕上げにより、光を柔らかく受け止めながら深い陰影を演出します。
素材別の印象と実用ポイント
- プラチナ×アイスブルーは静謐な高級感。重量感はあるがストラップ仕様で長時間も快適
- ホワイトゴールドは汎用性が高く、光の当たり方で柔らかい白に転ぶ
- イエローゴールドは存在感が強く、フォーマルで映える
ロレックス 1908 アイスブルーのコレクションとモデル

関連モデル紹介:52506の特性
Ref.52506はプラチナケースにアイスブルー文字盤を合わせた1908の象徴的構成です。39mmのバランス良い径、透明裏蓋、ライスグレイン・ギョーシェ、デュアルクラスプ付きアリゲーターストラップなど、上品と実用の要素が整います。価格は¥4,635,400(税込)で、素材価値と仕上げの密度を踏まえても納得度は高いといえるでしょう。
ロレックス 1908の読み方と文脈
1908は年号のまま「いちきゅうぜろはち」と読むのが一般的です。名の由来は、ブランド名ロレックスが発案・登録された1908年へのオマージュ。クラシックな意匠を今に再構築するというコンセプトが、ケースの分割ベゼルやスモールセコンド、そして開放的な裏蓋の造形に反映されています。
1908 主要バリエーション比較
| リファレンス | 素材 | 文字盤 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 52506 | プラチナ | アイスブルー | ¥4,635,400(税込) |
| 52509 | ホワイトゴールド | ホワイト | ¥3,903,900(税込) |
| 52508 | 18 ct イエローゴールド | インテンスホワイト / インテンスブラック | ¥5,273,400(税込) |
※上記はいずれも現行の構成からの抜粋です。生産・供給状況により店頭在庫は変動します。
ロレックス 1908 アイスブルーの保有価値
資産としてのロレックス 1908 アイスブルー
資産性は二つの軸で評価されます。第一に素材と仕上げの希少性。プラチナ×アイスブルーはロレックスの美意識を色と素材の両面で体現する構成で、仕上げの密度や装飾性も高い水準です。第二に市場での実需。ドレスラインはスポーツに比べ回転速度が緩やかでも、良質個体は安定した需要が見込めます。購入後は付属品の完備、保管環境の安定、ストラップの状態維持が価値保全の鍵になります。
売却時は複数店での査定比較と、直近の成約傾向を確認することが大切です。大手の買取ページでは、市況トピックや強化モデルが随時更新されるため、タイミングの目安取りに使えます。実勢はモデル・素材・コンディションで大きく変わるため、写真や個体情報を揃えて事前見積もりを依頼しましょう。
買える・買えない情報の収集方法
まずは正規店での最新入荷状況や取り寄せ可否を確認します。新作は発表直後に注目が集まりやすく、店舗ごとに入荷枠の大小やアポイントの取り方が異なります。丁寧なヒアリングと長期的なコミュニケーションを心がけると、提案の幅が広がります。新品の真贋保証や国際保証の起算は正規販売店でのみ担保されるため、一次流通での入手は価値維持の観点でも理に適います。
メンテナンスと費用感の目安
- オーバーホールは約5〜10年を目安。正規ではモデル別に税込料金の目安が提示され、作業後は2年のサービス保証が付く
- 民間修理は費用が抑えやすいが、真贋や資産性重視なら純正部品と作業記録の担保が重要
- 日常ケアは防水維持のためリューズの確実な締め込みと、柔らかい布での拭き取りが基本
参考:正規のオーバーホール費用や期間の最新まとめ、正規のアフターサービス手順の公開情報など。
まとめ

ロレックス 1908 アイスブルーの魅力と今後の展望
1908のアイスブルーは、素材設計と仕上げの緻密さがダイヤルの静謐な表情に凝縮された一本です。透明裏蓋から覗くキャリバー7140は、美観と実用を両立した最新のロレックスらしさを体現します。プラチナの存在感に対して控えめなブルーが日常へと溶け込み、フォーマルはもちろんビジネスの袖口でも過度な主張をしません。コレクション内の価格位置づけも明快で、長く所有するための喜びが多面的に用意されています。
最後のメッセージ:あなたの腕に優雅さを
アイスブルーは静かに心を鎮め、プラチナは時を重ねるほど柔らかく艶を増します。装いを選ばず本質で魅せるドレスウォッチを求めるなら、ロレックス1908 アイスブルーは有力な解です。購入前の最終確認ではサイズ感と装着感、文字盤の見え方を実機で確かめ、付属品の保管やメンテナンス計画まで含めて準備しましょう。新しい相棒に出会う時間が、豊かな所有体験の第一歩になります。