ロレックスミルガウスの最新買取相場を徹底解説!

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ロレックス

ロレックスの異色モデル「ミルガウス」は、その独特なデザインと高い耐磁性能で愛好家から熱い支持を受けています。
廃盤決定後は中古市場で相場が急騰し、今や入手困難なプレミアモデルとなりました。

この記事では2025年8月時点におけるミルガウスの最新買取相場を徹底解説し、価格高騰の理由や今後の予測、さらに高価買取を実現するポイントまで網羅します。
希少なミルガウスの魅力と市場動向を理解し、売却をお考えの方にも参考になる情報を詳しくご紹介します。

ロレックスミルガウスの最新買取相場を知るための総合ガイド

ロレックス ミルガウスは他のスポーツモデルとは一線を画す存在で、その特徴や歴史を知ることで現在の買取相場への理解も深まります。
まずはミルガウスの魅力や背景、そしてプレミア価格と呼ばれる中古市場での価値について見ていきましょう。

ロレックスミルガウスの特徴と魅力

ミルガウスは唯一無二の個性を持つモデルとして知られています。
そのデザインや機能、そして誕生の背景には他のモデルにはない魅力が詰まっています。ここではミルガウスの主な特徴と、その魅力について解説します。

個性的なデザインと性能

ミルガウスの最大の特徴は、何と言っても個性的なデザイン優れた耐磁性能にあります。
秒針は稲妻型(イナズマ型)をしており、文字盤上で稲妻のように走るオレンジ色の秒針は遊び心に溢れ、他のロレックスには見られないユニークさを演出しています。

さらに、「GV」と呼ばれるモデルではグリーンサファイアクリスタル風防が採用され、ガラスエッジが緑色に輝く独特の表情を見せます。これはロレックスのラインナップでもミルガウスだけの特別仕様で、光の当たり方で美しく発色する点がコレクターを魅了しています。

また、その性能面で特筆すべきは耐磁性能の高さです。モデル名の由来にもなっている「ミルガウス(Mille Gauss)」は、フランス語で「1000ガウス」という意味で、その名の通り最大1000ガウスの磁場に耐えられる設計となっています。ムーブメントを磁気から守るために軟鉄製の耐磁シールド(インナーケース)を搭載しており、科学者や技術者など強い磁気環境で働く人々向けの時計として誕生しました。

日常生活でもスマートフォンやPCなど磁気を発する機器は多いですが、ミルガウスであればそうした環境下でも精度に狂いが生じにくく、実用時計としての信頼性も兼ね備えています。
デザインと機能が見事に融合したミルガウスは、ロレックスらしい高級感を保ちつつ遊び心も感じられるモデルとして、多くのファンを惹きつけています。

歴史と人気モデルの紹介

ミルガウスの歴史を紐解くと、その魅力がさらに深まります。
初代ミルガウスは1956年に誕生しました。
当時のモデル(Ref.6541)は耐磁性能を持つ科学者向け時計として開発され、黒い文字盤に稲妻型秒針を備えたデザインが特徴的でした。

続く第二世代(Ref.1019)は1960年代から販売され、よりシンプルな文字盤デザインとなりましたが、高い耐磁性能は受け継がれました。
しかし1980年代後半に生産終了となり、一時ミルガウスの名はロレックスのラインナップから姿を消します。
その後長らく途絶えていたミルガウスですが、2007年に約20年ぶりの復活を遂げます。第三世代となるRef.116400シリーズの登場です。

復活当初はブラック文字盤とホワイト文字盤の2種類(いずれも通常の透明風防)がラインナップされ、さらにロレックス創業50周年を記念した特別仕様としてグリーンガラスを採用した「116400GV」(グリーンベリーとも呼ばれます)が発表されました。
発売当初、このグリーンガラス版ミルガウスは非常に話題を呼び、一時的に新品価格の2倍近いプレミア価格で取引されるほどの人気となりました。

その後、2014年には新色の「Zブルーダイヤル」が追加されます。青い文字盤にオレンジ色の稲妻秒針、そしてグリーンサファイア風防という配色は非常に鮮やかで、「116400GV Zブルー」はミルガウス史上最もカラフルで個性的なモデルとして人気を博しました。
復活後のミルガウスは発売当初こそ大変な人気でしたが、2010年代中頃には一部で「地味」「人気がない」などと言われ、他のスポーツモデル(例えばデイトナやサブマリーナなど)と比べると中古市場での評価が落ち着いていた時期もありました。

しかしZブルーの登場や時計市場全体の高騰傾向も相まって徐々に注目度が再燃し、2020年代に入る頃には確固たる人気モデルへと再評価されています。
現在では初代・第二世代のヴィンテージミルガウスもオークションなどで高額取引されるコレクターズアイテムとなっており、第三世代の現行(※廃盤)モデル116400シリーズも希少性から中古市場での価値が急上昇しています。

プレミアの存在意義について

近年のロレックス市場では「プレミア価格」という言葉が当たり前のように使われます。これは新品定価を中古品が上回る状態を指し、ミルガウスもまさにプレミア価格が付くモデルとなっています。

では、このプレミアの存在意義とは何なのでしょうか。
まず、プレミア価格が付く背景には需給バランスの偏りがあります。供給よりも需要が大きく上回ると、市場原理で価格は吊り上がります。
ミルガウスは長らく生産が続いていたものの、生産数自体がサブマリーナなどに比べて多くはなく、特に廃盤が発表された現在では新品供給がゼロになりました。その結果、中古で欲しい人が多ければ多いほど価格が高騰し、定価を超えて取引される状況になっています。

プレミア価格の存在意義は、時計の資産価値を象徴する点にあります。もともとの定価以上の値が付くということは、それだけ市場から希少性や人気の高さを認められている証です。
ミルガウスの場合、かつては定価並みあるいはやや下回る中古相場だった時期もありましたが、プレミア化した今では「持っているだけで価値が上がった時計」と言えます。所有者にとっては資産的な恩恵があり、購入時より高く売却できる可能性が高いことを意味します。

一方でプレミア価格は市場動向に影響されやすい側面も持ちます。
人気が他モデルに移ればプレミアが剥落して相場が下がるリスクもあります。それでもロレックス全般のブランド価値が非常に高いため、大崩れしにくいのも事実です。
ミルガウスのプレミア化は、その独自性と希少性に対する市場の評価と捉えられ、所有欲を満たすだけでなく投資的側面でも注目される存在意義を持っていると言えるでしょう。

ミルガウス廃盤による市場への影響

2023年の新作発表時、ロレックスはミルガウスの生産終了(廃盤)を決定しました。このニュースは時計ファンに大きな衝撃を与え、市場にも即座に反映されました。
公式サイトからミルガウスのページが消えたことで「もう正規店では手に入らない」という事実が広まり、中古市場での争奪戦が始まったのです。

廃盤発表直後から、中古相場は急上昇しました。
特にZブルーやグリーンガラス仕様のブラックなど人気の高いモデルは、以前にも増して高額で取引されるようになりました。廃盤になる前までミルガウスをそれほど注目していなかった層も「今のうちに入手したい」「将来さらに希少になるかもしれない」という思惑で市場に参入し、需要が爆発的に膨らんだのです。
その結果、たとえばZブルーの買取価格が発表直前と比べて数十万円単位で一気に上振れするといった現象も見られました。

一方で、廃盤によって市場に出回る個体数にも変化が起きました。
生産終了直後は「今が売り時」と考えた一部の所有者が売却に踏み切り、市場にまとまった数のミルガウスが出たことで一時的に供給が増えました。
このため、発表直後こそ価格が跳ね上がったものの、その後やや落ち着いたタイミングもありました。しかし長期的に見れば供給は減る一方であるため、2024年以降は在庫希少によるジリジリとした相場上昇が続いています。

廃盤の影響でミルガウスは「幻のモデル」的な位置付けになりつつあります。正規店では買えない、しかしファンは欲しがるということで、中古市場での存在感が飛躍的に高まりました。
特にロレックス全般がまだまだ品薄状態であることも追い風となり、「最後の耐磁ロレックス」としてミルガウスは今後も語り継がれる特別なモデルになるでしょう。

このように廃盤決定は中古相場を大きく押し上げ、市場動向を変える大きな要因となりました。

ロレックスミルガウスの価格推移

ミルガウスの中古価格がどのように推移してきたかを振り返ると、その変動の激しさと現在の高騰ぶりがよくわかります。
過去から現在までの相場の動きと、価格が上がった背景、そして今後の展望について見ていきましょう。

過去の相場と現在のトレンド

ミルガウスの相場は、その時々の経済状況や時計市場のトレンドに大きく影響されてきました。
2007年の復活当初、特にグリーンガラス仕様の116400GVは販売直後からプレミア価格となり、一時は定価約60万円台に対し中古価格が約180万円に達するような過熱ぶりを見せました。

しかし、その後2008年のリーマンショックによる景気後退の波を受け、高級時計市場全体が冷え込むとミルガウスも例外ではなく、買取価格は一時40万円台まで急落しました。
短期間で数百万円の価値が失われた計算になり、当時を知る人にとってミルガウスの価格変動は非常に刺激的な出来事だったと言えます。

その後、経済の回復とともに徐々に相場は持ち直し、2010年代前半にはミルガウスの中古価格は50~60万円台で安定する時期が続きました。
この頃はまだ他のスポーツモデルに比べミルガウスの人気が飛び抜けて高いわけではなく、相場も落ち着いていたのです。

しかし、2017~2018年頃からロレックスの世界的な品薄傾向が顕著になり、スポーツモデル全般の中古価格が上昇し始めます。ミルガウスも例外ではなく、特に生産終了の噂がささやかれるにつれて相場はじわじわ上昇に転じました。
そして2020年以降、新型コロナウイルス下での金融緩和や巣ごもり需要など複合的な要因もあり、高級時計全体が世界的な高騰期を迎えます。ミルガウスの価格もこの波に乗り、2021年には買取相場が80~90万円台2022年には100万円を超える水準に達しました。

ZブルーやGVモデルは特に人気が集中し、他モデルよりも一足早く100万円台中盤に届く勢いを見せました。
しかし2023年前半になると、一部で時計バブルの調整局面が訪れます。前年までの急騰からいったん落ち着きを見せ、ミルガウスも平均買取価格が若干下がる場面がありました。

先述のように廃盤直後に売却が増えた影響もあり、2023年の年間平均ではやや値下がりしたと言えます。ただしこれは一時的な現象で、2023年後半から2024年にかけては再び上昇トレンドに復帰しました。
最新の2025年8月時点では、ミルガウスの買取相場は過去最高水準に近い高さで安定しています。

Zブルーで約160万円前後、ブラックGVで130万円台、中止モデルだったホワイトやブラック(無色ガラス)も110~120万円程度と、いずれも100万円を超える値がついています。
これは数年前と比べると倍近い価格であり、いかに直近の相場が加熱しているかを示しています。一方で、直近数ヶ月の傾向を見ると急激な上昇ではなく高止まりから緩やかな推移に移行しつつあり、ピークに近い水準で推移していると言えるでしょう。

総じて、ミルガウスの価格推移は乱高下を経ながらも長期的には右肩上がりのトレンドを描いています。特に近年の上昇は著しく、市場の注目度が非常に高まっていることを物語っています。

値上がりの理由と今後の予測

では、なぜここまでミルガウスの価格が値上がりしたのでしょうか。その理由と、今後の展望について分析します。
まず第一の理由は前述の廃盤効果です。生産終了により新品供給が途絶え、欲しい人は中古に頼らざるを得なくなりました。需要に対して供給が決定的に不足する構図となり、価格が高騰しています。

第二に、ロレックス全体のブランド価値向上が挙げられます。ロレックスは近年定価改定で値上げを繰り返し、新品価格自体が上昇しています。
ミルガウスも例外ではなく、最後の定価(約110万09900円税込)まで段階的に値上げされてきました。新品定価が上がれば中古価格もそれに引っ張られる形で上昇する傾向があります。

また、ロレックスが世界的に「資産価値のある時計」として認知されるようになり、投資目的で購入・保有する人も増えました。ミルガウスもその独自性からコレクター心をくすぐり、将来的な値上がりを期待して購入する層が増えたことが価格押し上げの一因と考えられます。

第三に、為替や国際的需給の影響です。日本市場においては近年円安傾向が続き、海外から日本に時計を買いに来るインバウンド需要が高まりました。
日本国内の中古ロレックスは海外相場に比べ割安になる局面もあり、ミルガウスも含め多くのモデルが海外バイヤーによって買い付けられています。これにより国内在庫が減り、国内価格が上昇するというサイクルも発生しました。

最後に、モデル自体の再評価も見逃せません。
以前は「地味」「他モデルに比べ人気が劣る」と言われたミルガウスですが、希少性が増したことで時計ファンの間で改めて魅力が認識されました。耐磁性能やユニークなデザインは他に代替が効かないとの評価が高まり、「持っておきたいロレックス」の一つに浮上したことが需要増につながっています。

以上のような理由で価格高騰したミルガウスですが、今後の予測としてはいくつかのシナリオが考えられます。ポジティブな見通しとしては、廃盤モデルとして今後も価値が維持ないし上昇していく可能性です。

ロレックスは廃盤モデルが後年高額になる例が多々あり(例:以前のエクスプローラーやGMTマスターの特定リファレンスなど)、ミルガウスも同様に「幻のモデル」として価値が定着するかもしれません。
特に今後もしロレックスが新型ミルガウスを発表しない場合、現行モデル(116400シリーズ)は唯一無二の存在として長期間プレミア価格を維持する可能性があります。

一方で注意すべきシナリオもあります。仮にロレックスが新たな耐磁モデルを投入した場合、現行ミルガウスの相場に影響が出る可能性があります。
新型ミルガウス(もしくは耐磁技術を持つ新モデル)が登場すれば、人々の関心がそちらに移り、一時的に現行モデルの相場が下がることも考えられます。
ただしロレックス愛好家の心理として「旧モデルの方がデザインが良い」「初代復刻モデルとして価値がある」という評価が残る可能性も高く、新旧で求める層が分かれて相場が安定することも十分ありえます。

また、世界経済の動向も無視できません。後述するように経済状況次第では高級時計市場全体が調整局面に入ることもあり、その際にはミルガウスも影響を受けるでしょう。
ただし長期的な視点では、ロレックスというブランド自体の価値が揺るぎないため、大きく崩れる可能性は低いとも予想されます。総合すると、今後も一時的な上下はありつつ高水準で推移していく可能性が高いですが、新モデルの動向や経済情勢には注視が必要と言えるでしょう。

ロレックスミルガウスの買取相場を徹底解説

ここからは、実際にミルガウスを売却する際に知っておきたい情報を詳しく解説します。

なぜミルガウスの買取価格はこれほど高騰しているのか、その理由を踏まえた上で、賢い買取方法や高額査定を引き出すコツ、さらにはおすすめの専門店の特徴などについて触れていきます。
売り手の視点から、ミルガウスの買取相場を紐解いていきましょう。

ミルガウスの買取価格が高騰する理由

ミルガウスの買取価格が近年大きく跳ね上がっているのは前述の通りですが、その背景にはいくつかの要因が複合的に絡んでいます。売却を検討する上でも重要なポイントですので、改めて整理してみましょう。

まず、最大の理由は中古市場での需要急増です。ミルガウスが廃盤になったことで、「どうしても手に入れたい」というコレクターやファンが中古市場に殺到しました。中古時計販売店にとっては、ミルガウスは今売れば確実に捌ける人気商品となっているため、多少高値でも在庫として確保したい狙いがあります。競って在庫を仕入れようとするため、必然的に買取価格も上昇しているのです。

また、販売価格自体の高騰も買取価格に直結しています。中古店がミルガウスを買い取った後、店頭やネットで販売する際の価格がここ数年で大幅に上がりました。例えばZブルーであれば中古販売価格が200万円近くに設定されるケースもあり、その販売益を見込んで買取価格も上限ギリギリまで引き上げられています。要するに「高く売れるから高く買う」という状況です。

さらに、ロレックス専門店同士の競争も激化しています。
全国に数多くの時計買取店がありますが、限られたミルガウスを仕入れるために各社が買取キャンペーンを行ったり、他社より1円でも高く買い取ると宣言したりしています。特に大手チェーン店や専門店ほどその傾向が強く、売り手にとっては好条件が提示されやすくなっています。この競争原理も買取相場の押し上げ要因と言えます。

最後に、状態の良い個体や付属品完備の個体が高値を付けやすい点もあります。ミルガウスに限らずロレックス全般で言えることですが、箱・保証書付きの美品は買取価格が上乗せされます。
近年は特に「フルセット」と呼ばれる付属品完備の時計がコレクターに好まれるため、業者もそういった個体を喉から手が出るほど欲しがります。そのため、状態の良いミルガウスほど高騰した相場の中でもさらに高額査定が期待できるでしょう。

総合すると、ミルガウスの買取価格高騰は「希少価値の上昇 × 販売価格の高騰 × 業者間競争」という三つ巴の要因によるものです。売却する側から見れば非常に追い風の状況であり、適切にショップを選べば満足のいく価格で手放すことが可能になっています。

世代別モデルの比較と影響

ミルガウスにはいくつかのモデルバリエーションが存在し、どのモデルであるかによって買取価格にも差が出ています。それぞれのモデルごとの相場感を把握しておきましょう。

モデル(型番) 2025年買取相場(平均)
ミルガウス 116400GV Zブルー 約155万円前後
ミルガウス 116400GV ブラック 約130万円前後
ミルガウス 116400 ホワイト 約120万円前後
ミルガウス 116400 ブラック 約115万円前後

上記は2025年8月時点での大まかな買取相場です。Zブルー(青文字盤・緑ガラス)が最も高値で推移しており、次いで黒文字盤・緑ガラスのGVブラックが続きます。
ホワイトとブラック(いずれもグリーンガラス無しの通常風防モデル)は、生産終了から時間が経っていることもあり共に安定した相場で、GVモデルより一段低い価格帯ですが、それでも100万円を超える値が付いています。

このように世代・モデル別に見ると、基本的には「希少性」と「人気度」が価格に反映されています。
Zブルーは登場が2014年と新しく製造数も限られていたため希少性が高く、また文字盤カラー人気も相まってトップクラスの価格です。
ブラックGVは発売当初からの象徴的モデルでファンが多く、こちらも高値を維持しています。

一方、ホワイトとブラック(無色風防)は2015年まで製造されていましたが、当時は人気が伸び悩んだ背景もあり生産数自体も少なめでした。
しかし近年はホワイトダイヤルの希少性が再評価され人気急上昇、ブラックも「シンプルで飽きの来ないデザイン」として堅実な人気を保っています。その結果、GV非搭載モデルもGVモデルに迫る勢いで相場を上げてきています。

なお、初代・第二世代のヴィンテージミルガウス(Ref.6541やRef.1019)は市場に出ること自体が稀であり、状態次第では数百万円から時には一千万円を超えるような値が付くケースもあります。これらは主にオークションや一部専門店での取り扱いとなり、一般的な買取店の相場とは一線を画す世界です。一般的な買取相場としては上記表の第三世代モデルが中心となります。

世代別のモデル比較からわかる影響として、自分がお持ちのミルガウスがどのモデルかによって、おおよその買取額の期待値が見えてきます。
ZブルーやGVモデルなら特に高額査定に期待できますし、ホワイトやブラックでも付属品や状態次第で十分高額になります。自身のモデルの市場評価を把握した上で、適正な価格提示を受けられるよう臨みましょう。

市場動向と値上がりの要因

ミルガウスの買取相場を理解するには、ロレックス中古市場全体の動向とその中での位置付けを見ることも重要です。
近年の市場動向としては、やはりロレックス全体の価格高騰が挙げられます。デイトナやサブマリーナといった定番スポーツモデルが軒並み定価の数倍で取引される中、ミルガウスもその波に乗る形で上昇してきました。

「ロレックスなら何でも高く売れる」という風潮が強まったことで、比較的マイナーだったミルガウスにも投資的な注目が集まった側面があります。
また、コロナ禍以降の時計ブームで多くのモデルが価格上昇した中で、ミルガウスは上昇がやや遅れて始まった経緯があります。他の主力モデルが高騰して手が届かなくなった層が、「それなら今のうちにミルガウスを買っておこう」と参入したことも需要増に繋がりました。

さらに市場動向として見逃せないのは、ロレックス社自身の動きです。2022年以降、ロレックスは正規店販売とは別に認定中古プログラム(CPO)を開始し始めました。正規保証付きの中古ロレックスが公式に販売される仕組みで、ヨーロッパなどで展開されています。
日本でも将来的に導入される可能性がありますが、もし実現すると相場の指標になる可能性があります。公式が中古価格をある程度コントロールすることで極端なバブルを抑える狙いがあると言われており、ミルガウスも公式CPOで扱われれば、その価格帯が一つの基準となるでしょう。
ただし現時点(2025年)では日本国内でCPOは本格導入されておらず、相場は純粋に市場原理で動いています。

値上がりの要因としては先ほども触れましたが、改めて整理すると「希少性」「人気再評価」「他モデルからの波及」「外部環境」がキーワードです。
希少性は廃盤による供給停止がもたらし、人気再評価はミルガウス自体の魅力が再発見されたこと。他モデルの高騰から「次はミルガウスだ」という流れで波及的に上がった面もあり、円安など外部環境が海外需要を呼び込んだ面もあります。これらが重なり合って今の高騰相場が形作られています。

今後もロレックス全体の需給ひっ迫が続く限り、ミルガウスの高値傾向も維持される可能性が高いでしょう。ただし、後述する経済状況や新モデル投入などがあれば、市場動向が変化する可能性もありますので注意が必要です。

買取方法とおすすめの専門店

ミルガウスを売却する際には、どこでどのように売るかも重要なポイントです。
買取方法には主に店頭買取宅配買取があり、それぞれメリット・デメリットがあります。また買取を依頼するお店も、時計専門店から大手リサイクルショップまで様々です。

ここでは、時計売却の際に評判の専門店例としてジャックロード大黒屋に触れつつ、店頭と宅配の違いについて解説します。

ジャックロードと大黒屋の特徴

ジャックロード大黒屋は、ともに時計買取で名前が挙がる代表的なお店ですが、その性格は異なります。それぞれの特徴を知っておくと、自分に合った売却先を選ぶ参考になるでしょう。

まずジャックロードですが、東京・中野に実店舗を構える高級時計専門店です。創業30年以上の歴史があり、常時数千本規模の時計在庫を誇る業界有数の品揃えを持っています。
専門店だけあって査定スタッフの知識と鑑定眼は非常に高く、ミルガウスのようなコアなモデルでも丁寧に真価を評価してくれます。特に付属品の有無や状態など細かい点もしっかり査定に反映してくれるため、きちんと手入れされた個体をお持ちなら好条件が期待できるでしょう。

また「売るだけでなく次の一本を探している」という方には、豊富な在庫から買い替え相談に乗ってくれるのも専門店ならではです。ただし店舗が都内のみですので、遠方の方は宅配買取を利用する形になります。

一方の大黒屋は、全国展開する大手質屋チェーンです。オレンジ色の看板でおなじみで、ブランド品や貴金属など幅広いアイテムを扱っており、時計も主要な取扱い商品の一つです。大黒屋の強みは全国どこでも利用しやすい点にあります。
直営・FC含め多数の店舗があり、都市部から地方まで身近に店舗が存在するため、持ち込みしやすいでしょう。

また宅配買取にも力を入れており、電話やLINEで気軽に査定を依頼できる手軽さも好評です。時計専門店に比べるとオールマイティな印象ですが、その分買取価格にも自信を持っており「他店より高額買取」など積極的な宣伝をしています。
実際、公式サイト上でも主要モデルの買取参考価格を公開しており、ミルガウス116400GV Zブルーで約155万円、ブラックで130万円、ホワイトで120万円(※2025年8月時点の参考価格)といった具体的数字が提示されています。
こうした透明性は利用者にとって安心材料と言えるでしょう。さらに大黒屋は自社で時計修理工房を持っており、多少コンディションが悪い時計でも買い取って自社整備できる体制があります。「ガラスに傷がある」「止まって動かない」といった状態でも積極的に査定してもらえるので、状態に不安があるミルガウスをお持ちでも一度相談してみる価値があります。

以上のように、ジャックロードは「専門性」と「豊富な在庫による買い替えサポート」、大黒屋は「アクセスの良さ」と「幅広い対応力」という特徴があります。

いずれも大手で信頼性は高いため、ミルガウスの売却先として候補に挙がるでしょう。
大切なのは自分のニーズに合った店舗を選ぶことです。
例えば「時計専門のスタッフにじっくり見てもらいたい」ならジャックロード、「近所でスピーディに売りたい」なら大黒屋というように、特徴に応じて使い分けると良いでしょう。

宅配買取と店頭買取の違い

時計を売る方法として、大きく分けて店頭買取宅配買取があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、違いを理解して自分に合った方法を選びましょう。

まず店頭買取は、実際に店舗に出向いて時計を査定・売却する方法です。最大のメリットはその場で現金化できる即時性でしょう。査定士と対面で交渉できるため、気になる点を直接伝えたり、他店の見積もりがあれば提示して価格交渉したりすることも可能です。
また時計を実物で見せるので査定がスムーズで、混雑していなければ数十分程度で査定から支払いまで完了します。デメリットとしては店舗まで足を運ぶ手間があることや、近くに適当な買取店がないと利用しにくい点です。遠方に住んでいる場合や忙しくて時間が取れない場合、店頭買取はハードルが高いかもしれません。

一方の宅配買取は、売りたい時計を宅配便で送って査定・売却する方法です。自宅にいながら手続きできる利便性が最大のメリットです。
多くの業者では無料の梱包キットを取り寄せ、送料も着払いで負担してくれるため、費用負担なく利用できます。遠方の優良店にも依頼できるので、「近所に良い買取店がない」という方でも高額買取を狙いやすい方法です。デメリットは現金化までに日数がかかることです。
発送と査定、振込のプロセスに通常数日~1週間程度要します。また実物を見る前の事前査定と最終査定額が異なることもあります(送ってみたら状態により減額など)。そのため事前のコンディション申告は正直に行い、トラブルを避けるのが賢明です。

補足として、宅配買取限定の価格を提示している業者もあります。
例えば前述の大黒屋ではホームページ上の参考買取価格は「宅配買取限定」の条件付きでした。これは本部集中で査定することで高値を出せるケースもある一方、店舗ごとの在庫状況によっては店頭持込時に若干低めになる可能性もあることを示唆しています。店頭と宅配で価格差が生じる場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

総じて、すぐにお金が欲しいなら店頭買取、時間に余裕があり高額を狙いたいなら宅配買取という使い分けが一つの目安となります。
いずれの場合も、事前に電話やメールで概算査定を問い合わせておくと大きなギャップがなく安心です。自分の状況に合った方法でミルガウスを売却し、スムーズかつ納得のいく取引を目指しましょう。

高価買取を実現するためのポイント

ミルガウスを少しでも高く売るために、売り手側で工夫できるポイントがいくつかあります。
査定士がチェックする観点を踏まえて準備を整えることで、買取額アップに繋がることも多いです。ここでは査定時に用意すべき付属品や、売却のタイミング選び、交渉のコツなど高価買取のポイントを解説します。

査定時に必要な付属品とは

高額査定を狙うなら、購入時の付属品を可能な限り揃えて査定に出すことが基本です。ロレックスの場合、付属品の有無で買取金額に大きな差が出ることがあります。具体的には以下のようなものです。

  • 時計本体の化粧箱(緑のボックス)と外箱
  • ギャランティーカード(保証書)および取扱説明書
  • 新品購入時のタグ類(グリーンタグやホログラムタグなど)
  • ブレスレットのコマ(余りリンク)
  • 修理・オーバーホール歴があればその際の明細書や保証書

これらが全て揃っている状態を俗に「フルセット」と呼び、コレクターから非常に好まれます。
査定士もフルセットであるかどうかをまず確認し、揃っていれば減額要素が無い分、高評価に繋がります。逆に保証書(ギャランティ)が欠品していると真贋の信頼度や次の購入者への訴求力が下がるため、数万円単位でマイナス査定となることも珍しくありません。またコマが不足していると手首サイズによっては使えないため、その分も減額となります。

付属品は意外と紛失しがちなので、普段から大切に保管しておきましょう。特にミルガウスの保証書は2015年以降はカード型ですが、それ以前は紙の保証書ですので無くしやすい傾向があります。
査定前に今一度付属品を確認し、手元にあるものは全て持参・同梱するようにします。それだけで数%~一割ほど査定額が違ってくる可能性もあります。

なお、付属品が欠けている場合でも買取自体は問題なく行ってもらえますので、「保証書が無いから売れないのでは…」と心配する必要はありません。
ただし上記の通り金額面で損をしやすいため、もし見つかる可能性があるなら探してから売る方が得策です。

売却のタイミングと交渉術

高価買取を実現するには、「いつ売るか」も重要なポイントです。相場が高いうちに売るのが基本ですが、その見極めには市場の流れを読む力が必要です。
前述したように、2025年現在ミルガウス相場は高値圏にあります。特に廃盤直後から1~2年経過した今は、供給が減りきる前に買いたいという需要が続いている状況です。

売却のタイミングとして一つ言えるのは、相場がピークと感じられる時期に売ることです。
絶対的なピークは後になってみないと分かりませんが、明らかに上昇カーブが鈍化してきたら売り時のサインかもしれません。
例えば、ここ半年ほどミルガウスの価格がほぼ横ばい~微増で推移しているなら、それ以上大きくは上がりにくいとも考えられます。
そうした場合、高値維持の今のうちに売却する判断も賢明でしょう。

逆に「まだ上がりそう」と感じる材料があるなら、もう少しホールドして様子を見る手もあります。
具体的には、先述のようにロレックス新作発表がキーポイントです。次回の新作発表(例年春頃)でミルガウスの後継が出ないようなら、現行モデルの希少価値はさらに上がるかもしれません。その場合、もう一年待つ選択もあり得ます。ただし予測は難しいため、「確実に高い今」に売る方がリスクは少ないでしょう。

季節的な要因では、日本ではボーナス時期(夏・冬)前後に中古時計の需要が増える傾向があります。需要期には買取価格も上がりやすいので、可能なら夏冬のボーナスシーズン前に売却するのも一案です。
実際、繁忙期には在庫確保のため通常より査定額アップキャンペーンを行う業者もあります。情報をチェックしてタイミングを見極めましょう。

次に交渉術です。店頭であれ宅配であれ、提示額に満足できないときは遠慮なく交渉してみる価値があります。特に店頭買取では対面での価格交渉がしやすいです。
他店の見積もりがあれば口頭で伝えるか書面を見せて「○○ではこれくらいと言われていますが…」と相談してみましょう。買取店側もビジネスですから、他社に負けたくないという思いがあります。可能な範囲であれば数万円程度上乗せしてくれるケースもあります。
特に大手同士(例えば先述のジャックロードと大黒屋など)の競合になりそうな場合、交渉の余地は十分あります。

宅配買取の場合は、電話やメールでのやり取りになります。査定結果の連絡を受けた際に、「実は他社でも査定中で…」「希望額は○○万円なのですが」といった形で相談すると、再考してくれることもあります。
ただし宅配の場合、一度返送となると手間なので、できれば送る前の段階で複数社に概算を問い合わせ、最も高いところに一本化して送付する方がスムーズです。その上で届いた査定額が事前の提示より低かった場合などは、遠慮なく指摘して交渉しましょう。

交渉のコツとして、自分のミルガウスのアピールポイントを伝えることも効果的です。「購入後すぐ保管していたので未使用に近い」「オーバーホールを正規で行った直後」「付属品もすべて揃っている」といった点は強調しましょう。
査定士も人間ですので、売り手の熱意や人柄によって「少し色を付けてあげようかな」と思うこともあるものです。逆に高圧的な態度や過度な駆け引きは印象を悪くするので注意しましょう。

最後に、納得できる価格が提示されない場合は無理に売却しないことも大切です。
現在の相場で適正に評価してくれない店なら、他を当たった方が良いでしょう。幸いミルガウスは複数の業者が欲しがる人気商品ですので、どこかに必ず良い条件を出してくれる所があります。手間を惜しまず比較・交渉することが、高価買取への近道と言えます。

【高価買取のポイントまとめ】

  • 購入時の箱・保証書・コマなど付属品は全て揃えて査定に出す(欠品があると減額要因)
  • 普段から時計を丁寧に扱い良好なコンディションを保つ(傷や不具合が少ないほど高評価)
  • 相場が高いうちに売却を検討する(廃盤後の現在は売り時だが、市場動向も注視)
  • 複数の業者で相見積もりを取り、提示額を比較・交渉する(競争を利用して査定額アップ)

以上を実践して、大切なミルガウスを納得の価格で手放しましょう。

ロレックスミルガウスの今後の市場動向

最後に、ミルガウスの今後の市場動向について考えてみましょう。
中古市場がこの先どうなっていくのか、注目すべきモデルや経済状況との関連、そして将来に渡ってミルガウスの価値を保つために知っておくべきポイントをまとめます。
オーナーとして長期的な視点で捉えることで、売却のタイミングだけでなく保有する上での心構えも見えてくるはずです。

中古市場の最新情報と注目モデル

2025年現在、中古時計市場は全体としてまだ活況を呈しています。ロレックスに限らず多くのブランドで値上がり傾向が続いており、その中でミルガウスは引き続き注目度の高いモデルの一つです。

最新情報として、ミルガウスは廃盤から時間が経ったことで流通量が減少傾向にあります。中古市場に出回る個体数が少なくなれば、それだけ一つ一つの価値が上がりやすくなります。
実際、ここ数ヶ月で主要な中古品サイトに掲載されるミルガウスの数は以前より減っており、「見つけたら早い者勝ち」という状況になりつつあります。

注目すべきモデルとしては、依然としてZブルー116400GVが筆頭です。
特徴的なブルー文字盤とグリーンガラスの組み合わせは今後も色褪せることなく、コレクターズアイテムとして支持され続けるでしょう。

また最近ではブラック116400GV(黒文字盤・緑ガラス)も注目度が増しています。Zブルー一強だった人気が再びブラックに回帰しつつあるとも言われ、ブログ等でも「ここに来てブラック人気が高まっている」という指摘があります。
ブラックGVは発売当初からのファンも多く、「やはり王道の黒が良い」というユーザーが増えているのかもしれません。

一方、ホワイト116400(白文字盤)も見逃せません。白文字盤のロレックスは全般に数が少なく、ミルガウスでも生産終了後に希少性が増しました。
直近の相場ではホワイトとブラック(無印)に大差はなくなっていますが、ファッション性の高さから今後ホワイト人気がさらに出る可能性もあります。「人とは違うミルガウスが欲しい」という方にとって、ホワイトは狙い目の一本であり、こうした潜在需要が顕在化すれば相場がもう一段上がることも考えられます。

ヴィンテージ市場に目を向けると、初代Ref.6541や第二世代Ref.1019といったモデルは引き続き超レアピースとしてオークションなどで高額落札されています。
これらは一般的な中古市場とは別枠ですが、ミルガウスというモデル全体の評価を底上げする効果があります。つまり「過去のモデルが伝説的存在である=現行モデルもいずれ伝説になるかも」という期待感が、現在の116400シリーズの注目度にも繋がっている面があります。

全体的に、ミルガウスは中古市場で「一期一会」のプレミアモデルとなりつつあります。今後も在庫僅少が続けば、売り手市場の状態(=高値安定)が維持されるでしょう。
ただし、次項で述べるように外部環境の変化には引き続き注意を払う必要があります。

経済状況が相場に及ぼす影響

時計相場は経済状況と無関係ではいられません。過去の例からも、世界的な経済イベントはロレックスを含む高級時計の価格に影響を与えてきました。
一つの象徴的な例が、先にも触れた2008年のリーマンショックです。世界的な株価暴落と景気悪化により、高級品市場が冷え込みました。
多くの人が資金繰りのために資産を手放し、高級時計も売却が増えて中古相場が急落しました。ミルガウスも当時その煽りで大幅な値下がりを経験しました。このように経済が不安定になると換金売りが増え、相場が下がる傾向があります。

逆に、金融緩和や株高局面では時計相場が上がりやすいです。リーマンショック後の緩やかな回復期や、2020年以降の株高・低金利環境下では「余剰資金の受け皿」として高級時計が買われました。
インフレ懸念が出た局面でも、実物資産として時計を買う動きが見られました。ミルガウスの近年の高騰も、こうした背景と無縁ではありません。

今後の経済状況次第では、時計相場も変化し得ます。例えば世界的に利上げが進み、景気が減速すれば、2022年前半にあったような中古相場の調整局面が再度訪れるかもしれません。
そうなるとミルガウスも現在の高値からいったん下がる可能性は否定できません。ただし下がったとしても、前回の調整局面ではミルガウスは一時的に10~15%程度の下落に留まり、その後すぐ持ち直しました。ロレックス自体の人気と需要の厚さが、ある種の下支えとなっているようです。

また、日本独自の事情として為替相場の影響も見逃せません。

円高に振れると海外バイヤーの購買意欲が減退し、国内中古相場が緩むことがあります。逆に円安では海外需要が高まり相場上昇圧力になります。最近は円安基調でしたが、この先円高に転じればミルガウスを含む中古ロレックスの一部モデルで値下がりが起こる可能性があります。

総じて、経済状況の変化は時計相場にタイムラグを持って反映されます。
ミルガウスの価値も外部環境に影響される部分はありますので、世界経済のニュースや為替動向にもアンテナを張っておくと良いでしょう。

今後の価値を保つために知っておくべきこと

ミルガウスは現在高い価値を持っていますが、その価値を将来に渡って保つためにはオーナーとしても気を付けるべき点があります。時計自体のケアや保管はもちろん、市場価値を損ねないための知識を持っておくことが大切です。

まず、定期的なメンテナンス(オーバーホール)を怠らないようにしましょう。
ロレックスは約3~5年に一度のオーバーホールが推奨されています。長く良い状態を保つにはムーブメント内部の油切れやパーツ摩耗を防ぐ必要があります。
公式サービスである日本ロレックスにオーバーホールを依頼すれば、ミルガウスの場合料金は約7万7000円(税込)~かかりますが、確実な整備と2年の修理保証が得られます。
費用は決して安くありませんが、公式メンテナンスを受けた記録(明細書)があれば将来的に売却する際のアピールポイントにもなります。

また、日本ロレックスではオーバーホール時にケースやブレスレットのポリッシュ(研磨)も含まれています。細かな傷はリフレッシュされ新品さながらの輝きを取り戻すため、見た目の価値も向上します。
ただし注意点として、安易な改造や非純正パーツの使用は厳禁です。例えば文字盤を他色に交換したり、社外製のベゼルや針を付けたりすると、ロレックスの公式サービスでは「改造品」扱いとなってしまい、今後正規でのオーバーホールを断られる可能性があります。

また中古市場でも改造品は敬遠され、査定額が大きく下がります。ミルガウスの価値を守るためにも、修理や部品交換は信頼できる業者で純正パーツを使って行うようにしましょう。
特にグリーンサファイア風防などはミルガウス特有の部品であり、破損時には純正交換が望まれます。
ポリッシュ(研磨)作業についても賛否があります。ロレックスの場合、過度の磨きはケースやブレスのエッジを丸めてしまい、シャープさが損なわれることがあります。

ヴィンテージ市場では「研磨済みより未研磨のオリジナルコンディションの方が価値が高い」という考え方もあります。ただ現行モデルのミルガウスに関しては、多少の研磨で極端に価値が下がることはありません。
それよりも大きな傷が残っている方がマイナス査定となる場合もあります。
要は研磨はやりすぎず、しかし適度に綺麗な状態を保つのが理想です。公式OH時のプロの研磨であれば安心ですが、自分でコンパウンド等で磨くのは避けましょう。下手をするとガラスやケースにダメージを与えかねません。

日常使用においては、ミルガウスは耐磁性能が高いとはいえ極度に強い磁場(MRI装置など)に長時間晒すことは避けた方が無難です。
また、防水性能も100m防水と十分ですが、リューズのねじ込みを怠ったまま水に浸けると浸水の恐れがあります。磁気による精度低下や水入りなどは修理費用が高額になる可能性があり、結果的に価値を下げてしまいます。ですから、基本的な取扱い注意を守りつつ、異常を感じたら早めに点検に出すようにしましょう。

保管方法にも気を配りたいところです。使わない期間が長い場合は、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管してください。可能であれば湿度調整可能なケースに入れたり、防湿庫を利用したりすると安心です。
箱や保証書も経年劣化や紛失を防ぐために適切に保管しておきましょう。特に保証書は価値の源泉となる重要書類です。将来手放す可能性が少しでもあるなら、失くさないよう厳重に管理してください。

最後に、市場価値を把握しておくことも大切です。定期的に中古価格の動向をチェックし、自分のミルガウスが今どれくらいの価値なのか把握しておきましょう。
そうすることで、万一相場が大きく変動した際にも冷静に判断できます。価値が大きく上ぶれしているなら売却を検討する、逆に下がっているなら様子を見る、といった対応が可能です。

ミルガウスはロレックスの中でも特別な一本です。その価値を長く保つためには、「適切なメンテナンス」「オリジナル状態の維持」「丁寧な扱い」という基本を守ることが重要です。
そうして愛情を持って扱えば、ミルガウスは年月を経ても輝きを失わず、将来にわたってあなたに応えてくれることでしょう。

以上、ロレックスミルガウスの最新買取相場から高額売却のポイント、そして将来展望まで詳細に解説しました。
唯一無二の魅力を放つミルガウスは、手放すにせよ手元に置くにせよ、その価値を知ることでより一層愛着が湧くモデルです。今回のガイドが皆様の参考になり、大切なミルガウスとの最善の向き合い方を見つける一助となれば幸いです。

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