リューズが取れた!ロレックスの修理費用と手順を解説

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ロレックス
ロレックスのリューズが突然取れてしまった時、精密機械である高級腕時計を守るために正しい対応が求められます。
修理費用はいくらかかるのか、専門店に依頼すべきなのか、情報がなければ不安が募ります。
本記事では2025年時点の最新情報をもとに、リューズの役割と故障原因、修理方法や業者選びのポイント、修理後のメンテナンスや買取価格への影響までを徹底解説します。

ロレックスのリューズ修理の基礎知識

ロレックスのリューズが取れた時の基本知識

リューズは時間合わせやゼンマイの巻き上げを行う小さな部品ですが、ロレックスでは防水性を保つためにねじ込み式が採用されています。
ねじ込みが緩んだまま強い衝撃が加わると外れてしまうことがあり、そのままでは内部に水分や埃が侵入して故障が進行します。
外れたリューズを無理に押し込んだり回したりすると、巻真やチューブが損傷して修理費が膨らみます。
まずは時計を乾燥した場所に置き、リューズと巻真をなくさないよう保管してから専門店へ相談することが大切です。
ロレックスの操作に慣れていない方は、ネジの方向を間違えて力を入れがちなので注意が必要です。
具体的な対処方法や費用について理解しておけば、突然のトラブルにも落ち着いて対応できます。

リューズの役割と機能について知っておこう

リューズは腕時計の心臓部とも言えるゼンマイや歯車と直接つながっており、時間・日付の調整やゼンマイの巻き上げに使われます。
ロレックスでは「ツインロック」や「トリプロック」と呼ばれる二重・三重の防水構造が採用され、リューズとケースに内蔵されたガスケットが水や埃の侵入を防ぎます。
こうした設計によりデイトナやサブマリーナーは100m〜300m級の防水性能を持ち、海やプールでも安心して使用できます。
ただし防水性を担保しているのはチューブやパッキンなど消耗品のコンディションであり、劣化した状態で使用を続けると突然リューズが取れる原因になります。
普段から正しくねじ込み、適切なトルクで締めることが長期的な故障予防につながります。

リューズが取れる原因を徹底解説

リューズが外れてしまう背景にはさまざまな要因があります。
以下に主な原因と注意点をまとめます。

  • ねじ込み不足や過度な締め付け:ねじ込み式リューズは適切な位置で締める必要があります。強く締めすぎるとネジ山が潰れ、緩いと緩んだ状態で衝撃を受けて外れやすくなります。
  • 経年劣化:内部のパッキンやガスケットが劣化するとリューズの保持力が弱まり、知らないうちにゆるんでしまうことがあります。
  • 衝撃や落下:スポーツや作業中に腕時計をぶつけたり落としたりすると、リューズや巻真に負担がかかり脱落する場合があります。
  • 腐食や汗によるサビ:長時間汗や湿気にさらされるとチューブとリューズのネジ部分が腐食し、回転がスムーズでなくなって折損することがあります。
  • 誤操作:日付変更禁止時間帯(20時〜4時頃)に無理にカレンダー調整を行うと内部機構に負荷がかかり、巻真やリューズの緩みにつながります。

これらの要因は単独ではなく複数が重なることも多く、日頃の扱い方が故障リスクに直結します。
定期的な点検と正しい使用習慣が重要です。

修理方法と業者選びのポイント

ロレックスのリューズ交換方法とは

リューズ交換は単純に外れた部品を付け直す作業ではありません。
まず職人は専用工具を用いて裏蓋を開け、ムーブメントを取り外します。
次に巻真をムーブメントから抜き取り、傷んだリューズやチューブを交換します。
交換時には防水性能を担保するためにチューブやパッキンも同時に新品へ入れ替えるのが基本です。
さらに再組み立て後に防水試験や歩度調整が行われ、最終的に外観を研磨して納品されます。
使用する部品はロレックス純正でなければ防水性や耐久性が保証されないため、正規サービスセンターや信頼できる専門店に依頼することが推奨されます。
個人での取り付けや安価な非純正部品の使用は内部故障の原因となり、かえって高額な修理費が必要になるリスクが高まります。

リューズ修理費用の目安と相場

ロレックスのリューズ交換はパーツ代が約1万円前後とされますが、実際にはオーバーホールと同時に行われるのが一般的です。
以下の表は2025年時点での代表的なモデルごとの目安費用です。

モデル 新定価 (2025年) リューズ交換のみの目安 正規オーバーホール費用
デイトナ ¥2,349,600(税込) 約¥10,000 約¥88,000
サブマリーナー デイト ¥1,570,800(税込) 約¥10,000 約¥77,000
GMTマスターII ¥1,664,300(税込) 約¥10,000 約¥77,000
エクスプローラーI ¥1,104,400(税込) 約¥10,000 約¥77,000
デイトジャスト41 ¥1,244,100(税込) 約¥10,000 約¥71,500
オイスターパーペチュアル28 ¥855,800(税込) 約¥10,000 約¥60,500

オーバーホール料金は2023年の改定後に値上げされており、交換部品が増えると合計で10万円を超えることも珍しくありません。
並行輸入店や街の時計修理店ではこれより安く提示される場合もありますが、防水試験や部品の質が異なるため見積もり内容をよく確認しましょう。

信頼できる専門店の選び方

大切な腕時計を預ける際には、価格だけで判断せずサービスの質や信頼性を重視しましょう。
依頼先を選ぶ際のチェックポイントを以下にまとめます。

  1. ロレックス正規サービスセンターまたは正規販売店であること。純正部品の確保と高い技術力が保証されます。
  2. 一級時計修理技能士やメーカーのトレーニングを受けた技術者が在籍しているか。国家資格や認定書が目安になります。
  3. 見積もりが明瞭で、部品代・工賃・納期が具体的に提示されるか。追加費用の発生条件が明記されているか確認します。
  4. 作業後に防水検査や歩度測定を実施し、保証書を発行してくれるか。保証期間が長いほど安心です。
  5. 過去の利用者の口コミや評判が良いか。オンラインのレビューや知人の紹介は判断材料になります。

これらのポイントを踏まえた上で、複数の店舗から見積もりを取り比較することをおすすめします。

リューズ修理の手順を解説

リューズ交換に必要な部品とその役割

リューズ交換には外部から見える部品だけでなく内部の小さな部品も必要です。
それぞれの役割を理解すると修理内容への理解が深まります。

部品名 役割
リューズ本体 指で回してゼンマイを巻き上げ、時間や日付を調整する外部部品。ロレックスではねじ込み式が採用され、防水性能に寄与します。
巻真 リューズとムーブメントをつなぐ細い軸。回転や引き出しの動作を歯車に伝えます。曲がりや摩耗が起こりやすい部分です。
チューブ ケース側にねじ込まれている筒状の部品で、リューズを受ける役割を果たします。内側のネジ山やガスケットが防水性を支えます。
パッキン・ガスケット 水や埃の侵入を防ぐゴム製のリング。リューズ内やチューブ内に複数使用され、経年劣化により硬化します。

これらの部品はセットで交換することが多く、純正部品を使用することでロレックス本来の防水性能が保たれます。

オーバーホールの重要性とそのプロセス

ロレックスの機械式時計は数百もの部品から構成され、潤滑油が劣化すると精度低下や部品摩耗が進行します。
そのためメーカーは5〜7年に一度のオーバーホールを推奨しています。
オーバーホールではムーブメントを完全に分解し、洗浄機で汚れと古い油を落とした後に各部品を検査します。
摩耗や損傷が見つかった場合は交換し、新しい潤滑油を塗布して組み立て直します。
さらにパッキンやリューズチューブなど防水に関わる部品も新品に交換し、気圧試験機で防水性を確認します。
最後に歩度を調整し、ケースやブレスレットの研磨を行って新品同様の輝きを取り戻します。
オーバーホール費用は前述の通りモデルにより異なりますが、定期的に実施することで結果的に修理費用を抑え、資産価値を高める効果があります。

トラブル発生時の初動対応

リューズが取れた、または緩んで動かないなどのトラブルが起きた際は以下の手順に従うと損傷を最小限にできます。

  • まず時計を外し、リューズや巻真が残っていれば紛失しないように保管します。
  • 水分や埃が侵入しないように時計をビニール袋などに入れ、湿気の少ない場所で保管します。
  • リューズを無理に押し込んだりねじ込んだりしないこと。内部の歯車やパッキンを損傷する恐れがあります。
  • 保証書や購入時の付属品があれば揃えておき、購入店や正規サービスセンターへ早めに連絡します。
  • 状態説明の際には落下の有無や使用中の状況を伝え、見積もりを依頼します。

迅速な対応と正しい保管により、ムーブメントへのダメージを防ぐことができます。

修理後のメンテナンスと予防策

リューズ故障を防ぐための定期メンテナンス

修理後に再び同じトラブルを起こさないためには日頃からのケアが欠かせません。

  • 使用後はリューズを必ず最後までねじ込み、適切なトルクで固定する。緩んだまま放置しない。
  • 年に一度は専門店でガスケットやパッキンの状態を点検してもらい、必要であれば交換する。
  • 激しいスポーツや力仕事を行う際は時計を外す。衝撃や振動はリューズだけでなくムーブメントにも負担をかけます。
  • 長期間着用しない場合は防湿剤を入れたケースで保管し、定期的にゼンマイを巻き上げて油の固着を防ぐ。

こうした習慣が、リューズだけでなく時計全体の寿命を延ばすことにつながります。

防水性を保つための注意点

ロレックスの防水性能は正しく使用して初めて発揮されます。

  • リューズを操作する際は必ず水中から出してから行う。水中や濡れた状態でリューズを開けると浸水の原因となります。
  • 入浴やサウナでは高温によりパッキンが膨張し防水性が低下するため、時計を外すようにしましょう。
  • 海水浴後は真水で洗い流し、塩分や汚れを落としてからリューズを締め直す。
  • 磁気や化学薬品に近づけない。整髪料や香水がリューズ周辺に付着するとゴム製パッキンを劣化させます。

防水性能の過信は禁物であり、数年ごとのパッキン交換と防水試験を欠かさないことが重要です。

ロレックスの長持ちさせる使用方法

資産価値の高いロレックスを長く愛用するための基本をまとめます。

  • 定期的に腕に着けてゼンマイを動かす。自動巻きは着用が少ないと油が固着しやすくなります。
  • 強力な磁石やスマートフォンのスピーカーなど磁場の強い場所を避ける。磁気帯びは精度低下や停止の原因になります。
  • 専用の時計ケースやワインディングマシーンを利用し、ホコリや衝撃から守る。
  • 外装の洗浄は柔らかいブラシと中性洗剤を使い、リューズを締めた状態で行う。研磨剤は使用しない。
  • 万が一落下させてしまった場合や水没した場合は、見た目に問題がなくても点検を受ける。

これらを守ることで、次世代へ受け継げるほどのコンディションを保つことができます。

買取と販売時のチェックポイント

リューズに関連する買取価格の基準

ロレックスは高い資産価値を持つため、買取価格はモデルやコンディション、付属品の有無など多くの要素で決まります。
特にリューズは防水性と操作性に直結するため、欠損や非純正品への交換があると査定額に影響します。
以下は大黒屋や買取グレースなど複数の専門店が2025年7月に提示している未使用品・中古品の概算買取相場です。

モデル 参考新定価 未使用品の買取相場 中古品の買取相場
デイトナ SS 黒文字盤 ¥2,349,600(税込) 約¥4,250,000 約¥4,050,000
デイトナ SS 白文字盤 ¥2,349,600(税込) 約¥4,800,000 約¥4,700,000
サブマリーナー デイト ¥1,570,800(税込) 約¥2,080,000 約¥1,950,000
GMTマスターII BLNR ¥1,664,300(税込) 約¥2,620,000 約¥2,450,000
GMTマスターII BLRO ¥1,664,300(税込) 約¥3,250,000 約¥3,100,000
エクスプローラーI ¥1,104,400(税込) 約¥1,230,000 約¥1,150,000

上記のようにスポーツモデルは特に人気が高く、新品定価の2倍近い買取価格が付くものもあります。
リューズやチューブが交換されている場合でも純正パーツで適切に整備されていれば査定に大きなマイナスはありませんが、不具合が残ったままでは数十万円単位で減額されることがあります。
査定では交換歴を正直に伝え、純正部品を使用した修理であることを証明する書類を提示すると評価が安定します。

時計の査定時に確認すべきポイント

時計を売却または下取りに出す際は、査定士が注目するポイントを理解しておくと交渉を有利に進められます。

  • ギャランティーカード、国際保証書、取扱説明書、化粧箱など付属品の完備。欠品があると買取価格が下がります。
  • ブレスレットの駒の余りや交換用ベゼルの有無。全て揃っていると評価が高まります。
  • 外装の状態:風防やベゼルに深い傷や欠けがないか、ブレスレットの伸びがないかを確認します。
  • ムーブメントのコンディション:日差や精度、パワーリザーブの長さなど。オーバーホール後であればその証明書が重要です。
  • リューズやチューブが純正品かどうか、操作に違和感がないか。非純正や動作不良は大きな減額要因です。

査定前に軽くクリーニングし、保証書や修理明細を用意しておくと安心して取引ができます。

リューズ故障が買取価格に与える影響

リューズの故障や欠損は外観だけでなく内部のムーブメントまで損傷している可能性があるため、買取業者は修理費用を見込んで査定額を下げます。
例えば、サブマリーナーのリューズが欠けている場合、通常の相場より10万円以上安くなることが珍しくありません。
一方で正規サービスセンターでリューズとチューブを交換し、防水試験済みであることを証明できれば減額幅は小さくなります。
日常的にリューズを正しく扱い、故障が起きても早めに純正部品で修理することが資産価値を守る近道と言えるでしょう。
最後に、2025年の新定価をビジュアルで確認できるグラフを参考にすると、モデルごとの価値感覚がわかりやすくなります。
2025年ロレックス新品定価の比較グラフ
2025年は円安の影響もあり定価が大幅に上昇しましたが、買取相場は需要と供給のバランスで変動しています。最新の情報を収集しながら、大切な時計を適切に保管・修理して長く楽しみましょう。

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